推し活インタビュー!ぬい活アンチ30代主婦→ぬいにどハマり?

2025.12.8

取材・文/うさこ

今回は30代オタク主婦の「かりん」さんにお話を伺いました。アニメやゲームの沼にハマるタイプでありつつ、ぬい活にはアンチだったかりんさん。一転、ぬいにハマったきっかけは?おしゃれなオタク部屋の秘訣も紹介!

かりんさん 職業:パート 趣味:イラストを描くこと、二次創作を漁ること 好きな作品:ツイステッドワンダーランド、忍たま乱太郎、ブルーロックなど

寝食を忘れてのめり込むことも?創作を楽しむオタク生活

――かりんさんは普段、どんな仕事や生活をされていますか?

かりん:週2~3回パートで働く主婦です。最近、夫が単身赴任になり、その分自由な時間が増えたので、絵を描いたり推しのライブを観たりして過ごしています。

――自由に楽しんでいらっしゃるんですね。絵を描くのがお好きなんですか?

かりん:昔から好きですね。本当は同人イベントにサークル出展する予定で、そのために絵を描いていました。でも人体の基本構造の理解がなかったため、思うように描けず原稿が進まなくて…。イベントへの出展は取りやめて、デッサンを毎日練習しています。「かっこいい推しを描きたい」が絵を描く原動力ですね。自分が思うかっこいい推しを、そのままキャンバスに投影できる技術が欲しいです。

――絵を描くようになったのはいつからですか?

かりん: 物心ついた頃には描いていました。父の仕事用のコピー用紙に絵を描いて、怒られたこともありました。10年ほど前にTwitterを始めて他のオタクと繋がっていって、それまでは見るだけだった創作活動を始めました。

――かりんさんが今いちばん夢中になっている作品はありますか?

かりん:ツイステ(『ツイステッドワンダーランド』)ですね。同時進行で複数の作品にハマるというより、ひとつの作品にどっぷり集中するタイプなので、今は“ツイステ沼”にいます。私は推し活のモチベーションに波があるタイプで、睡眠も忘れて推しや創作にのめり込みたい時と、推しと適度な距離を保ちたい時があるんです。のめり込み始めたらもう止められないので、深夜までひたすら推しを漁ります。「はよ寝ろ」とは思うんですけど、幸せなんですよね。存分にのめり込んだ後は自然と切り替えて、また別の波を待って楽しんでいます。

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アンチから一転!ぬい活にハマったきっかけ

――最近ぬい活も始めたとのことですが、そのきっかけは?

かりん:以前はぬい活に対して、正直子供っぽいと感じていました。なんなら若干アンチでしたね。等身のイラストが好きなので「アクスタの方がかっこええやろ」と思ってたんですが…。ここ数ヶ月で急激にぬい活にハマったんです。この夏『ヒプノシスマイク』のコラボカフェに行こうとしたんですが、ヒプマイのアクスタをひとつも持っていなくて。 唯一持っていた山田一郎くんのぬいを連れていったら、アクスタと違って撮影する時に光の反射を気にしなくていいことに気づいたんです。アクスタと違ってぬいは角度も調整できるので、撮影の自由度が高いのも発見でした。(ぬい活っておもしろい)と感じて、その楽しさを知ってしまいました。

――アクスタとぬいはどのように使い分けていますか?

かりん:アクスタは基本観賞用になりました。好みの作画のものしか買っていないので、絵を描くための資料に近い感覚です。「こんな絵を描きたい」という目標でもあります。一方でぬいは「一緒にお出かけしたい」。愛着はぬいの方がありますね。

――ぬい活に目覚めてからはどんな変化がありましたか?

かりん:推し活の現場には、必ずぬいを連れて行くようになりました。ぬい撮りのためだけに出かけることはまだないんですが、ぬいは現場に行く時の必須グッズになりました。あとはイベントなどで新しいぬい服をお迎えするようになりましたね。事前にぬい服サークルのアカウントなどで欲しいものをチェックするんですが、偶然の出会いも大事にしています。 通りがかったサークルの服が可愛くて、衝動買いすることもあります。今メインで連れているぬいは12cm・10cm・8cmとそれぞれサイズが違うんですが、全員分のぬい服を買っちゃいました。フリフリのデザインより、すっきりしたお出かけ服が好みです。

――お出かけ先で撮ったぬいのお気に入りの1枚は?

