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開幕直前! eeo Stage reading 朗読劇『あの星に願いを』稽古場対談インタビュー<狩野翔&汐谷文康&田邊俊喜編>

2023年5月にCBGKシブゲキ!!にて上演されるeeo Stage reading 朗読劇『あの星に願いを』(脚本:吉岡茉祐/演出:田邊俊喜)。

5月25日(木)からの開幕を控え、稽古場にてキャスト陣にインタビュー! 今回は金田裕介役の狩野翔さんと汐谷文康さん、演出の田邊俊喜さんの対談をお届けします。本編では共演することがない狩野さんと汐谷さん、そして演出家として田邊さんから見た二人の印象など、最後までお見逃しなく。

>>eeo Stage reading 朗読劇『あの星に願いを』稽古場対談インタビュー<礒部花凜&笹翼&松本ひなた編>
>>eeo Stage reading 朗読劇『あの星に願いを』稽古場対談インタビュー<笠間淳&入江麻衣子編>

ダブルキャスト主演の狩野翔さん&汐谷文康さん(金田裕介役)、田邊俊喜さん稽古場対談インタビュー

※以下敬称略

――本朗読劇に出演が決まったときの気持ちを教えてください。

狩野:じつは僕が朗読劇を好きになったきっかけは、トシくんのおかげなんです。今から5年くらい前に、トシくんが演出する朗読劇に主演として出演させていただいたのがきっかけで朗読劇の楽しみを知り、朗読劇を好きになって、その公演をきっかけにさまざまな朗読劇にお声がけいただくようになって。だからこそ、今回トシくんが演出する『あの星』のお話をいただいて、嬉しかったです。
『あの星』は約4年ぶりの公演となりますが、僕もこの4年の間に成長したと自分では思っていますし、芝居の仕方も変わったと思いますので、また『あの星』をやれる、という嬉しさと同時にしんどさを改めて感じています。正直、裕介はしんどい……よね?

汐谷:はい(苦笑)。僕は『あの星』に出演できる嬉しさはありつつも、しんどさの方がものすごくあります。『あの星』の再演をする、ということで、出演のお話をいただいたときも悩みまして……。トシさんからのお話ですし、トシさんとは長い間、お仕事を一緒にやらせていただいていますから断ることは絶対にしないと思っていましたが、一歩を踏み出すのが結構怖かったんです。
僕、作品ごとに燃え尽きがちなところがありまして、最後は思い残すことなくすべてを出し切ってしまうタイプなんですよ。前回の『あの星』で、自分としては出し切った、終わった、と思っている作品だったので、その作品に対してどう向き合うのか、どう感情を作って皆さんにお見せしたらいいのか、というのはすごいプレッシャーで……。
とはいえ、今回はただ「再演します」というわけではなく、前作から10年の年月が経っていて、加筆されている部分もかなりありましたので、同じタイトルではありますが、ある意味違う作品としてとらえつつ、だからこそ前回とは違う側面を見せることができるのかなと思っています。

――田邊さんにお聞きしますが、狩野さんと汐谷さん、お二人にダブルキャスト主演をオファーした決め手は何かあったのでしょうか?

田邊:僕自身、今後は朗読劇にこだわってやっていきたいと思っていまして、それを思わせてくれたのが翔ちゃんとふーみんとの出会いがきっかけだったんです。だからこそ二人には出演してほしいなと。
二人とも「しんどい」と言っていますが、僕自身も同じ気持ちでしたし、再演するにあたり怖さがありました。『あの星』は4年前に完結した作品ですから、4年ぶりにやる=あの時を超えないといけない、もっと面白いものを見せないといけない、というプレッシャーがすごくて。でも、4年前、僕に“朗読劇にこだわっていきたい”と感じさせてくれた二人と一緒ならば、あの時を超えられると思ったんです。僕の人生のターニングポイントを共有した二人と一緒にもう一度歩みたい、しんどいことに飛び込みたい! と思ったんです。
二人とも役を演じるうえでの責任感やお客さんを楽しませたいという思いが非常に強いですし、何事にも真摯に向き合う人、誠実な人なので、この二人を主演にしたら一緒に戦って、突き進んでいけると。
その想像の通り、現在稽古中ですが、やっぱりこの二人が主演でよかったと思いましたし、進化した『あの星』、進化した「狩野翔」「汐谷文康」という役者の姿を皆さんに見ていただけるなと実感しています。

狩野:「昨日の自分より今日の自分、今日の自分より明日の自分」という思いは確かにありますが、今のトシくんの言葉を聞いて、はっきりとプレッシャーとして伸しかかりました(笑)。

