シリーズ累計135万部を突破し…
2023年10月4日(水)よりTOKYO MX、サンテレビ、BS11ほかにて放送&配信がスタートするTVアニメ『暴食のベルセルク』。
本作の放送を前に、メインキャストより逢坂良太さん(フェイト役)、関智一さん(グリード役)、東城日沙子さん(ロキシー役)に対談インタビューを実施、アフレコ現場の様子やご自身が演じるキャラクターについてなどたっぷりとお話を伺いました!
TVアニメ『暴食のベルセルク』は、主人公のフェイトが自らの能力に翻弄されながらも、次々と強敵を倒し成長していく、スキル強奪系ダークファンタジーの傑作。小説投稿サイト「小説家になろう」で連載をスタートし、シリーズ累計150万部を突破、その部数を飛躍的に伸ばし続けている大人気作品を原作としたTVアニメです。
放送が楽しみになること間違いなしのインタビューは最後まで必見!
――最初に『暴食のベルセルク』という作品の原作、台本を読んだときの印象について教えてください。
逢坂良太さん(フェイト役):じつは、あえて原作を読まずにアフレコに臨んでいます。というのも、フェイトが何も知らないところから成長していく物語なので、この先に待ち受ける展開を僕も知らない方が、よりリアルな反応ができますし、フェイトと一緒に成長していけるかなと思っていまして。また今回のアフレコも少し特殊で……。普通は、メインで掛け合う人たちが同じスタジオに一箇所に集まって一緒にアフレコするのですが、関さんだけ別室で収録しました。アニメの設定を再現するために、別室の関さんの声が僕にだけは聞こえるようになっていて、関さんと会話のやり取りをしているときは周りの人たちから見たら、「何をやり取りしているんだろう?」と思ったかもしれません。ほかの皆さんとは、僕と東城さんがいるスタジオに来て、掛け合いをして収録できたので、ほぼ全員と掛け合えているので、とてもやりやすかったです。
関智一さん(グリード役):僕、結構ご飯いっぱい食べちゃう方で、太りやすいんですよ。年も取ってきて、最近は量を控えているんですけど、フェイトはある意味どんなに食べても太らないので憧れます。僕は暴食なのに暴食できないでいるので、羨ましいなと思いました。あと“鑑定(見極める能力)”スキルが身につくところもいいなぁと。趣味でソフビ人形を集めているんですが、結構偽物が出回っていて、鑑定能力がないとすごく高かったのに偽物を買ってしまうことがあって……コレクターあるあるなんですけど、そういう意味ではとにかくうらやましい主人公です。それが僕の作品への印象ですね。
一同:(笑)。
東城日沙子さん(ロキシー役):私も逢坂さんと同じなのですが、原作を深く読み込まずにアフレコに臨もうと思っていまして。収録話数にあわせて、原作を少しずつ読み進めているのですが、とてもバランスのいい作品だなと感じました。“暴食スキル”やゲーム性のあるファンタジー要素もあり、主人公のフェイトを取り巻く人間関係……女の子の可愛さや頼もしい男性、敵役のカッコよさ、など配合がすごくちょうどよくて、読み進めていて楽しいなと思える作品です。
――それでは皆さんが演じるキャラクターについて、どのような人物なのか、ご自身とここは似ているかも? など相違点や魅力とあわせてご紹介をお願いいたします。
逢坂:フェイトは、敵を殺すことで相手のスキル・ステータスを奪うことができるスキルを持っているのですが、スキルを奪って強くなるほどに《暴食》スキルの反動としてフェイトの飢餓感は強くなっていく。そういう点では大変な運命を背負ってしまったなと。
人間関係としては、基本的には周りに恵まれていると思うので、ここから彼がどう成長していくのかというところに注目していて欲しいです。ダークヒーロー的な部分もあるので、悪に染まってしまうのか、正義のために戦い続けるのか。フェイト自身が“染まりやすい性格”ではあると思うので、それがどう影響してくるのかが気になりますね。
――ダークヒーローというと斜に構えていたり、ひねくれていたりすることが多いですが、フェイトはちょっと初心なところもある珍しいタイプですよね?
逢坂:そうですね、本人は至って真っすぐな性格をしているので……。環境的にダークヒーローにならざるを得なかったからだと思います。
――関さんはグリードについてどのように感じていますか?
関:僕はグリードには似てないですね~剣じゃないですし(笑)。
東城:ロキシーは家柄もいいし、真面目だし、誠実だし、しっかり者だし……非の打ち所がなくて、無理やり似せていくしかないくらい、私とは全然違う女性だなと感じます。
真面目さのなかにもお茶目なところもあって、ダメなことはダメと言いつつも愛情を持って接していますし、もっと仲良くなりたいと思うフェイトには彼にだけ見せる一面があったり、そういうところが魅力的だなと。一人の女性として様々な面を持っているところが羨ましいです!
