TVアニメ『機械じかけのマリー』マリー役の東山奈央にインタビュー! マリーとの運命の出会いや“推せる”2人の関係性を語る!!

2025年10月5日(日)から放送がスタートするTVアニメ『機械じかけのマリー』。
本作は、表情が乏しい元天才格闘家のマリーが“ロボットメイド”として御曹司のアーサーを日々襲い来る暗殺者から守る、笑って泣けるハートフルラブコメディです。

今回、主人公・マリー役の東山奈央さんにインタビューを実施! 作品の見どころやキャラクターの魅力など、たっぷりとお話しいただきました。

本記事を読めばTVアニメの放送がより楽しみになるはず♪ 最後までお見逃しなく!

実は東山さんはオーディション前に“マリー”に出会っていた!?

――原作を読んだ感想を教えてください。

東山奈央さん(マリー役、以下東山さん):作者のあきもと明希先生が丁寧に作られている作品だからこそ大事に読みたかったのですが、面白くてサクサクページをめくってしまい……! そのくらい面白くてテンポよく読めてしまう作品だなと思いました。

▲東山奈央さん演じるマリー

――オーディションの際はどのように役を作られたのでしょうか? また、その後アフレコをした際に演じ方が変わった部分がもしあれば教えてください。

東山さん:少し話は逸れてしまうのですが、自分のラジオ番組で数年前に「あなたのオススメの漫画を教えてください」というメールを募集した際に『機械じかけのマリー』をオススメしてくださったリスナーさんがいらっしゃって。そのときに実は1巻を読んでいたんです。

その後『機械じかけのマリー』がアニメ化されることが決定し、私のもとにオーディションのお話が来たときに「あ! あのときリスナーさんがオススメしてくれた漫画だ!!」となりまして! オーディションの原稿をいただいたときには、すでにマリーとの出会いは初めてではなかったので、原稿の内容がスムーズに入ってきて演じやすかったです。

「もし合格して役が決まったら、リスナーさん喜んでくださるかな」と思いつつ、マリーをぜひ演じたいとも思っていたので、色々な願いを込めてオーディションを受けさせていただきました。その後、合格のお知らせをいただいたときは、もう鳥肌が立つくらい嬉しくて! 

そしてTVアニメ『機械じかけのマリー』のキャストが発表されたときに、当時のリスナーさんが「僕がオススメした漫画で、マリーを奈央ちゃんが演じるなんてすごく嬉しいです!」と喜びの声をお便りで届けてくださったんです。あのときオススメしてくださったご縁があったから、スーッとマリーが入ってきたかもしれないので、リスナーさんのおかげで原作に出会えて良かったなと思いました。

オーディションのときはマリーのイメージがスムーズに浮かび上がってきたのですが、実際にアフレコになるとめちゃくちゃ難しくて……。オーディションでは、モノローグとセリフが交互にくるような原稿ではなかったので、難しさは感じませんでした。でも、実際に1話分まるごと演じるとなると、セリフとモノローグの切り替えが非常に難しく、慣れるまでに時間がかかってしまいましたね……。

マリーは無感情に見えて実は感情豊かなキャラクター! 東山さんとの共通点も

――ご自身が演じるマリーについて、改めて紹介をお願いします。また、東山さんが感じたマリーの魅力も教えてください。

東山さん:マリーは感情のアウトプットが少ない、“ロボット”みたいな女の子です。人間嫌いな御曹司・アーサーのもとにロボットメイドのフリをして送り込まれるという、絶対にバレそうなシチュエーションなのですが……ここがまた面白いところで、アーサーは御曹司の自覚を持ったすごくしっかりした男の子なんですけど、マリーがロボットであるということを完全に信じ切って溺愛しているのでバレないんです(笑)!

マリーは無感情に見えるんですけど、実際は感情が豊かな女の子なところが魅力の一つ。
本人の中ではドキドキしたり、パニックになったりと色々な感情の動きがあり、それが視聴者さんにだけには見える、というギャップを楽しんでいただけるキャラクターになっていると思います。
恋心もそうですし、友達を作るということを一つとってもドキドキしてしまうような、まだまだ初めて知る感情がたくさんある女の子なので、皆さんに温かく見守ってもらえたら嬉しいです!

――マリーとご自身の共通点を教えてください。また、「ここは全然似ていないかも……」といった相違点はありましたか?

東山さん:まず似ていない点からお話しすると、感情表現の部分です。私はストッパーがなく、感情がそのまま表に出てしまうタイプなのですが(笑)、マリーは淡々としていて何を考えているのか分からないロボットのようなタイプ、というところが一番大きな違いですね。
それにマリーはロボットメイドなので何でもこなしますが、私は家事も得意ではありませんし、戦闘も強くないので、本当に共通点があまりなく……。だからこそ、マリーを演じさせていただけることが、とてもありがたいと感じています。自分とは違うからこそ面白いと言いますか、「私だったら違うけど、マリーならこう表現するんじゃないかな」と、その違いを楽しむ時間がすごく素敵だなと思いました。

似ているところは、パニックになったときに少し変わった行動に出てしまうところです。マリーは予想のつかない動きをすることがあるのですが、私もパニックになると普通に振る舞いたいのに、つい突飛な行動に出てしまうことが……(苦笑)。自分でも制御できない部分がマリーと似ているなと感じています!

