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2025年4月7日(月)から放送がスタートするTVアニメ『阿波連さんははかれない season2』。
本作は、小柄で物静かな阿波連れいなと、彼女の隣の席に座るライドウくんとの「遠すぎたり」「近すぎたり」する距離感が、色んな意味で“はかれない”青春ラブコメディ作品です。
今回、メインキャストである阿波連れいな役の水瀬いのりさん、ライドウ役の寺島拓篤さんにインタビューを実施! season1の振り返りやseason2の見どころなど、たっぷりとお話いただきました。
本記事を読めばTVアニメの放送がより楽しみになるはず♪ 最後までお見逃しなく!
――いよいよTVアニメ『阿波連さんははかれない season2』が放送されます。season2の制作が決定したと聞いたとき、どのようなお気持ちでしたか?
水瀬いのりさん(阿波連れいな役/以下、水瀬さん):season1の放送中にはseason2が制作されることを知らなかったのですが、season1の最終話の最後のシーンで、「ただの生徒じゃないだろうな」というオーラを感じる玉那覇さん(玉那覇りく)が登場したので、「きっと続きがあるのかな?」と期待はしていました。
「season2まで放送できたら、原作のこのシーンがアニメで見られるのに」とseason1のアフレコ中も考えていた部分もあったので、ライドウくんとれいなちゃんのこれからを演じられること、そしてアニメーションで続きを見られるということが素直に嬉しかったです。
寺島拓篤さん(ライドウ役/以下、寺島さん):僕も素直に嬉しかったです。演じていて大変な部分ももちろんあったのですが、season1のオンエアを見ているときに、ライドウくんとしてあの空間にいられる時間がすごく幸せだったなと、改めて強く感じて。
オンエア中はseason2の情報はなく、「やらないのかな。やって欲しいな」とずっと思っていたので、season2が決まったときは本当に嬉しくて、収録が始まるのをずっと心待ちにしていました。
――season1を振り返ってみて、印象的な場面やお気に入りの場面を教えてください。
寺島さん:印象的というか面食らったシーンは、とにかくライドウくんがミートボールを詰め込まれるシーンです。タイトル通り「阿波連さんってはかれない人だな……」ともごもご言いながら内心すごく驚いているというのが面白かったですし、可愛かったですね。
水瀬さん:私はライドウくんの妄想により、想像もしていなかったれいなちゃんが具現化されるシーンです。season1では、脳内妄想バージョンのれいなちゃんを演じる機会も多くありました。
本来のれいなちゃんだったら「なんだろう?」くらいにしか考えていないことが、宇宙規模で広がっていき……それがあたかも真実のように点と点が結びついていく、すれ違いが見ていて本当に面白くて。知らないうちにライドウくんの妄想に巻き込まれているれいなちゃんを愛おしく思いながら、演じていて笑わないようにするのが大変でした。
――season1を振り返ってみて、改めてキャラクターを演じるうえで一番大切にしていたことを教えてください。
水瀬さん:れいなちゃんは、彼女の感情の変化に気付く人、気付かない人がいるキャラクターだと思うんですけど、彼女の根底にはいつも優しさや思いやりの気持ちがあって、それが彼女自身をちょっと控え目にさせてしまいます。
ポジティブな感情があるのにも関わらず、「自分なんかが」とネガティブな気持ちで守ってしまう女の子なので、演じているときも「相手を傷つけたくない」「相手を巻き込みたくない」という気持ちからの“クールさ”を意識しました。
ただクールな子ではなくて、思いやりがあるからこその行動っていうのが、だんだん分かってくるにつれて、「れいなちゃんって、私が思っているより大人だな」と感じる部分がたくさんありました。season2になるとその包容力というか、彼女の温かさがすごく増すので、そこはさらに追加しつつも「れいなちゃんって、ものすごく視野が広いんだろうな」と感じる部分も大切にしながら演じています。
――season1だと途中からライドウくんへの恋心も見えてきますよね。
水瀬さん:そうですね。優しくしてくれた、声をかけてくれたからだけじゃない部分で、徐々にライドウくんに惹かれていき、クールなれいなちゃんが恥じらいを隠せなくなる。ポーカーフェイスなのはライドウくんの方だと思うくらい、ライドウくんに対してれいなちゃんが「はかれない」と思い始めるのが、またタイトルの意味が変わってくるなと感じました。
――寺島さんはいかがでしょうか?
