幼い頃から推し続けてきたサンリオとプリキュア。その存在が、里吉うたのさんの「好きなものを大切にする気持ち」を育て、日々の支えにもなってきたそう。インタビュー後編では、推しと向き合う時の心の動きや、アイドルとしての自分との距離感、そして“未来をあきらめない”という言葉に込めた思いを語っていただきました。
幼い頃から推し続けてきたサンリオとプリキュア。その存在が、里吉うたのさんの「好きなものを大切にする気持ち」を育て、日々の支えにもなってきたそう。インタビュー後編では、推しと向き合う時の心の動きや、アイドルとしての自分との距離感、そして“未来をあきらめない”という言葉に込めた思いを語っていただきました。
里吉うたのさん(以下、里吉):プリキュアを知っている方からすると、すごい不思議な組み合わせの4人に見えると思うんですけど……。これ、自分で4人を選んでプリントできるグッズなんですよ!まず最推しのキュアアムール(『HUGっと!プリキュア』)、キュアコーラル(『トロピカル〜ジュ!プリキュア』)。このTシャツを作ったときにリアルタイムで放送していたのが『ひろがるスカイ!プリキュア』(2023年)で、『ひろプリ』での推しがこのキュアバタフライ。そして、色味を揃えたかったのと、小さい頃に一目ぼれした思い出があるので『Yes!プリキュア5GoGo!』(2007年)のミルキィローズを選びました。ミルキィローズって、小さかった私たちの憧れだったし、初登場のときにすごく衝撃的だったキャラクター。4人それぞれに思い入れがあって、お気に入りのTシャツになりました。
里吉:基本的にはレッスン着です。鏡を見ながらレッスンやリハーサルをしていると、推しの姿が見えるので、めっちゃ気合いが入るんですよ。推しを身にまとったら、ダラダラ練習していられないじゃないですか(笑)。ちゃんとお仕事を頑張る人が推してないといけないと思って。それに、プリキュアのTシャツを着ていると、メンバーや他グループのアイドルさんにも話しかけてもらえるんです。みんなが通ってきているコンテンツだからこそ、「あ、プリキュア好きなんだ!」って気付いてもらえる嬉しさもあって。そして何より、プリキュアのTシャツを着ているのに「里吉さん、なんかダラダラやってるな」って思われたくない(笑)。プリキュアの評判も落としたくないので、自然と気合いが入っちゃいます!
里吉:これは「絶対に影響を受けている」って自信を持って言えるものがあって、それは「リボンモチーフ」です! 衣装さんにも「里吉ちゃんはリボンが好きだからね」って認識されていて、リボンをつけてくださったりします。
里吉:そうなんです。それは完全にプリキュアとサムくんからの影響。サムくんは365本の蝶ネクタイを持っていて、衣装には必ずリボンのような蝶ネクタイがついています。プリキュアも、全シリーズと言っていいぐらい、リボンモチーフなコスチュームのキャラが登場します。なので、私の推しとリボンは、切っても切り離せない関係にあると思います。自作のネイルにもリボンモチーフを使うし、衣装や髪飾りを自分で決められるときには、リボンを選んだりリクエストすることが多いですね。
里吉:リボンいっぱいで可愛いですよね!コーラルのビジュアルが発表された瞬間に、プリキュア好き仲間でもある高校の友達が「今期の推しはコーラルになると思うよ!」って言ってきてくれたくらい、私の好きなポイントです。
里吉:あっ、それは諸説あって……(笑)。新しいプリキュアは、放送前にタイトルの次にビジュアルが発表されるので、最初は「この子可愛いな」と思うことも多いんです。でも、物語が進むにつれて推しが変わることも本当に多くて。たとえばキュアアムールや、今期『キミとアイドルプリキュア♪』のキュアキッスは“追加戦士”。最初のビジュアル発表時にはいなかった子なんです。そういう子が、最終的に最推しになることもあるので……やっぱりストーリーはすごく大事ですね。
里吉:そう、かっこいいんですよね。追加になるまでのストーリーがアツいことも多いし、そこでみんな落ちちゃうんだと思います。
里吉:キュアアムールも元々は敵幹部でした。プリキュア界隈では、敵が味方になることを「光堕ち」って呼ぶんですけど、光堕ちプリキュアは人気ですね。
里吉:それ、実はよく言っていただけるんですけれども……(照)。そんな風に言ってもらえて嬉しいです!