――第1話を拝見したのですが、マリーのモノローグは感情的で、見た目の印象とは違うなと思いました。演じる際に意識されたことはありますか?

東山さん:マリーを演じる上で、特に難しかったのは、セリフとモノローグが交互にくることです。普段は台本を読み込む際に色々と準備をして、本番は無心で演じることが多いのですが、マリーの場合は常に色々なことを考えながらお芝居しました。

ですので、第3話くらいまでは台本のチェック方法すら分からず、戸惑うことも多かったです。無機質なセリフと感情豊かなモノローグを同じマリーというキャラクターとして表現するのが本当に難しく、本番でもモノローグのトーンでセリフを言ってしまったりと、混乱することも多々あり……。それでも、スタッフの皆さんが「その気持ち分かるよ、大変だよね」と温かく見守ってくださったおかげで、伸び伸びと演じることができ、難しさはありましたが、それ以上にやりがいのある役でした。

アーサーの魅力はマリーと一緒にいるときに最大限に発揮される! 東山さんが語るアーサーの魅力とは?

――大財閥の御曹司であり、マリーが仕えるアーサーは東山さんから見てどんな魅力がありますか?

東山さん:アーサーは普段、周囲に厳しく接することもある責任感が強い青年です。その分、本当の自分をさらけ出せる場所がありませんでした。だからこそ、マリーと一緒にいるときのアーサーは、見ているこちらが恥ずかしくなるほど感情を解き放っていて、「ここまで1人で頑張ってきたんだね」と母性がくすぐられるところが魅力だなと思います。

溺愛しているからこそ、マリーにかけてくれる言葉もすごく温かくて。いつでもマリーの味方になってくれて、お互いが「出会えてよかった」と思える、かけがえのない存在になっているのが伝わってきます。ですので、アーサーの魅力は、彼単体ではなく、マリーと一緒にいるときに最大限に発揮されていると感じますし、この2人の関係性が本当に尊くて、推せますね!

――原作を読んでいたときと比べて、アフレコをして2人の関係性がさらに見えてきたところはありますか?

東山さん:2人とも強さと弱さを持ち合わせたキャラクターで、お互いを補い合う良いペアだなと思いました。マリーはロボットメイドとしてアーサーを命がけで守っていますが、実はアーサーこそがマリーの支えになっているんです。お互いが支え合い、大切に思い合っているというのが微笑ましい2人組だなと、掛け合っていてすごく感じましたね。

石谷春貴くんの演じるアーサーは、普段は厳しい口調なのに、マリーといる時は愛情たっぷりの優しいトーンになるんです。優しい石谷くんだからこそ出せる、温かさや優しさをすごく感じて。マリーを演じる私の心まで温かくなるようなお芝居が素敵だったな、と掛け合いをしていて思いました。

――アーサー役の石谷さんと掛け合いをする際に大切にしたことを教えてください。

東山さん:実は石谷くんとは同い年で、以前にも共演したことがあり、仲の良い役者さんのうちの一人なんです。なので今回のアフレコもとても楽しみにしていました。
実際にアフレコが始まってからも、台本への向き合い方のほか、世間話などを隣に座ってずっと話していて! 本当に話しやすくて、良いバディで演じさせていただいたなと思いました。

マリーの役作りも難しかったんですが、セリフ尺がギュッと詰まっていたので掛け合いのテンポも技術的に難しいところもあって……。「ここちょっと悩んでいるんだよね」と石谷くんに相談すると、「じゃあ自分がこうするから、ここのところで上手いこと帳尻合わせにいこう!」みたいなお芝居の作戦会議もすごくやりやすかったので、きっとそれも作品のクオリティアップにも繋がっているんじゃないかなと!
「ここのセリフ悩んでいて……解釈についてどう思う?」と意見を聞かせてもらったり、逆に石谷くんから「アーサーのここのセリフってどうなんだろう?」と聞かれたりと、お互いに意見交換もできました。

なかなかそんな踏み込んだ話は話しづらかったりするのですが、石谷くんとはそういう踏み込んだ話をしても、気分を害さずに相談に乗ってくれるだろうな、という信頼感もあったので、すごく良い現場だったなと思います。

――本作品には個性豊かなキャラクターたちがたくさん登場します。東山さんの推しキャラクター、このキャラのここを見てほしいというキャラクターがいたら教えてください。

東山さん:敵キャラも出てくるんですけど、みんなチャーミングで憎めなくて。本当は、一人一人の魅力を語れるくらいなので悩みますが……一人だけ名前を挙げるとすれば“メイナード”です!
アーサーの義兄にあたるメイナードは、アーサーの命を狙って刺客を送ってくるのですが、少し抜けていて面白い存在なんですよね。1周回って「アーサーのこと好きなんじゃないかな?」くらい(笑)。

メイナードを演じる梶田大嗣さんも毎回とっても面白いお芝居をされるので、「今日の梶田さんは何をするんだろう?」みたいな気持ちで、みんなでワクワクしながら見守っていました。アフレコ中にスタッフさんが、「梶田くんは本当に良い声を持っているから、その声を大事にしてください」とおっしゃっていたんですよね。私もそう思っていて、メイナードはギャンギャンわめくキャラクターなんですが、どこかその騒がしさも心地よく感じる、出番が楽しみになるキャラクターで。

メイナード自身の魅力はもちろんですが、梶田さんのお芝居がそのコミカルさをより一層引き立てていて、アニメでさらに面白いキャラクターになっているなと感じました。ぜひ注目してほしいキャラクターです!

