【超厳選】やっぱり王道!?キュンキュン&泣けるBLマンガおすすめ6選

「ボーイズラブ」は今や限られた人たちだけが楽しむ物ではなく、近年ではドラマ界や映画界をもにぎわせ、「最近になってBLを読み始めた」「以前ほど抵抗なく読める作品が増えた」という声も聞こえてくるようになりました。
今回は、BLビギナーさんにはもちろん、ベテラン読者の方にもオススメの、BL界の王道とも言える「キュンキュンBL」と「泣けるBL」を3作品ずつご紹介します。

キュンキュンBLオススメ①『俺達は新婚さんかもしれない』

©ちしゃの実/竹書房


作者:ちしゃの実
出版社:竹書房
https://booklive.jp/product/index/title_id/573333/vol_no/001

理系院生・茄子川とエリート会社員・蕪木は、大学時代の同期で友人。共にお金がないという理由から一緒に住んでいたが、大家から男同士のルームシェアはNGだと言われ、「カモフラ婚」することに。
「書類上の結婚だから」「あくまでも合理的だから」と理由をつけながら、あれよあれよと勢いでヤることはヤってしまい、そのくせ気持ちはすれ違いっぱなし!そんな二人のお話です。

お互いの想いにことごとく気づかない様子は、まるでコントのように見事なすれ違いっぷり。こういう「愛おしいバカたち」はとても良いですね!(すみません褒めてます。)おーい、そろそろ気付け気付け!と心の中でツッコミながら楽しみましょう。
カモフラ婚から本当の新婚さんになり、3巻までロングヒットとなった本作。何かと事件が起こりがちですが、末永くお幸せに~!

テンポの良いセリフのかけ合いが絶妙なちしゃの実先生。本作の1巻後半には、『新婚さん!』(https://booklive.jp/product/index/title_id/416492/vol_no/001)の番外編も収録されているので、ぜひセットでお楽しみください。

キュンキュンBLオススメ②『マスク男子は恋したくないのに』

©参号ミツル/libre


作者:参号ミツル
出版社:リブレ
https://booklive.jp/product/index/title_id/750852/vol_no/001

いつもマスクで顔を隠している陰キャ男子・佐山。しかし、リア充のクラスメイト・才川に無理やりマスクを剥がされたことをきっかけに、佐山の日常は一変…!?腹黒イケメン×毒舌な陰キャラ、そんな二人の丁々発止の攻防戦が読み手として非常に楽しく、キュンキュンさせていただきました!

物語のキーアイテムとして「マスク」が非常に良い役割をしています…そこに隠されたコンプレックスと羞恥心によって生み出される「萌え」。この世にマスクがあって本当に良かった…二人の意地の張り合いがとてつもなく可愛く、じれじれと見守らせてくれてありがとう…!!と思わず手を合わせて拝みたくなります。

それにしても才川は、腹黒さもさることながら、その年でそのマニアックさは…「将来どんなスーパー攻め様になるんだろう」と末恐ろしくもあり楽しみでもありますね。

2巻では、ひとクセある同級生・敦賀が二人に波乱をもたらす展開に!待望の3巻は4月20日に発売されました。
電子連載で人気に火が付いた本作が、なんとデビューコミックスだった参号ミツル先生。『お願い、そんなに噛まないで』(https://booklive.jp/product/index/title_id/858805/vol_no/001)もおすすめです。

キュンキュンBLオススメ③『オールドファッションカップケーキ』

©佐岸左岸/大洋図書


作者:佐岸左岸
出版社:大洋図書
https://booklive.jp/product/index/title_id/698772/vol_no/001

温厚だが出世欲もなく人と深く関わらず、少々退屈な日々を繰り返す39歳の会社員・野末。ちょっと不愛想な29歳の部下・外川と、ひょんなことから女子で賑わうパンケーキの店へ行き、休日も二人で出かけるようになり…!?
サラリーマン&スーツ好きにはたまらない、大人同士で年の差10歳、の恋物語です。

とにかく野末の枯れた感じがたまりません。本気の恋愛はとっくにあきらめていたつもりの「もういい年の大人」が、やがて恋に心乱されていく過程や、「本当にこれでいいんだろうか」と外川のこの先の人生や立場を慮って葛藤する様も、「大人同士のBL」の醍醐味です。
そして、部下・外川のナイスガッツ!そうだ押せ押せ!弱気になるな!と思わず拳を握りしめて応援せずにいられない心境に。

キュンキュンであり、ホロリと涙するシーンもあり。1巻が240ページ超という大ボリュームで、コマ運びも上質な映画のような緻密さ。読み急がずに、ぜひ「間」もじっくり味わっていただきたい作品です。読後には心のカロリーを大量に摂取したような、確かな満足感で満たされることでしょう。

