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「Welcome to Pen 2025 CREATORS FES.」オフィシャルレポートが公開! 映画『ルックバック』監督・押⼭清⾼⽒「1週間で1,000枚ぐらいの絵を描きました」

ジャンルの枠を超えたアーティストやクリエイターが集結した1⽇限りのスペシャルイベント「Welcome to Pen 2025CREATORS FES.」が、2025年1⽉25⽇(土)に開催されました。

映画『ルックバック』で監督を務めた押⼭清⾼⽒らが登壇した「映画『ルックバック』トークセッション」を中心に、イベントのオフィシャルレポートをご紹介します!

「Pen CREATOR AWARDS 2024 授賞式」

※以下、オフィシャルレポート原文ママとなります。

今回で第8回を迎えた「Pen CREATOR AWARDS 2024」では、押⼭清⾼⽒(アニメーション監督)、ネルホル(アーティスト)、⽑利悠⼦⽒(アーティスト)、吉⽥恵⾥⾹⽒(脚本家)、⾓野隼⽃⽒(ピアニスト)の5組が受賞されました。当⽇の授賞式には、⼤ヒット映画『ルックバック』のアニメーション監督を務めた押⼭⽒と昨年秋に初の⼤規模個展を開催し、多くの観客を圧倒したネルホルのお⼆⼈が出席しました。押⼭⽒は、受賞について「このような素晴らしい賞をいただき⼤変光栄に思います」と感謝の意を述べました。また、2024年に⼤ヒットを記録した『ルックバック』を振り返り、「絵をひたすら書き続けることは20年前から変わっていないですが、PenCREATOR AWARDSのような賞を受賞することで映像を作るクリエイターに対して理解が深まっていることが⾮常にありがたく思っています」と語りました。

続いて、紙を積み重ねて空間や時間を感じさせるような独創的なスタイルの作品が評価され、受賞を果たしたネルホルの⽥中⽒は、「紙という他のアーティストとは異なるジャンルで活動を続けてきた中で、⾃分たちの独⾃のスタイルを評価していただき⼤変光栄です」と喜びを語りました。また、飯⽥⽒は「紙という媒体は、なかなか評価されづらい部分もあるかと思いますが、今回評価してもらえたことで後押しされている思いがあるので、これからも頑張っていきたいと思います」と今後への意気込みを述べました。

映画『ルックバック』トークセッション

2021年にコミック配信サイト「少年ジャンプ+」で公開され、瞬く間にSNSで話題となり、興⾏収⼊20億円を超える異例の⼤ヒットとなった映画『ルックバック』。今回の「Pen CREATOR AWARDS」でも受賞した押⼭監督と漫画編集者で原作の担当を務めた林⼠平⽒が登壇。

上映後の反響について問われると押⼭監督は、「運が良かったと感じています。これまでもアニメーターとして映画やテレビシリーズに関わってきましたが、作品の出来だけではなく、タイミングや運も⼤切だと感じています」と振り返りました。原作漫画の編集を担当した林⽒は、「劇場版として上映時間が1時間を切る58分のフィルムというのはあまり前例がない中でしたが、内容のクオリティが⾮常に⾼ければ、⼗分に劇場での体験を楽しんでいただけることを実感できた作品でした」と語り、本作がアニメーション界に新たな可能になりうるとの⾒解を⽰しました。

本作の制作過程での苦労話に話がおよぶと、押⼭監督は「アニメ作品は絵を描く量が⾮常に多いのが最も⼤変なところです」と率直に語りました。通常、1作品あたり20~30名がアニメーションを担当することが⼀般的なところ、本作ではわずか8名で制作を⾏ったことについて、「僕⾃⾝、監督を務めながらアニメーターとしても多くの部分を担当していたため、仕事が溜まりがちでした」と振り返りました。それでも、「短い映画であってもお客さんの満⾜度を⾼めたいという思いで、絵を濃密に仕上げ、原作を再現するために普段以上に時間をかけて書き上げました」と語り、⼤ヒット作の裏側を明かしました。

また、8名のクリエイターで作り上げたことについては、「優秀なクリエイターたちが集まり、コミュニケーションの取りやすさを感じましたが、絵を描くだけでなく設定資料などの膨⼤な作業に追われつづけていました」と話しました。さらに、完成直前に原作者の藤本タツキさんへ確認する際には、まだ⼿つかずの部分が残っていたといい、「最後の1週間だけは無茶して体が壊れてもいいやぐらいの気持ちで没頭し、1週間で1,000枚くらいの絵を描きました」と制作の過酷さを明かしました。

今後の⽬標について、押⼭監督は、「『ルックバック』が素晴らしい作品だったからか、最近は⾃分でも漫画を書きたいと思うようになりました」と新たな挑戦への意欲をみせました。
最後に、アニメーターの魅⼒について聞かれると「モノを作るプロセス⾃体がすごく⼤事だと思っていて、作品は⼈を幸福にするものだと思っています。たとえヒットしなくても、作品を作っている時間そのものが幸せで、完成すればさらに幸せを感じられます。さらにアニメーターは、⽬の前のアニメーションの作業に没頭し続けられる、特別な仕事だと思います」と答え、制作に対する深い愛情を語りました。

「Welcome to Pen 2025 CREATORS FES.」イベント概要

【⽇時】2025年1⽉25⽇(土)15:00〜20:35
【会場】TOKYO NODE HALL(東京都港区⻁ノ⾨2丁⽬6−2⻁ノ⾨ヒルズステーションタワー46F)
【参加者】
Pen CREATOR AWARDS 2024 授賞式:押⼭清⾼(アニメーション監督)/ネルホル(アーティスト)
映画『ルックバック』トークセッション:押⼭清⾼/林⼠平(漫画編集者)/蓮⾒翔(ダウ 90000)
映画『ジェネレイドスコープ』先出し映像公開&トークセッション:安達寛⾼/曽根剛/⼭⼝ヒロキ
ウイスキペディア×Pen「ウイスキートーク」:⻘⽊崇⾼/倉⽥英⼆/⻄⽥嘉孝(ウイスキージャーナリスト)
⼩川哲×⼤森時⽣トークショー「現実と虚構」:⼩川哲/⼤森時⽣
蓮沼執太&⼩⼭⽥圭吾(コーネリアス) Pen × Haruomi Hosono Revisited Special Live & Talk:蓮沼執太/⼩⼭⽥圭吾(コーネリアス) /細野晴⾂*/⽔原希⼦*/⽔原佑果*

公式サイト:https://www.pen-online.jp/special/event2025/

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