いよいよ10月5日から放送スタート!「マリーとアーサーの関係がどう変化していくのか見届けていただけたら」

――最後に本作の見どころと、ファンの皆さんへメッセージをお願いいたします。

東山さん:アフレコの段階から「この作品めちゃくちゃ面白いな」と感じていて! 座組のみんなも本当に『機械じかけのマリー』が大好きなんです。
スタッフさんも最初に原作を読んだときはスムーズにお話が頭に入ってきて、「クスって笑える面白い作品だなぁ。これは楽しいアニメーション作りになりそうだ」と思ったそうなのですが、いざ作ってみたらものすごく丁寧な描写を要求される作品だったという色々な気づきがあったみたいで。演じている私もすごくそう感じましたし、たくさんのこだわりが込められています。みんなで愛し抜いて、本当に良い作品になったなと!
原作ファンの方にもきっと喜んでいただけるアニメーションになっていると思いますし、初めましての方にも満足していただけると思います。

また、毎話大きな展開がありつつも、全く飽きさせないストーリーが続いていき、特にアーサーとマリーの関係性がどうなっていくのかが見どころです。1話ごとの満足感がありつつも、続きが気になるはずなので、嘘を抱えたマリーと、人間嫌いだったアーサーの関係がどう変化していくのか、ぜひ最後までドキドキ、ハラハラ、キュンキュンしながら見届けていただけたら嬉しいです。

そして……原作の最後まで、アニメでもしっかりと描かれます。最後まで見てよかったと思っていただける作品になっていますので、ぜひご覧ください!

TVアニメ『機械じかけのマリー』作品概要

■放送情報
TOKYO MX:2025年10月5日より毎週日曜日22時00分~
読売テレビ:2025年10月6日より毎週月曜日26時29分~
BSフジ:2025年10月7日より毎週火曜日24時30分~

■配信情報
dアニメストア・U-NEXT・アニメ放題にて先行配信
2025年10月5日より毎週日曜日23時00分~

■イントロダクション
「ついに完成いたしました。機械人形(ロボットメイド)のマリーです」

元天才格闘家の少女・マリーは人間としての身分を隠し、人間嫌いの大財閥の御曹司・アーサーの屋敷に“機械人形(ロボットメイド)”として働くことになったが・・・

──正体がバレれば即処刑!?

“機械人形(ロボットメイド)”として、持ち前の無表情を活かして職務を全うし、
アーサーの命を狙い襲い来る暗殺者から彼を守るため奮闘する。
しかし、マリーを溺愛するアーサーに人間だとバレるピンチも訪れ、日々ヒヤヒヤ、ドキドキ!

ロボットのふりをするメイド×人間嫌いな御曹司
笑って泣けるハートフルラブコメディ開幕!

嘘から始まる主従関係が、やがて思いがけない恋へと発展していく。

■原作
原作:あきもと明希『機械じかけのマリー』(白泉社・花とゆめコミックス)

■スタッフ
監督:西村純二
助監:菅野幸子
シリーズ構成:國澤真理子
キャラクターデザイン:菊地洋子
音楽:高梨康治(Team-MAX)、ヨハネス・ニルソン(Team-MAX)
プロップデザイン:jimao
美術監督:倉田憲一
色彩設計:松山愛子
撮影監督:斉藤朋美
編集:徳田 俊
音楽制作:ポニーキャニオン
アニメーション制作:ゼロジー×リーベル

■主題歌
オープニングテーマ:春茶「ホントトウソ」
エンディングテーマ:マリー(CV:東山奈央)「Cross heart〜偽りのない気持ち」

■キャスト
マリー:東山奈央
アーサー:石谷春貴
ノア:小林千晃
ロイ:梅原裕一郎
マリー2:小清水亜美
メイナード:梶田大嗣
ブリジット:中野さいま
イザベル:大地 葉
トビー:原俊太郎
カールおじさん:山口勝平
シャーロットおばさん:高橋理恵子

■原作情報
『機械じかけのマリー』
著:あきもと明希
花とゆめコミックス全6巻発売中
https://lala.ne.jp/sakuhin/?id=40
番外編『機械じかけのマリー+』が月刊LaLa(毎月24日発売)にて好評連載中!

■TVアニメ公式HP/X
TVアニメHP:https://mechanicalmarie-anime.com
TVアニメ公式X:https://x.com/Mmarie_anime

(C)あきもと明希・白泉社/機械じかけのマリー製作委員会

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