2025年9月20日、音楽とカ…
“リアル”と“バーチャル”が融合した最先端ハイブリッドエンターテイメント「Virtual Rave Festival(Vレヴ)」をご存じでしょうか?
「Vレヴ」は、リアルとバーチャルでそれぞれ活躍する人気アーティストがコラボし、共演する一夜限りのイベントです。2025年9月20日、音楽とカルチャーの発信地・渋谷DAIAで行われ、会場でも配信でも大いに盛り上がりを見せました。
アニソンとクラブカルチャーを融合させた「Anime Rave Festival(アニレヴ)」を派生させ、今時ならではの新たなエンターテインメントを仕掛けて成功に導いたのは、エイベックス‧マネジメント株式会社の日光和也プロデューサーです。
イベント終了から1か月、今回、日光氏にインタビューを敢行。「Vレヴ」を振り返っての感想や実施にあたっての苦労、なぜ「Vレヴ」を開催するに至ったのかなどたっぷりお伺いしました。
▼「Vレヴ」レポートはこちら▼
――「Virtual Rave Festival」(以下「Vレヴ」)が終わり1か月ほど経ちますが、振り返ってみての率直なご感想をお願いいたします。
日光和也氏(以下、日光氏):今回は最初の試みとして、まずは小規模な形で実施いたしましたが、各媒体様をはじめ、想像以上の反響があり大変驚いているのが率直な感想です。「驚きの提供」をテーマに模索してきたものが確かな手応えを得られた、そんな希望が持てるコンテンツに今後育てていかなくては、と改めて感じています。
――「Vレヴ」は“リアルとバーチャルの融合”をコンセプトに開催されましたが、アニソンとクラブカルチャーを融合させた「Anime Rave Festival(アニレヴ)」も、大変好評だったかと思います。なぜ「Vレヴ」を開催しようと思われたのでしょうか?

日光氏:以前から「Anime Rave Festival」を構成するアニソン以外の要素、例えば「VTuber」「コスプレイヤー」「RAP」「VJ」といったカルチャーをそれぞれ独立させ、スポットライトを当てたいという想いがありました。そんな中で、エイベックスグループ内でVTuber事業を手掛けるバーチャル・エイベックスの活動が身近にあり、また七海うららさんとご一緒する機会が増えたことで、「このフィールドで新しい挑戦をしてみたい」という思いが強まり、実施に至りました。
七海うららさん
――リアルとバーチャル、それぞれで活躍されるアーティストが多数出演されていますが、出演オファーにあたってのポイントや決め手になったことはどういったことだったのでしょうか?
日光氏:選定の基盤としては、リアル・バーチャルを問わず、あえてジャンルやスタイルの異なる方々をキャスティングすることを意識しました。普段なら交わることのない、良い意味での“違和感”や“意外性”をあえて作り出すことで、ここでしか見られない化学反応が生まれることを期待していました。結果として、お客様はもちろん、出演者やスタッフにとっても、未知の組み合わせが当日どんなステージになるのか、本当に楽しみでしたね。その分、リハーサルは通常よりも遥かに大変でしたが(笑)。
燈舞(とうま)りんさん
鈴鳴(すずな)すばるさん
Himika Akaneyaさん
motsuさん
志崎樺音さん
――バーチャル踊り手・綺羅星ぺんたさんと声優アーティストの山崎エリイさん、VTuberのファム・ファタルさんとZAQさんなど、「Vレヴ」ならではのリアルとバーチャルのコラボステージが見られるのも魅力でした。日光さんから見て、それぞれのコラボはいかがだったでしょうか? また、もし次回「Vレヴ」を開催する際に、どういったステージを見せたいと考えていらっしゃいますか?
日光氏:前述の通り「驚きを提供する」というテーマのもと、バランスを重視した組み合わせでしたので、その部分を魅力として感じていただけたのでしたら、大変嬉しく思います。今後の展望としましては、例えば、あるアーティストやクリエイターご本人と、その方がプロデュースされているVTuberが共演する、といった試みも面白いかもしれません。ステージも1対1に限りませんし「Anime Rave Festival」から派生した新しいコンテンツの登場など、骨子さえ固まればアイデアは尽きません。
綺羅星ぺんたさん
山崎エリイさん
ファム・ファタルさん
ZAQさん
――先ほど、リハーサルが大変だったとお話されていましたが、リアルアーティストだけのライブイベントでも照明や音響など、細かい調整するのも非常に大変かと思います。バーチャルの方も出演され、リアルアーティストとの融合を目指すとなると、準備期間からかなり大変だったのではないでしょうか?
日光氏:やはり、バーチャルアーティストのパフォーマンスを最大限に引き出せるスクリーンや設備が必須となるため、会場選定の基準は非常にシビアになります。また、リアルとバーチャルのアーティストがタイミングを完璧に合わせるためのコラボレーションリハーサルには、特に多くの時間と工夫を要しました。
――大変さの中にも、喜びや嬉しさもあったかと思いますが、日光さんご自身が一番嬉しかったことや喜んだ瞬間はどのような場面でしたか?
日光氏:何よりも、こうしてインタビューをいただけるほどの反響があったことです。また、ご来場いただいたお客様の満足度の高さや、SNSを通じて次回開催に興味を持っていただけたという事実は、我々にとって大きな収穫でした。
――近い将来「Vレヴ」第2弾が開催され、いずれはシリーズ化されていくと期待していますが、次回以降のステージはこんなステージにしたい、こういう会場でやりたい、といった構想はあるのでしょうか?
日光氏:前述の通り、土台はできましたので、あらゆる可能性がテーブルにある状態です。その中でも目玉になりそうな仕掛けは現在進行中でございます。
――ありがとうございました。それでは、最後に「Vレヴ」のファン、そして今後を楽しみにしている多くのユーザーへメッセージをお願いいたします。
日光氏:純粋なVTuberイベントは、すでに多くの方々が開催されています。私たちはそこに参入して競い合うのではなく、エイベックスだからこそできる「+α」の価値、つまり“驚き”や“新しい体験”を提供することに全力を注いでいます。私たちが考えているのは、常に「+αとして何が面白いか」、その一点だけです。もし、そんな未来に期待していただけるのでしたら、ぜひこれからもお付き合いいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
<WEB・SNS関連>
「Virtual Rave Festival」公式サイト:https://animeravefestival.com/vrave.php
「Virtual Rave Festival」公式X:https://x.com/VirtualRaveFes
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