ライトノベルレーベル「DREノ…
2024年1月8日より放送中のTVアニメ『姫様“拷問”の時間です』。本作は、一見恐ろしく感じるタイトルから想像もできないほど、温かく、誰もが笑顔になれる世界一やさしい“拷問”ファンタジーアニメです。
今回は、魔王軍によって囚われの身となり“拷問”を受ける主人公・姫役の白石晴香さんと、姫に仕える聖剣・エクス役の小林親弘さんにインタビュー! 作品の見どころはもちろん、キャラクターの魅力やアフレコの裏話などをたっぷりとお話していただきました。
本編さながらの楽しい掛け合いも必見です!
この記事を読めば本編がますます楽しめること間違いなしなので、ぜひチェックしてください♪
―――最初に本作品の原作を読まれたときの感想を教えてください。
姫役・白石晴香さん(以下、白石さん):
とにかく面白いなと! こんなに声を出して笑ったのは久しぶりというくらい、笑いながら読んでしまいました。冒頭は姫様の王女らしい凛々しい部分からスタートしたものの、速攻でギャグの方に突入していって……。登場する“拷問”一つ一つが共感できるものばかりでした。
エクス役・小林親弘さん(以下、小林さん):
登場する“拷問”が共感できるものばかり……? 作品を知らない人が聞いたら、きっと何言っているか全然分からないね(笑)。
白石さん:
確かにそうですね(笑)。「これもしたいよね」「そそられるよね~」と、どんどん私自身も作品に引き込まれて読み進めていったら、あっという間にその当時配信されている話まで追いついてしまいました。実はオーディションを受けさせていただく前から、読んでいた作品だったんです!
小林さん:
僕はオーディションの際に初めて読んだのですが、すごく面白くてあっという間に配信されているところまで全部読んでしまいました。
一番すごいなと思ったのは食べ物だけではなく、何気ない遊びや日常の小さな喜びの発見の仕方が本当に上手いところです。読んでいて面白いのはもちろん「昔はこういうことを楽しんでいたよな」と懐かしく感じて、ちょっとウルっときちゃう場面もありました。読み終わったあとにすごく癒されたんですよね。
白石さん:
お父さんみたいな目線で見ちゃうって言っていましたよね。
小林さん:
そうなんですよ、一生懸命頑張るマオマオちゃんやバニラちゃんとか(笑)!
例えばバニラちゃんが葛藤する場面のような、言ってしまえば“些細なこと”ってあまり漫画で描かないじゃないですか。でも誰でも一回は感じたことがあるような、そういう部分を掘り下げる先生の視点がすごいと思いました。
―――ご自身が演じるキャラクターを改めてご紹介いただけますか?
白石さん:
姫は王国の騎士であり王女なので、小さい頃からしっかりとした教育を受けてきた人です。間違いなく腕は立ちますし、みんなを率いていく力もある人ではあるんですけど……ちょいちょい庶民的なものを幼少期に嗜んできたことにより、その結果拷問にちょっと打ち勝てない部分があるのかなと(笑)。
その感覚が視聴者側と近い視点になると思うので、より一層トーチャーから受ける拷問に「分かる、屈したくなるよね」という気持ちにさせてくれます。
また、かっこいい部分と可愛い部分が共存するというのが彼女の魅力だなと! それぞれのキャラクターによって、接しているときの顔が違うので、表情を見ているだけでも楽しい人です。
皆さんからこの人が騎士だと忘れられないように、騎士を出せる部分は出そうと最後まで頑張りました!