汐谷:(笑)。

――今回の『あの星』のストーリーについては、どのように感じていらっしゃいますか? また稽古をしていくなかで改めて感じることなどがありましたら教えてください。

狩野:さっき、ふーみんと話していたんですが、めちゃくちゃ難しいです。

汐谷:すごく難しいですよね。

狩野:挑戦状を叩きつけられたみたいな感じがしています。トシくんからオファーをいただくときって、いつも挑戦状を叩きつけられていると思っているんですけど、今回は「お前ならできる!!!」とものすごい勢いで叩きつけられたなと。
トシくんは役者と一緒になって歩んでくれる演出家なので「ここはこうしてほしい」とか「このシーンではこういう気持ちなんだ」とか、言葉だけではなく全身で表現して見せてくれますし、その分、同じことを僕たちにも求めてきます。感情の動きが違うときには、はっきりと言ってくれますし。ただ、トシくんがイメージしているものを具現化したいという思いもありつつ、意外性も出したいと思っていて。トシくんが「それは考えていなかった!」みたいな一面を見せて驚かせたいという思いもあるので、今日はどう驚かせようかな~と試行錯誤しながら稽古しています。

汐谷:今回出演するにあたって、僕自身、自分に課題を設けていまして。言葉にするのが非常に難しいんですが、「より深く裕介という人物に入り込む」ということを課題にしています。
今まで出演させていただいた作品で、それをやっていなかったわけではないんですが、普段であれば自分が演じるキャラクターに向き合って、そのキャラクターと一体になることで他のキャラクターへの接し方が見えてくる、だからこそ、そのキャラクターを演じる、ということを積み重ねていけばよかったのですが、『あの星』は作品の構成自体がかなり複雑で、ただ裕介と向き合う、“今の”裕介と一体になる、というだけでは彼を演じられない、表現できないなと。もっと彼の深いところを見ていかないと「裕介という人物」が崩壊してしまうような怖さを感じているんです。それに『あの星』という作品が伝えたい思いがお客さんに伝わらない気がしたので、彼に向き合いつつ、より深く入り込んで演じないといけないなと。

狩野:台本に描かれていない部分をたくさん想像しないと演じられない大変さがあるなと思っています。細かく言えば、裕介がいつ、どこで生まれて、小さい頃にどういう経験をして、どこの学校に通って……みたいなところから想像していって、「裕介」という人物を作っていかないと本当に表現ができなくて……。

汐谷:再演になって、裕介だけではなくて他の人物たちにも焦点が当たるようになったので、今回は「群像劇」に近い物語になっていると思います。前作は筋が一本通っていて、そこに周りの人物がついてきて、みんなで一緒に進んでゴールするみたいな雰囲気がありましたが、今回は、ゴールはここと決まっているけれどそれぞれ別の場所から山登りを始めて、スタート地点がバラバラだから進み方もバラバラで、でも一緒にゴールしないといけない。単純にどこかで合流して一緒にゴールすればいい、という話でもないので、気持ちをどう同じにしていくのか、非常に悩みながら稽古しています。

狩野:前作から4年の間に、自分で言うのもなんですが、僕もふーみんも「演じる」ということに関しては相当成長したはずなんです。テクニック的なところ、声の使い方、目線の配り方……絶対に4年前よりもうまくなっているはずなのに、そのテクニックを入れようとすると、途端に言葉が嘘になるんです、このお話って。で、その嘘をトシくんが見抜いてくるんです。

田邊:そうだね(笑)。テクニックを備えている二人だからこそ、テクニックを「必殺技を出すぞ」と気合を入れて出しているわけではなく、ごく自然とそのテクニックを見せてくれるんです。でも、翔ちゃんが言うように、テクニックで表現しようとすると『あの星』には合わなくて。

狩野:難しいですよ、本当に。みんなでこんなに追い詰めて作り上げる朗読劇はなかなかないなと思っています。

――今回は「シリウス」と「プロキオン」という2つのエンディングルートがありますが、どのような印象を受けられましたか?