寺島さん:話を聞いていて面白いなと思ったのは、阿波連さんとライドウくんの意識の仕方が逆なんですよね。最後におっしゃっていた「阿波連さんは視野が広い」というのも、逆にライドウくんはすごく視野が狭くて(笑)。
彼を演じるうえで表面的な体温をあまり感じさせないように、意識していたところがありました。逆に妄想の中で体温を感じられるというか、見ている人がそう感じているように錯覚するからこそ、「はかれないのは阿波連さんだと思っていたけど、実はライドウくんだった」という構図ができあがるのかなと思って、そこのメリハリはすごく意識しながら演じましたね。
ライドウくんは突飛なことを言う不思議ちゃんだというところがキャラクターの面白いところであり、そこは存分に出るように妄想の中の弾けるライドウくんは特にフルパワーで演じました。
――season2から視聴する方もいらっしゃるかもしれませんので、改めてご自身が演じたキャラクターの魅力を教えてください。
水瀬さん:作中でもライドウくんがれいなちゃんに対して思っていることなんですが……彼女は小柄で華奢で守ってあげたくなる女の子なんですけど、すごく自分を持っているし、相手を思いやれる女の子です。
最初に原作を読み進めていたときは「彼女はマスコット的なキャラクターなのかな」と思ったのですが、存在自体はみんなの癒しになっているものの、本当にしっかり者で。長女というところも含めて家庭的な一面もあり、すごくちゃんとした女の子というのがれいなちゃんの魅力だなって思っています。
「人は見かけによらない」とたくさん思った女の子なので、そこを知れば知るほど可愛いだけじゃない、頼れるカッコよさもある、そして独自のセンスを持っていて、夢に向かって頑張れる根気もあるところが「パーフェクトじゃない?」と思うくらいすごい子です。そんな彼女の魅力をseason2でもいっぱい感じていただけると思うので、感情表現だけではなく、その中にあるれいなちゃんの本当の気持ちを感じ取りつつ見てほしいです。
――ありがとうございます。寺島さんはいかがでしょうか?
寺島さん:彼の一番の魅力は妄想力だと思うんですよね。ただ妄想力はあるんですけど、妄想の中でだけで生きているのではなくて、自分の中で広がった妄想をちゃんと現実の方で向き合えるのが彼の魅力だなと思います。
間違った妄想をしていたら、それを自分が間違えていたと結論づけることができますし、他人とのコミュニケーションの中で違ったことがあったらそれを認めて訂正することができたり、何事にも真っ直ぐちゃんと向き合ったりするところがライドウくんのすごいところです。
自分の間違いを認めるのはなかなかできないことだと思うので、勢いの強さと柔軟さを両方兼ね備えているのが、珍しい存在なのかなと感じています。
――season2では、阿波連さんとライドウくんの2人が付き合ってからのエピソードが描かれます。演じるうえで、season1から変化した部分はありますか?
水瀬さん:れいなちゃんが恋をするということが、最初は想像がつかなくて。もちろんれいなちゃん的に、ライドウくんが友達から恋愛対象へ変わっていく変化はありつつも、ライドウくんとの距離感は、いわゆる王道のラブコメのようなものとは違うんです。
そういう距離感のように、2人しか分からないものがあるのというのが作品の魅力の一つだと思うのですが、れいなちゃんがライドウくんを想う気持がだんだん視聴者や演じている私にも分かるくらい大きくなり、「私が思っている以上に、れいなちゃんはライドウくんを想っているんだな」と感じるシーンが増えていきました。
season2では胸が痛くなったり、苦しくなったりするシーンが、かなり畳みかけてきます。今までとは変わらない2人ならではのシュールな笑いの展開もありつつも、そこに相手を想う気持ちがプラスされたことで切なさも感じられると思うので、そういった部分がseason2のおかげで演じられた、れいなちゃんの新たな一面です。
――ありがとうございます。寺島さんはいかがでしょうか?