小林さん:
僕は代々王家に仕えてきた、姫さまのお付きの剣・エクス役ですがメタ的な発言をすると……ツッコミですね! 拷問が行われることに対して正しい視点を持った人がいないと、世界が終わってしまうので世界を救うためにいます(笑)。
白石さん:
本当にそうです! 珍しくエクスが大人しい回があったときに、やっぱりいつものエクスのツッコミがないと物足りないなと思ったので、すごく重要な存在ですね。
小林さん:
「いやいやこの世界おかしいよ!」と言う人がいないとね。ある意味読者目線であるのかなと思います。読者の「おかしいんじゃないの?」という気持ちを代弁してくれるというか……ギリギリのところで踏みとどまってくれる最後の“聖剣”ですね。
白石さん:
誰も言わなかったら、ただただ平和に話が進んでしまいますもんね(笑)。
―――エクスといえば、毎回「姫様は絶対屈するわけがない」というような前振りをしてくれますよね。
小林さん:
そうそう口上を述べるみたいな(笑)! 見どころでもあるのですが、盛り上げるために「姫様は絶対そういうことはしません!」と丁寧な前振りをしているよね。
ただ8話目くらいから「誇りを失わないでください」「姫様への尊敬する気持ちを忘れないでください」といったディレクションをいただいたことも……。
白石さん:
演じる私たちが、姫に対して「きっと今日もダメだろうな……」とだんだん諦め気味になってしまったことがあって。「エクス、あくまで姫のことは最後まで信じあげていてくれ」とディレクションがありましたね(笑)。
小林さん:
エクスは最後まで姫様のことを信じている、ということを忘れないでおこうかと(笑)!
―――ご自身が演じるキャラクターについてお話していただきましたが、お互いが演じるキャラクターの印象もお伺いできますか?
白石さん:
剣だから表情はないはずなのですが、アニメになったときにエクスの表情みたいなものが見えてきたんですよね。それは小林さんのお芝居もあって、より感じたところだと思います。
また、他の人がしない説明をしっかりしてくれるのがエクスなんです。そういう存在がこの作品の中でエクスだけで。面白いとか癒されるだけではなく、ストーリーが進んでいくのは、エクスという存在がいてくれるからだなと思いました。ツッコミ役としても、説明役としても常に大切な存在です!
―――小林さんのツッコミっぷり、説明っぷりはいかがでしたか?
白石さん:
本当にすごかったです! 台本に書いてある、ツッコミのほとんどが「姫様!」なのですが、ものすごいバリエーションがあって……毎回違う「姫様!」がやってくるので、笑いをこらえるのが大変でした(笑)。
この「姫様!」というセリフだけを集めた音源集を出して欲しい!
小林さん:
集めて聞いてどうするのよ、それ(笑)!
白石さん:
「あ、こんな姫様もあったな」「これはあの姫様だ!」と思い出しながら聞きたくなるくらい「姫様!」という一つのワードだけで、巧みなツッコミなんです!
「決して屈しない」という気持ちを強く持ちつつも、目の前のものに誘惑されて気持ちが揺れている姫を演じている中、「姫様!」という小林さんの声に耳を傾けてしまった瞬間に感情が崩れ落ちそうになってしまうので、私は姫としては聞かないようにしていました。
小林さん:
あ、そうだったんだ? でもそれはエクスとしては聞いて欲しいな(笑)。
白石さん:
それくらい、とてもインパクトがあるツッコミをたくさんしてくださる存在でした!
―――小林さんは姫様に対しての印象はいかがでしたか?
小林さん:
僕はオーディションの段階で姫様役に決まったのが誰かは知らなくて、しばらくしてから白石晴香さんということを聞いて、もうこの番組は成功したなと!
ボケに関してはゆるぎない信頼がある方なので、何もそこは心配いらず“姫様そのもの”という感じでした。そこに乗っかるだけというか……白石さんがどう出るか分からないし、そんなに決めすぎていってもしょうがないと思って、後半5話くらいは「姫様!」というセリフは練習しなかったですね。案の定すごく予想だにしないボケを常にしてくれました。
白石さん:
ボケだって言われると、ちょっと……(笑) 姫様は本気なんですけどね!
―――姫様的にはボケているつもりはないですよね?
白石さん:
ないです!
小林さん:
一生懸命生きているだけだもんね(笑)?
白石さん:
一生懸命生きているだけなんですけど、心の声とかが全部洩れてしまうので……。それを全力で表現したらエクスが絶対にツッコんでくれる、という絶対的な信頼があるからこその掛け合いみたいなものは存在していたと思います。
―――素敵な信頼関係での掛け合いで生まれたものがあるのかもしれないですね!
小林さん:
結構ある気がします! 収録中にすぐその場で考えて2人でやらないといけないこととかもあったのですが、それもすんなりといったかな?