かりん:一般参加した同人イベントでの1枚です。忍たま・ツイステ・ブルーロックと、作品がバラバラの三体のぬいを連れて行ったら、知らない方に「推しと推しのクロスオーバーを見せていただいた気持ちです」と声を掛けていただきました。他のオタクさんに新しい視点を提供できて、私も嬉しくなりました。

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――ぬい撮りで意識しているポイントはありますか?

かりん:光源と構図、あとは遠近ですね。ぬいに命を感じるような撮り方を意識しています。ぬいが動いたり、ご飯を食べようとしたりしているイメージです。そういった写真ではヒプマイの一郎くんを撮ったものがお気に入りです。たまたまドリンクが一郎くんの目の色とリンクしていたんです。この構図は我ながら天才だと思います。

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他にはレトロなカフェで撮った写真で、セピア風に編集したものも気に入っています。iPhoneの基本アプリで撮影や編集をしているんですが「Remini」というAI加工のアプリも便利です。鮮明さを保ちつつ全体的に明るさを底上げしてくれるのがいいですね。便利なので課金して使っています。

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――どのぬい撮りもすてきです!ぬい活関連のおすすめグッズはありますか?

かりん:ぬいを自立させるスタンドを持ち歩いています。Xで得た知恵なんですが、100均で売っている缶バッジ用のスタンドを2個くっつけて使うと、なんと角度調整できるぬいスタンドになるんですよ。このスタンドは必須アイテムです。あとは、ぬいポーチも愛用しています。推しをアピールしながらバッグの装飾にもなるので、店頭でもつい見ちゃいますね。ポーチは公式グッズのほか、100均のポーチをシールやストーンでデコったりもしています。

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洗練されたオタク部屋を作るには

――グッズをおしゃれに飾るために、どんなことを意識していますか?

かりん:実は少し前に整理して、グッズを厳選しました。同じショーケースに複数の作品のグッズが同居していますが、それぞれ区画を分けています。基本は面積が小さい物を手前に、大きい物を奥に置いています。全てのグッズがちゃんと見えるように、100均で売っている台を使って高さを出したりもしています。棚板にフックを付けて吊り下げているグッズもあります。ただ置くだけでなく、空間を有効活用することを意識しています。

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――この棚の他にもグッズを飾っていますか?

かりん:はい、普段使っているデスク前の壁にもグッズを飾っています。イデアさんのぬいはいろいろと動かしたんですが、この位置がしっくりきました。部屋全体のインテリアとしては余白を大事にしています。グッズを置くエリアを決めて、部屋の角に集めるようにするとすっきり見えると思います。

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――グッズって増える一方なので、整理整頓するのは大変ですよね。

かりん: 最近もグッズの整理をしたばかりで、段ボール1ケース分を手放しました。しまっているだけだと収納スペースを圧迫する一方なので、飾れるかどうかが大事です。一つ一つのグッズと向き合って、自分の中で精査しました。

――ぬいも飾る前提で選んでいますか?

かりん:ぬいはお顔が好きかどうか第一です。ぬい撮りで多く使われているシリーズを調べたり、他のオタクさんのぬい撮りを見た上で、かわいいと思ったぬいをお迎えしています。「推しだから」で即決するのではなく、自分の好みで選んでいます。

「好き」を誰かと共有するのが楽しみ

――かりんさんにとって、推しとはどんな存在ですか?

かりん:推しのおかげで推し活ができているので、ありがたい存在です。私にとっては「推し活すること」自体が心の栄養になっているんですよね。推し活のために友人と会うとか、作品の良さを共有するとか、イベントに出かけてリアルの空気を吸うとか…。 それら全部が私にとって心の栄養になっています。「好き」を共有できる人がいなければ、今ほど推し活を楽しめていなかったと思います。推しがいるからというより、同じ作品を好きな人がいること自体が、私としては大きいです。

――これから推し活を通してどんなことをやってみたいですか?

かりん:推し活vlogをやってみたいです。カードやシールをノートにコラージュするのが好きなので、そのメイキングを動画にしたりとか。コラージュもグッズを整理したのがきっかけで始めました。ただクローゼットにしまっておくより「この時はこれにハマっていたよね」とアルバムのように残す方が、私としてはグッズを活用できていると感じています。これからも、自分の「好き」を誰かと共有していきたいです。

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