寺島さん:season1を見ていただけるとわかるのですが、ライドウくんの方が阿波連さんよりも無表情なんです。阿波連さんの方が急にぼっと顔が赤くなったり、慌てたり落ち込んだり、彼女の中でいっぱい大きな変化があるんですけど、ライドウくんは全くそれが表に出てこない。2人とも内側の世界はとにかく広いんですが(笑)。
彼は「こう!」と受け止めたら、ちゃんとそこに真っ直ぐ向き合っていくタイプで、season1が終わった時点で阿波連さんとしっかりと向き合った関係性ができあがりました。その関係性をどう深めて彼の中で変化が生まれるのか、はたまた生まれないのか(笑)、というのを注目して見ていただけると嬉しいです。
――season2で特に注目して欲しいキャラクターを教えてください。
水瀬さん:season1の最後に姿を現した、玉那覇さんです! これまでも個性豊かなキャラクターがたくさん登場してきたんですけど、「そういえばこのポジションいなかったな」というところに、とんでもないポテンシャルを持ったキャラクターが投入されて、いつものメンバーがより究極体になりました(笑)。
もちろん『阿波連さんははかれない』らしい、すれ違いやギャグな部分もあるんですけど、玉那覇さんがもたらすピュアな感情とか、思ったことを口にする大事さとか、それが背中を押してくれることもあって、そういった部分は玉那覇さんがもたらす効果だと思います。season2は彼女の暴走と、なおぼう(玉那覇りくを演じる東山奈央さん)の大粒の涙が本当に見えてくるような演技を、ぜひ楽しみにして欲しいですね!
寺島さん:キャラクターで言うと、同じく玉那覇さんです。season2では絶対に外せない存在なので、水瀬さんがおっしゃる通り彼女が入ることでなかった視点が出てくるんですよね。
あの世界における登場キャラクターたちって、みんなライドウくんと阿波連さんに対して肯定的過ぎませんか(笑)? どう考えてもおかしい部分をみんな突っ込まないんですけど、彼女はどちらかというと視聴者視点に近くて。season2の第2話でライドウくんの様子がいつもと違うことに気づいた彼女は「近づかんとこ」って絶対絡みにいかなかったり(笑)、冷静に考えた正しい行動をするんです。
ギャグテイストなので、基本的にみんなポジティブに転がっていくんですけど、彼女は逆にネガティブなアクションをするので、彼女がいることで面白さの幅がすごく広がりました。過去の思い出も絡めながら各キャラクターへの視点を入れてくれるし、さらにそこから未来に向かって行動してくれるので、season2においては「彼女がいなかったらストーリーが組めないのでは?」というくらい大切な存在ですね。
――本作に登場する古文教師の桃原先生は、阿波連さんたちを見て「あはれ」と勝手に盛り上がって倒れたりしています。「あはれ」と思われている阿波連さんたちですが、お2人が最近「あはれ」と思ったこと(ときめいたこと、尊いと感じたこと)はありますか?
水瀬さん:私は韓国のガールズグループに推しがいるので、新しいリリース情報が解禁になるたびに「あはれ」を感じています。
また、「あはれ」を感じつつも、何か新しいことを発信したり、新しい姿を見せたりするのは、こんなにもファン心を刺激するんだなという学びもあって! 私は彼女たちのファンという立場でありながら、表に出る立場でもあるので、「尊い」と思いながら学びもあるという2倍のおいしさを、推し活するたびに感じています。
大好きな推しがいるというのは大事な感性だと思いますし、情熱を注げるものがあると、人生が豊かになりますね。
――ありがとうございます。寺島さんはいかがですか?
寺島さん:去年久しぶりにライブツアーを開催させていただいて、そのライブの1つ目のステージに立ったときに、お客さんからものすごい「あはれ」を感じました。
水瀬さん:集団「あはれ」ですね!
寺島さん:まさに集団「あはれ」ですね(笑)! 集団「あはれ」対、僕一人だったのでお客さんの勢いというか、あまりの圧に笑ってしまって……歌わないといけないのに、久しぶりのライブツアーが本当にすごく幸せだなと感じて、嬉しくて笑いがこみあげてしまったんです。
これは「あはれだな~」と思いましたね。久しぶりのライブだったということもあり、余計に当てられてしまって、ウキウキしちゃいました!
水瀬さん:そんな幸せそうな寺島さんの姿を見て、きっとファンの皆さんがまた「あはれ」を感じて……「あはれ」が循環しているみたいですね!
寺島さん:すごいな、「あはれ」って循環するんだ(笑)。たくさん「あはれ」って言ってしまいましたが、作品が知らない人がこのインタビューを読んだら「『あはれ』って何?」と疑問に思いそうですね(笑)。ぜひ知らない方は『阿波連さんははかれない』を見て学んでいただきたいです!