絵柄もセリフのやりとりも心理描写も、すべてが繊細であたたかい佐岸左岸先生。田舎町を舞台に思春期の二人を描いた『春と夏となっちゃんと秋と冬と僕』(https://booklive.jp/product/index/title_id/20019642/vol_no/001)もオススメです。

泣けるBLオススメ①『紅椿』

©三田六十/双葉社


作者:三田六十
出版社:双葉社
https://booklive.jp/product/index/title_id/688490/vol_no/001

ある日山奥で鬼の赤子を拾った、孤独な青年・佐吉。「アカ」と名付けて育てていくうちに、鬼と人間が共存する難しさを痛感し、アカの将来を案じて山に戻します。それから時が経ち、成長したアカと再会した佐吉は…!?鬼と人間、種族を超えた愛が美しい筆致で描かれています。

人間の佐吉と鬼のアカは、言葉が通じないため「会話」はありません。それが時にどうしようもないもどかしさや切なさとなり、しかし互いの気持ちが通じ合ったシーンではその心情がありありと読者に伝わってくる、巧みな描写にぐいぐい引き込まれてしまいました。
ラストは「なるほど、そうきたか…!」と思わず膝を打つ着地で、心の中でスタンディングオベーション。ドラマチックでありながら1巻完結で読みやすく、人外モノ初心者の方にもオススメです。

本作ではシリアスなストーリーと耽美な絵柄で読者を魅了した三田六十先生。デビューコミックスの『俺はニーチャ』(https://booklive.jp/product/index/title_id/615861/vol_no/001)は現代が舞台の歳の差カップル、こちらも心が温かくなること間違いナシです。

泣けるBLオススメ②『イキガミとドナー』


作者:山中ヒコ
出版社:祥伝社
https://booklive.jp/product/index/title_id/837988/vol_no/001

舞台は未来世界。己の肉体を駆使して国を守る最強戦闘種“イキガミ”の鬼道と、彼の傷を治せる唯一の薬“ドナー”である事を知らされた教師・吉野。愛情を知らずに育ち、傍若無人で獣のような鬼道が、吉野との出会いによって人間らしい感情を少しずつ取り戻していきます。しかしその一方で、物語は非常に過酷な戦闘へと突き進んでいくのです。

ところどころに織り込まれている、年相応なセリフのやり取りに束の間ホッとさせられ、ちょっとした日常のシーンがとても愛おしいのですが、その裏側には常に「戦い」と「死」が付きまといます。あたたかなじんわりした涙と、「お願いだからもうこれ以上、二人に悲しいことが降りかからないでくれよ…」というツライ涙が交互に。彼らの運命がどこへ行き着くのか、祈るような気持ちで読みすすめましょう。

過去作でも数々の読者が滂沱の涙を流した、いわば「泣けるBLの名手」、山中ヒコ先生。『500年の営み』(https://booklive.jp/product/index/title_id/292093/vol_no/001)もオススメです。

泣けるBLオススメ③『いびつなボクらのカタチ』


作者:見多ほむろ
出版社:徳間書店
https://booklive.jp/product/index/title_id/863213/vol_no/001

彼氏にふられたばかりの四十路のピアノ教師・佑真と、男手一つで娘を育てている介護士の伊吹。
互いに言えない過去や事情を持つ、もう若くはない男二人の気持ちが徐々に近づいていき、やがて互いを支え合う関係になるまでの過程が、上・下巻を通して丁寧に描かれています。

年の割に聡い伊吹の娘・舞花と、シングルマザーとして佑真を育ててきた母親、この二人もとても魅力的なキャラクターで、要所要所で重要な役割を担い、その鋭いセリフにハッとさせられることも。

生きるしんどさを味わい、色々な事をあきらめてきた二人。それぞれの傷や秘密は、主に下巻で明らかになっていきますが、そんな人生の半ばでやっと巡り会えた彼らの幸せを願ってやみません。

温かな絵柄で、「包容力ある大人のオトコ」キャラに定評のある見多ほむろ先生。方言がさらにイイ味を出している『好みじゃなかと』(https://booklive.jp/product/index/title_id/365633/vol_no/001)もオススメです。

2022年のBL界はさらに多様化!?

今回は王道とも言える「キュンキュンBL」「泣けるBL」を3作品ずつご紹介しましたが、各作品の設定は学園・SF・リーマン・人外…と様々取り揃えてみました。
王道も大切にしながら、新しい発想や合わせワザでさらに多様化が進んでいくBL界。今後も様々な作品をご紹介していければと思います。あなたのツボにハマる作品に出会えますように!

Text/総合電子書籍ストア「ブックライブ」茶木

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