集英社「週刊ヤングジャンプ」連…
2024年3月16日(土)、愛知県の愛・地球博記念公園(モリコロパーク)内にあるジブリパークの新エリアとして「魔女の谷」が開園しました。
魔女の谷は、魔女が登場するスタジオジブリ作品をイメージしたヨーロッパ風のエリアです。『魔女の宅急便』の「グーチョキパン屋」や「オキノ邸」、『ハウルの動く城』の「ハッター帽子店」や「ハウルの城」、『アーヤと魔女』の「魔女の家」といった作品に登場する建物に加え、「メリーゴーランド」や「フライングマシン」、レストラン、ショップなども!
魔女の谷の開園で、5エリア全てがそろったというジブリパークは、スタジオジブリの宮崎吾朗監督が制作現場を指揮。3月16日(土)のオープンに先駆け、エリア内では「魔女の谷 開園式典」が開催され、ジブリパークの事業主体である愛知県の大村秀章知事、企画監修を担ったスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーや宮崎監督らが登壇されました。
今回、開園式典のオフィシャルレポートが届いたので、ご紹介します!
開園式典のあいさつで、鈴木プロデューサーは「特別の感慨があります。6年9カ月、(5エリア全ての開園までの)実作業にそんなに掛かったのかと。手前味噌ですが、スタジオジブリの宮崎吾朗くんが本当に頑張ったと思います。」と語りました。宮崎監督は「約7年間掛かって、ここ(5エリア全ての開園)までたどり着くことができました。とにかく知事との約束の工期に間に合わせることができたというのが私の最大の喜びでもあります。(ジブリパークを)長く愛していただければという気持ちでいっぱいです。」と話しました。登壇者は締めくくりにテープカットし、新エリアの誕生を祝いました。
開園直後、大村知事と宮崎監督が「魔女の家」前でグリーティングを実施。宮崎監督は自身作『アーヤと魔女』の主人公アーヤの人形を操りながら、記念すべき初日の来園者を笑顔で出迎えました。
チケットは予約制。5エリア全てをまわることができる「ジブリパーク大さんぽ券」他は4、5月入場分がBoo-Wooチケット(https://l-tike.com/bw-ticket/ghibli/ghibli-park/)他で販売中です(3月16日現在)。
特別の感慨があります。6年9カ月、(5エリア全ての開園までの)実作業にそんなに掛かったのかと。手前味噌ですが、スタジオジブリの宮崎吾朗くんが本当に頑張ったと思います。宮﨑駿が映画『君たちはどう生きるか』(現在公開中)を作るのに、7年掛かったんですよ。昨日、同じだけ吾朗くんも実はジブリパークを作っていたという話をしたら、吾朗くんから抗議が入りまして、「あの……映画(『アーヤと魔女』)も作っていました」と(笑)。「そうか、忘れていた」という話になりまして、本当に吾朗くんは頑張りました。改めて親父といろんな面でやっぱり似ていますね。言い出すときりがないですが、工期をちゃんと間に合わせるとか、本当にいろんな意味でお父さんと似ています。本人は嫌がるかもしれないですけど、そう思います。
いろんな方のお世話になって、ここまでやってこられました。いろんな連合体でジブリパークというものができた。やっぱりここから大事。ジブリパークは愛知県から依頼を受けて、ジブリが手掛けて、運営を中日新聞社にお願いをして(※)。おそらくこの3つが1つになるまでたぶんまだまだ時間を要するのかな。でも、それがジブリパークの発展というか、もっともっと良い場所になっていくきっかけになるんだと思います。
僕は愛知県名古屋市の出身で、最初にここでジブリパークをやろうとなったとき、本当のことを言うと嫌だった。名古屋出身の僕がいて、愛知県でジブリパークをやるとなれば、「鈴木が何か言ったに違いない」と誤解を受けますよね。でも、いろんな申し出があった中で吾朗くんがこの場所(愛知県)を選んだ時、これも1つの運命かなと思った次第です。
愛知県、ジブリ、中日新聞が支え合い、もたれ合うというこの関係ができるのに時間を要します。これからも皆さんよろしくお願いいたします。