水瀬さん:「あはれ」をseason2でも流行らせたいですからね。みんなで「あはれ」を一緒に体感しましょう!
――最後に本作の見どころなどを含めて、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。
水瀬さん:物理的な距離感はずっと近かったのですが、れいなちゃんとライドウくんの関係性が少しずつ深まっていき、心の距離がどんどん近づいていくseason1でした。
season2では、学生生活を過ごしていく中で、「今が過去になるんだ」ということを登場キャラクターたちが少しずつ意識し出すセンチメンタルさも描かれます。みんなの将来だったり、学校生活は永遠じゃないと思い始めたりするところからくる、それぞれの答えに注目していただきたいです。
でもれいなちゃんはライドウくんという本当にかけがえのない存在と一緒にいるので、そんな1人じゃないれいなちゃんが、どんな風な成長を遂げていくのかを、ぜひ見届けていただけたら嬉しいなと思います! 放送をお楽しみに!!
寺島さん:水瀬さんがおっしゃったことはすごく大事なことです。ただseason1でもそうだったと思うんですけど、そういうかけがえのないものを忘れてしまうくらいハチャメチャエピソードがseason2でも毎話展開されていきます。
学生生活において一つのゴールとも言えるような「お付き合いを始める」という関係性を2人が築いたところから、season2がスタートするので、「これからどうなるの?」「学年も上がって、みんなとどうなっちゃうの?」という不安はあると思いますが……第1話を見れば、きっとそんな不安を忘れてしまうはず(笑)。
毎話ハチャメチャエピソードが続くので、終わるころに皆さんがどんな感情を抱くのかが楽しみです! その瞬間に起こることから、目を離さないでください!!
■放送時期
2025年4月7日(月)22時00分からTOKYO MX、MBS、BS11、AT-Xにて順次放送開始
■イントロダクション
小柄で物静かな女の子、阿波連れいなさん。
人との距離をはかるのが少し苦手。
そんな彼女の隣の席に座るライドウくんは、阿波連さんとの間に距離を感じていた。
だが、ある日、阿波連さんが落としてしまった消しゴムをライドウくんが拾ったことをキッカケに、ふたりの距離は急接近!!
学校生活を送る中で「遠すぎたり」と「近すぎたり」を繰り返し、付き合い始めた阿波連さんとライドウくん。
それから迎えた新学期、今度は転校生との距離がはかれない!?
色んな意味で、『はかれない』密着系?
青春ラブコメディの幕が再び上がる!!
■スタッフ
原作:水あさと(集英社ジャンプ コミックス刊)
総監督:山本靖貴
監督:牧野友映
シリーズ構成:吉岡たかを
脚本:吉岡たかを、兀兀、赤星政尚
キャラクターデザイン:八尋裕子
総作画監督:岩佐とも子、山本里織、石井ゆみこ
美術監督:倉田憲一(獏プロダクション)
色彩設計:田中千春
撮影監督:岩井和也(スタジオシャムロック)
特殊効果:木村実乃理(スタジオシャムロック)
編集:山田聖実(editz)
音響監督:阿部信行
音楽:神前 暁&MONACA
アニメーション制作:FelixFilm
製作総指揮:夏目公一朗
プロデュース:藍沢亮(Starry Cube)
製作:bilibili
■キャスト
阿波連れいな:水瀬いのり
ライドウ:寺島拓篤
大城みつき:M・A・O
石川:柿原徹也
佐藤ハナコ:楠木ともり
玉那覇りく:東山奈央
桃原先生:花澤香菜
宮平先生:小坂井祐莉絵
平安山先生:佐伯伊織
阿波連れん:久野美咲
阿波連える:日高里菜
ライドウ妹:長江里加
ふたば:指出毬亜
あつし:藤原夏海
■主題歌情報
オープニングテーマ:ずっと真夜中でいいのに。「微熱魔」
エンディングテーマ:shallm「トワイライト」
■原作情報
『阿波連さんははかれない』(著:水あさと)
第1話試し読みはこちら▼
https://shonenjumpplus.com/episode/13932016480028799982
第1巻~第17巻(最終巻) 好評発売中!
■WEB&SNS情報
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(C)水あさと/集英社・BILIBILI
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