里吉:私はよく「ネイルに推し」をしています。文房具のシールなどもネイルに貼っちゃうんです。セルフネイルなんですが、ネイルのなかに埋め込んで、お顔や柄が見えるようにして。プリキュアもサンリオもターゲット層が広いので、いろいろなテイストのシールがたくさん出ているんですよ。だから、キャラクターの顔じゃなくても、良い色や柄があったらネイルに入れちゃう。あとは、スマホケースの裏とか……。
里吉:いまメンバーの西田汐里ちゃんと一緒にやっているのは、モバイルバッテリーにシールをペタペタ貼っちゃうこと。モバイルバッテリーって無地でシンプルなものが多いから、すごくデコりがいがあって。そんなに人目に触れるものでもないから、「気付く人だけが気付く」さりげないアピールができるんじゃないかな。
里吉:色でいうと、私はインテリアにピンク色を選ぶことが多いです。私の推しって、イメージカラーがピンク色の子は多くないんですけど、紫系のプリキュアは差し色にピンクが入っていたり、サムくんのネクタイもピンクだったり。「はぴだんぶい」でもメンバーカラーがピンク。推しの共通点としてピンクがあるので、紫や青だけじゃなく、衣装に入っている差し色のピンクを選んで組み合わせることが多いかな。
里吉:はい。コーラルに似合う色の貝殻のパーツがなかなか見つからなかったので、レジンで貝殻を作りました!衣装から色を選んで、黄色とピンク、水色を入れて。レジンが好きなので、アクセサリーを自作することも多いです。
里吉:夏場は浴衣のアクスタを持ち歩いたり、コラボカフェに行くときにはメイドさんやウェイターのような服装のぬいぐるみを選んだりして、季節感や雰囲気を合わせるのを意識しています。いま挑戦したいのは、クリスマスツリーやイルミネーションとアクスタを一緒に撮ること。遠近感が難しいので、ピントの調整をマスターしたいですね。あとは、アクスタと自分が並んでいるように撮影する技術も習得したいです。
里吉:私もぬいになりたいんですよ~!提案してみたこともあるんですが、いろんな事情で玉砕してしまって……。でも、まだ気持ちはあります(笑)。ぬいじゃなかったら、ミニキャラのイラストになってみたいです。ポリゴン数を落とした感じで、ファンの方の日常に紛れ込みたい。BEYOOOOONDSには「ビヨちゃん」というマスコットがいて、ファンの方がいろんな衣装を着せているのを見ると、「私もやりたいし、やって欲しい~!」と思っています。
里吉:以前は、自分のライブでファンの方と目を合わせることがなかなかできなかったんです。自分の力不足ではあるんですけど、私のメンバーカラーである青のサイリウムを持ってくれている方、ひとり残らず全員と目を合わせる自信がなくて。 「同じサイリウムなのに、あの人にはリアクションがあって自分にはなかった」と思われたら悲しいじゃないですか。だから、いっそ全員を見ないようにして、会場全体を見るようにしていました。中途半端なことをしてはいけない、という気持ちが強くて……。
里吉:本当にそんな感じでした(笑)。みんなに平等にしたい気持ちが強かったんです。でも、ピューロランドに行ったときに、サムくんが私に対して何かリアクションをしてくれると、やっぱりすごく嬉しかったんですよね。ふと「私に向けてやってくれている」って気づいたときの嬉しさ。それを実感してから、たとえ未熟でも、逃げて会場全体を見るとかじゃなくて、リアクションも色々試して挑戦してみたほうがいいなと考えが変わりました。最近は、余裕を持ってステージに立って会場を見られる時間も増えてきました。完璧じゃないかもしれないけど、みなさんと丁寧に時間を共有できるようになってきたはずです。
里吉:切り抜き動画をアップしてくれる方がいるじゃないですか。あれも紛れもなく「推し活」だと思っていて。“ここが面白かった”“ここが可愛かった”というポイントを詰め込んで、キュレーションのように魅力を発信してくれる。自分では気付かなかった部分を知ることもあるので、とても嬉しいです。BEYOOOOONDSでは配信系のコンテンツは基本切り抜きOKなので、ルールを守って盛り上げてもらえたらすごく嬉しいです!!