(※)ジブリパークは事業主体が愛知県、企画監修がスタジオジブリ、管理運営が中日新聞社とスタジオジブリが共同設立した株式会社ジブリパークが行う。
約7年間掛かって、ここ(5エリア全ての開園)までたどり着くことができました。とにかく知事との約束の工期に間に合わせることができたというのが私の最大の喜びでもあります。そして、完成した魔女の谷含めたジブリパークを今後皆さまにお渡しして、長く愛していただければという気持ちでいっぱいです。
映画というのは作った瞬間に僕らの手を離れてしまう感覚があります。映画を作り終えると、それ以上、自分たちにできることはなくて、あとは観客の皆さんに委ねるものだという感じがあります。でも、施設というものは「三鷹の森ジブリ美術館」でも経験したことではありますが、作り終わった時が終わりではなくて、実はスタートなんだと思います。
本当に100年ここにあり続けるようなジブリパークでいるために、今後も様々なお手伝いさせていただければと思っております。これを作っていく上で、私たちジブリだけではなくて、設計者、施工者、いろんな方たちの力を借りて、一緒に走りながら作ってきたという考えがあります。(今立っている)この床の石張りもいろんな建物の工事も、それぞれに携わった職人さんの顔が1人1人浮かびます。本当にこのジブリパークを皆さまに愛していただければと思いますので、今後ともよろしくお願いします。本日はありがとうございました。
ジブリパークはスタジオジブリ作品の世界を表現した公園施設です。愛・地球博記念公園(愛知県長久手市)内に5エリアが点在しています。
●所在地
愛知県長久手市茨ケ廻間(いばらがばさま)乙1533-1 愛・地球博記念公園(モリコロパーク)内
●営業時間
平日10:00~17:00、土日曜・休日09:00~17:00
※休園日は火曜、年末年始の他、メンテナンス休園日等
●チケット
全3券種とも予約制です。Boo-Woo(ブーウー)チケット(https://l-tike.com/bw-ticket/ghibli/ghibli-park/)、ローソンやミニストップ店頭のLoppi(ロッピー)、ローチケWEBで販売しています。
・ジブリパーク大(おお)さんぽ券
「魔女の谷」や「ジブリの大倉庫」をはじめ5エリア全てをまわることができるスタンダードチケットです。入場2カ月前の10日14:00発売。4、5月入場分を販売中です(3月16日現在)。
大人:平日 3,500円/土日曜・休日 4,000円
子ども(4歳~小学生):平日 1,750円/土日曜・休日 2,000円
※ご予約・購入時に「ジブリの大倉庫」の指定入場時間を選択いただきます。
※別途、システム利用料1枚につき110円が掛かります。
※3歳以下は無料です。
・他の2券種
「ジブリパーク大さんぽ券」の他に、入場2カ月前の10日14:00発売「ジブリパーク大さんぽ券プレミアム」、入場日7日前の17:00発売「ジブリパークさんぽ券」があります。
●ジブリパークの歩み
2017年5月31日:愛知県とスタジオジブリが愛・地球博記念公園でのジブリパーク整備構想に合意。
2018年4月25日:ジブリの大倉庫、青春の丘、どんどこ森、もののけの里、魔女の谷で構成するジブリパークの基本デザインを公表。
2020年7月28日:起工式開催。
2022年11月1日:ジブリパーク開園。ジブリの大倉庫、青春の丘、どんどこ森がオープン。
2023年11月1日:もののけの里オープン。
2024年3月16日:魔女の谷オープン。
●ウェブサイト
https://ghibli-park.jp/
●Xアカウント
https://twitter.com/ghibliparkjp
(C) Studio Ghibli
(C) 2024 Hayao Miyazaki, Studio Ghibli
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