白石さん:
そうですね! アドリブとかで急に「じゃあこの場面は2人でどうぞ!」と言われたときも、ピタッと合う瞬間がありましたね。
―――最後に序盤の見どころや改めて作品の魅力など、最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします。
小林さん:
最初は勇ましい感じで始まるので、「本当の騎士もの・ファンタジーものが始まったのかな?」と思うんですけど……こんなに早く世界観が終わるのかと(笑)! そういうところがやっぱり面白いですよね。
白石さん:
良い裏切り方ですよね。本当に序盤のみが完全なる騎士の状態なんですけど、でも実はそのかっこいい部分ですらも1話のラストにネタバラシがあって。間違いなく1話目で作品を好きになってもらえると確信しています!
またこの作品の1話から12話までの間に、姫とトーチャーの距離が縮まっていく様子も丁寧に描いていきたいと監督がおっしゃっていて……最終話までにそこを伝えられたらなと。
トーチャーは拷問する側であっても良い人なので、6話くらいまでの前半のお話の間にも、拷問をするうえでの葛藤、その葛藤に気付く姫様という図も明らかになっていきます。
そこでより魔王軍も国王軍も好きになってもらって、「なんだ、良い人しかいない世界じゃん!」となってからが、また第二章のスタートです!
小林さん:
「これはもしかして王国に帰らなくてもいいのでは?」と、ふと気づくと思う(笑)。
白石さん:
居心地よくなってしまうくらいの場所を作ってくれる魅力的な魔王軍の人たちと、魅了されていってしまう我々との関係が出来上がっていく様子を、前半は楽しんでいただけたら嬉しいです!
小林さん:
100話、200話続いていても、ずっと見られる作品だと思うんですよね。毎週末見てから寝たいくらいの作品です。「最初見損ねてしまったから、もう途中から見るのもな……」というのもないです! 途中から見ても楽しめると思います!!
■放送情報
2024年1月8日よりTOKYO MX、BS11、関西テレビにて放送開始
・TOKYO MX:1月8日(月)より毎週月曜日24時00分~
・BS11:1月8日(月)より毎週月曜日24時00分~
・関西テレビ:1月14日(日)より毎週日曜日26時29分~
■配信情報
・地上波同時見放題先行配信
ABEMA:1月8日(月)より毎週24時00分〜
※放送・配信日時は変更となる場合がございます。
■イントロダクション
国王軍と魔王軍が衝突をはじめ、幾年月。
王女にして、国王軍第三騎士団“騎士団長”である姫は、魔王軍によって囚われの身となっていた。
「姫様“拷問”の時間です」
監禁された姫を待ち受けていたのは、身悶えるような“拷問”の数々……。
ほわほわの焼きたてトースト!
湯気がたちのぼる深夜のラーメン!
愛くるしい動物たちと遊ぶ時間!
美味しい食事&楽しい遊びを容赦なく突きつけられた姫は、“拷問”に打ち勝ち王国の秘密を守り抜くことができるのか!?
誰もが笑顔になれる世界一やさしい“拷問”ファンタジーアニメ開幕!
■スタッフ
原作:春原ロビンソン・ひらけい(集英社「少年ジャンプ+」連載)
監督:金森陽子
シリーズ構成:筆安一幸
キャラクターデザイン:河野敏弥、古橋 聡
音響監督:明田川仁
音楽:横山 克
アニメーション制作:PINE JAM
■キャスト
姫:白石晴香
エクス:小林親弘
トーチャー・トルチュール:伊藤 静
魔王:玄田哲章
陽鬼:永瀬アンナ
陰鬼:井上ほの花
クロル:山根 綺
ジャイアント:茅野愛衣
マオマオちゃん:日高里菜
ルルン:中原麻衣
■主題歌
オープニングテーマ:shallm「まっさかさマジック!」
エンディングテーマ:LEEVELLES「明日は明日の風が吹く」
■WEB関連
公式HP:https://himesama-goumon.com
公式X(旧Twitter):@himesama_goumon
■原作情報
『姫様“拷問”の時間です』
原作:春原ロビンソン 漫画:ひらけい(集英社「少年ジャンプ+」連載)
第1〜12巻 好評発売中!
マンガ誌アプリ「少年ジャンプ+」にて連載中。同アプリをダウンロード後は、1話から最新話まで1度に限り無料で読むことが出来ます。
(C)春原ロビンソン・ひらけい/集英社・国王軍第三騎士団
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