狩野:あまり詳しくは言えませんが、僕はどちらもハッピーエンドだと思っています。僕とふーみんは“裕介”という同じ人物を演じていますが、同じ人物でもどこかの歯車がほんの少しずれただけで、こんなにも答えの出し方が変わるのか、という違いを楽しんでいただけるかと。

――確かに、どちらのルートも驚きがあり、ある種の納得ができる形になっています。

汐谷:どちらのエンディングを見ても、それがハッピーなのか、ハッピーではないのか、はっきりとした答えはないと思いますし、実際に見てくださったお客さんにとっても感じ方はまったく違うと思いますが、演じる僕たちがその気持ちをあやふやにしてしまうと皆さんに失礼なので、僕は自分が演じるルートでは裕介はこういう気持ちなんだ、という意思を明確に持って演じています。
台本上では「シリウス」と「プロキオン」の大部分が同じストーリーですが、例えば、絵を描くときに最後、瞳にハイライトを入れるとなった段階で、ほんの少し描き方が違うだけで絵全体の印象が変わることがあると思うんです。最後のほんの一筆の添え方で、それまで組み立ててきたものの印象ががらりと変わってしまう……。でも描き方も人それぞれ。もしかしたら一筆の添え方が同じだったがゆえに、二つの絵を描いていても絵全体の印象は同じに見えてしまうかもしれない。すごく細かいところなのですが、まさにそういう細かい部分を表現するため、稽古をしています。本当に繊細な表現をしていますね。

――演出するにあたり、田邊さんはそれぞれのルートについて、こだわった部分はありますか?

田邊:現時点ではまだそれを作っている段階ですが、ただ「エンディングを変えた」というチープなエンターテインメントにはしたくないんです。それぞれのルートに向かう分岐の部分でいきなり変わるのではなくて、同じ人物・同じシーンでも、細かな会話や些細な単語の感じ方のずれがきっかけになって、違うエンディングに向かうという形にしたくて。それが裕介を二人の役者にやってもらっている理由でもあります。同じ役だから同じように演じればいいというわけではないので、二人からするとハイカロリーだと思いますが、素直な二人なので、二人が作っている裕介の気持ちに僕がちゃんと寄り添えないといけないなと思っています。
簡単に「シリウスルートでは裕介はこうだから、こういう気持ちで演じてほしい」なんて言えないですね。だって普通の人間も、色々な想いや言葉の積み重ねで人生の選択をしていくので、二人だけではなく他の人物に関しても、もっと細かいところの表現をより繊細に作っていきたいなと思っています。

――ありがとうございました。それでは最後に本朗読劇の見どころ、聴きどころとあわせてファンへのメッセージをお願いいたします。

狩野:4年ぶりに『あの星』を上演します。以前作品に触れた方も、今回初めて触れる方も、ぜひ裕介たちの青春の一部を見届けてほしいです。「僕たち、一生懸命作ったから絶対に劇場で見て!」というよりは、「ひとつひとつ丁寧に作り上げたので、よければ来てください……!」という気持ちですね、今は。見てくださる方もきっとしんどいはずなので……。
“人生とは?”“青春とは?”“恋とは?”といういろいろなテーマをはらんだ作品でありながら、最終的に“朗読劇とは?”と思ってしまうくらいに凄まじいことをやっていますので「田邊組が作る朗読劇」を、成長した僕たちの姿とともに見ていただけたら嬉しいです。

汐谷:トシさんとの座組では、ありがたいことに主役をやらせていただくことが多いのですが、これまでは主役という「島」に立ちながら、東西南北どの方向に向かう人物なのかを考えて演じてきました。「今回は〇〇みたいな人物だから南よりの主役を演じよう」とか、「これは□□っぽい人物だから北よりの主役を演じよう」とか、主役というベースは同じであっても、ポジションの違いを探りながら演じることが多かったんです。でも、今回の『あの星』は〇〇みたいな人物だから、というよりは「島」そのものにならないといけないと思っていまして……。今まではどこに立つべきなのか、どういうポジションなのかを考えて人物像を見つけていましたが、今回はどういうポジションという話ではなく、そのすべての人間性を内包した主演でなくてはならないと。
より複雑なステージにある作品であり、裕介という人物は複雑な人物だと思うので、残りの稽古で「島」を自分のものにして、見てくださる皆さんに刺さる朗読劇にしたいと思っています。僕は頑張って「島」になります(笑)!