里吉:私の発信で、過去にすごく反響があったもののひとつに、ピューロランドにひとりで行ったvlogのYouTube動画があるんです。サブチャンネルのなかでもたくさん見てもらっているコンテンツになっていて(※2025年12月11日時点で約12万回再生)。そこでは、「自分もいちファンで、その視点に共感してもらう」ということを意識しました。
私はダンスやアイドル活動をしているから、「ピューロのダンサーさんのこのターンがすごい!」とか「このステップはどうやるんだ!?」というような感動も覚えたりはするんですけど、動画ではもっとふんわりと大きな視点で、「いまのこの子の仕草がかわいい!」とか「衣装がカラフルでふわふわ!かわいい!」とか、詳しく語りすぎずにファン目線で捉えることを大切に編集しました。それが伝わって、ピューロランドに行きたくなってもらえれば大成功という気持ちで作った動画でした。
里吉:本当にそうなんですよ!「うーたんが話していたから今年からプリキュア観てるよ」「vlogきっかけで初めてピューロランド行ってみたよ」って言ってくれる方が本当に多くて。これからも、この輪を広げていきたいと思っています。
里吉:ファンが増えて、コンテンツが豊かになるに越したことはないですから。私は、推し、グループのメンバー、ファンの方のみんなに対して、「みんなにはみんならしくいてほしい」という気持ちがすごく強いんです。私は「これが好きです」「こんなところが素敵です」って発信をし続けたら、見つけていただいて、お仕事に繋がっていくことが多かった。だから、みなさんも“好き”でい続けたら、その気持ちが誰かに伝わって、素敵なことが叶うと思っています。
里吉:私の好きなものを人に伝えるだけじゃなくて、ファンの方が「僕/私はこれが好きなんだよね」って言ってくれたら、「どんなところが好きなの?」「なんで好きになったの?」とか「推しは誰なの?」ってすぐ聞いちゃいます。好きなものを共有できるって、本当に幸せなことですよね。共有してもらえるのも嬉しいし、私も共有したい気持ちが強いです。
里吉:「受け身になっては、推し活とは言えないのでは」と思っていて。ご厚意でグッズをいただくこともあるんですけど、ありがたく頂戴したあとで、家に同じグッズがすでにある……ってことがあります(笑)。発売日前にいただいたときには、発売日に自分でも買います。グッズそのものだけじゃなくて、発売日にショップに並んで、同じコンテンツを好きな人たちが集まっている光景すらも幸せだ~と感じるんです。
里吉:「ここにいるみんな、同じものを愛する仲間!」って感じて楽しいんです。心の中で「うんうん、今回のビジュ可愛いもんね!」「このグッズ欲しくなる気持ちわかる!」と思いながら、同じ空間を共有できるのが幸せです。
里吉:もう本当に嬉しくて、幸せなことだと思います。ただ、お仕事に繋げたくて応援しているわけではなくて……私としては、ただずっと好きなだけなんです。これは私の持論なんですけど、「BEYOOOOONDSが好きな人は、プリキュアやサンリオも好き」だと思うんですよ。というか、ハロー!プロジェクトが好きな人はみんな好きなんじゃないかと。
里吉:まず、多種多様なキャラクターがいること。それから、いい意味でコンセプトが定まりすぎていないこと。プリキュアはギャグ寄りのシリーズもあれば、社会問題に切り込むシリーズもあったり、毎年まったく違う雰囲気になる。サンリオもキャラによってどこを目指すかが違う。世界平和を願う子もいれば、世界征服を狙う子もいる。でも、“届けたい気持ち”に共通点があるんです。 ハロプロも、グループのカラーも全然違うし、メンバーの個性もバラバラ。だけど、歌詞や届けたい思いは共通している部分が多い。「ネガティブな日も頑張ろうね」「葛藤があるけど、それは頑張りたいと思っているからだよね」とか、そういうマインドも似ている部分です。日々をあきらめない気持ちにさせてくれるのが、ハロプロの楽曲だと思っています。
里吉:そうなんです。そして、プリキュアを応援する気持ちと、ファンの方がBEYOOOOONDSを応援してくれる気持ちって、すごく似ているなと思っていて。だから、ハロプロやBEYOOOOONDSが好きな人は、プリキュアやサンリオも絶対好きだと本気で思っています。
里吉:私はプリキュアやサンリオと同じくらい、BEYOOOOONDSを推しているので、もっと色々な人に届いて欲しいです。BEYOOOOONDSやハロプロが大好きで追いかけた結果、私はいまここにいますし、「ハロプロじゃないとアイドルにならない」と決めていました。だから、もっと私の大好きなBEYOOOOONDSを広められるようになりたいです。
里吉:はい、いつか同じように並びたいです。そして、例えばプリキュアとのお仕事が決まったときには「BEYOOOOONDSならぴったりだね!」と言ってもらえるような存在になりたい。推しを推し続けることで、その道が自然に繋がっていけば、そんな幸せなことはないですね。
里吉うたの
2000年9月22日、東京都出身。
ハロー!プロジェクトのアイドルグループ「BEYOOOOONDS/SeasoningS」のメンバーとして活動。幼少期から続けているダンスのスキルを活かして振り付けも担当するなど、グループのパフォーマンスの中心メンバーとなっている。