狩野:「島になって“しま”いました」ってことね(笑)。

汐谷:(笑)。

田邊:みんなでいいものを作ろうと貪欲になれるすごくいい空気の稽古場です。
僕は、演劇やモノづくりはコミュニケーションの芸術だと思っていますので、稽古場に来るまでに各々が考えて、向き合ってきたものを稽古場で共有したとき、どれだけコミュニケーションをとりながら、各々が向き合ってきたものを表現できるか、共有できるかが何より大事だと思っています。朗読劇の現場は長時間使って、演劇として組み上げていくのは非常に難しいことが多いのが現状ですが、それでもこのメンバーで、これだけの時間をかけてモノづくりができる、コミュニケーションがとれる、というのは素晴らしいことなので、苦しいからこそ得られる楽しみを胸に、あとはお客さんにその想いが届いて、楽しんでいただけることを糧に頑張っていきたいと思っています。ご来場をお待ちしています。

eeo Stage reading 朗読劇『あの星に願いを』公演概要

<あらすじ>
屋上。
誰もが一度は憧れる未開の地。
彼らは、そこを『楽園』と呼び、憩いの場にしていた。

――あれから10年。
健吾と莉緒、裕介の3人は、彼女の手紙に書かれた約束を果たすため、再び集まった。
高校生たちの青春と、その少し後の不完全なものたちのお話。

<公演日>
2023年5月25日(木)~5月28日(日)

5月25日(木)15:30★/19:00
5月26日(金)14:00/19:00
5月27日(土)12:00/16:00/19:30★
5月28日(日)12:00/16:00

本公演:約110分
イベント公演:約90分
★=イベント公演

※上記の時間は【開演時間】です。開場時間などの詳細は公式サイトにてご確認ください。

<会場>
CBGKシブゲキ!! https://cbgk.jp/

<キャスト>
金田裕介:狩野翔、汐谷文康
山口星羅:青山吉能、南早紀
橋本健吾:濱健人、笹翼
西ノ森莉緒:吉岡茉祐、礒部花凜、一村すみれ
中野風太:今井文也、松本ひなた
山口聡:中神一保
小松弘美:伊藤彩沙、駒形友梨、入江麻衣子
小松幸助:笠間淳、長谷川芳明

<アンサンブル>
美藤大樹、野本侑歩、祐花、荒井瑠里、Sachi

<チケット情報>
チケット販売スケジュール
・当日引換券(eeo会員限定)
販売期間:5月22日(月)23:00~各公演前日23:00
入金〆切:各公演前日23:59まで

販売サイト:カンフェティ

※チケットをご希望される方は「eeo会員」および「カンフェティ」のご登録が必要です(無料)。
※キャスト出演回&組み合わせについては、チケットご購入前に必ず『あの星に願いを』公式サイトで事前にご確認をお願いいたします。

【通常公演(朗読劇)チケット料金】
■SS席(最前列~3列目)
特典付き:9,700円(税込)
特典なし:8,700円(税込)

■S席(4~7列目)
特典付き:8,700円(税込)
特典なし:7,700円(税込)

■A席(8列目~)
特典付き:7,700円(税込)
特典なし:6,700円(税込)

※当日券は、上記前売チケット料金に+500円(税込)となります。ご注意ください。

[通常公演チケット特典]
2Lブロマイド
※特典は公演当日、劇場受付にて1枚、お渡しいたします。

【イベント公演チケット料金】
■SS席(最前列~3列目)
特典なし:7,700円(税込)

■S席(4~7列目)
特典なし:6,700円(税込)

■A席(8列目~)
特典なし:5,700円(税込)

※当日券は上記前売チケット料金に+500円(税込)となります。ご注意ください。
※イベント公演は、チケット特典はございません。

グッズ情報

【グッズラインナップ】
・アクリルスタンド(全15種)
・ブロマイド4枚セット(Aセット・Bセット・Cセット 全192種)
・ランダムブロマイド2枚入り(全32種)
・インスタントフィルム風ブロマイド(全32種)
・キャラクリアケース(全1種)
・パンフレット
・複製台本

■グッズ通販■
受付期間:5月16日(火)17:00~6月5日(月)23:59 ※お支払い完了まで
お届け時期:7月中旬発送予定

※通販サイト(eeo Store)にてグッズご購入の際は、登録無料の「eeo会員アカウント」が必要になります。

▼グッズのご購入はこちらから▼

ステラボード(応援チケット)

■受注販売スケジュール■
<2次受注>
受付期間:5月18日(木)17:00~6月5日(月)23:59
入金締切:6月5日(月)23:59まで

※1次受注は終了いたしました。

■販売価格■
5,000円(税込)【受注販売/購入制限なし】※送料別

■返礼品■ ※後日配送お届け
ステラボード(A5アクリルボード[台座付]):1点
※当たりは、キャスト直筆サイン入りです(ランダム当選)。

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<WEB関連>
eeo Stage reading 朗読劇『あの星に願いを』公式サイト:https://eeo.today/stage/title/roudoku-anohoshi
eeo Stage reading 朗読劇『あの星に願いを』公式Twitter:https://twitter.com/roudokuAnohoshi
eeo Stage公式Twitter:https://twitter.com/eeo_stage

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