――ご自身の役で演じていてここが楽しい、といった役の醍醐味はどういった部分でしょうか?
逢坂:グリードと協力して戦うので、戦闘シーンは楽しいですね。アフレコ自体はまだ序盤なのですが、これから先、もっといろいろな能力を手に入れて、さらにいい相棒として戦っていくんだろうなと想像すると楽しみで仕方ないですね。ただ、現時点ではまだフェイトは一人で生きていく覚悟がしきれていない状態、悩んでいる状態なので、ここからどう転じていくのか……とは思います。
関:グリードを演じる醍醐味は、口パクをあわせなくていいところです! 剣なのでどのタイミングで喋ってもいいですし、別室での収録なので多少ずれてもあとで加工してもらえるので。
一同:(笑)。
東城:私はロキシーを演じていると自分が強くなれた気がして楽しいです。ロキシーは聖騎士として成人男性にも腕相撲で勝てるくらいに力持ちなので。あと、乙女な部分もあって、フェイトと関わることでどんな一面が出てくるのか、どう距離が縮まっていくのか、一視聴者として見守っていきたいです。
――キャラクターを演じるうえでこだわったところや、スタッフさんからのディレクションで印象的なことがありましたら教えてください。
逢坂:特に細かい指示はされていないので、自由にやらせてもらっています。ただ関さんがたまにテストでアドリブされるので……。
――どんなアドリブですか?
関:いや~全然大したアドリブじゃないんですよ? フェイトとロキシーが掛け合いしているところに、剣として僕(グリード)もいるので、ちょっと受け答えをする感じでアドリブ入れて……。でもグリードの声はフェイトにしか聞こえないので、アドリブしても逢坂くんしかわからないですし、でもそうすると逢坂くんがセリフ言えなくなっちゃうので、頻繁にはしていません。戦闘シーンとか話の流れに関係ないところではアドリブ入れようと思っていたんですけど、意外と無駄なところがなくて……。アドリブ入れるのが難しいです。
逢坂:僕だけ関さんの声が聞えるようにイヤホンしていたので、関さんがグリードのセリフを話しているときは共演者の方には聞こえないんですよ。だから関さんがアドリブしたときに思わず反応返すと、周りの方は「こいつ、何喋ってるんだ?」みたいな感じになっちゃって(苦笑)。
関:でもアニメの設定では、それがある意味リアルな反応だからね。
逢坂:本当にフェイトとグリードみたいな感じになりましたよね。本番ではさすがにやっていないですが、そういうのもあって面白かったです。
――関さんはグリードを演じるにあたり、何かディレクションはありましたか?
関:僕も特になかったですね。ただ、軽いノリの方がいいということは言われたので、やや軽めなキャラクターとして演じています。あと「人間になったらこんな姿です」というイラストも見せていただいたんですが、優男だったので、そんな彼が剣にとなると確かに軽めかなと。ごつい感じではなく比較的、僕のままです。
東城:私は1話の収録の最後に「もうちょっと大人っぽく」というディレクションをいただきました。ロキシーは17歳の女の子なので、あどけなさがあった方がいいのかなと思いアフレコしていたのですが、聖騎士としてのロキシーの凛々しさ、落ち着いた感じを持ちつつ、フェイトのように親しい人と一緒にいるときにあどけなさや可愛らしさを出してほしい、というお話をいただきまして。二面性みたいなものの差をはっきり付けたいと伺ったので、いい塩梅を見極めながらアフレコに臨んでいます!
――『暴食のベルセルク』ならではの推しポイント、ここがとにかく面白い! と感じているところはどこですか?
逢坂:ある意味、仲間がいないところですね。こういったファンタジーものだと主人公に対して、ヒロインの女の子がサポートしてくれるのが大半ですが、剣であるグリードとは一緒でも仲間がいるわけではなくずっと1人なので……。そこが今までにない、僕自身初めてのタイプの作品なので面白いです。
関:剣が状況に応じて変形するんですけど、そこが面白いなと。今思えば、変形するので、変形に応じてお芝居変えた方がよかったかなと思っています……。失敗しちゃったなぁ。姿が変わるたびに雰囲気変えてもよかったかも。
――元を辿れば同じ人なので、同じお芝居でも問題ないかと。
関:……そうですよね! じゃあいいか!!
東城:『暴食のベルセルク』ならではということで、ヒロイン候補に「剣」が入ってくるところですね。ロキシーとフェイトの距離が縮まるより先に、フェイトとグリードの距離が縮まっていて、ヒロインとは……? と思ったので。この先、マインちゃん(演:松岡美里さん)やエリス(演:関根瞳さん)たちも出てくるので、多種多様なヒロインが登場するところがポイントでしょうか。
関:そういう恋愛要素もシーンとして描かれるんですかね? フェイトがいろんな女と……。
逢坂:女って言わないでください!(笑)
関:アレですよね、代わる代わる……。
逢坂:ちょっと言い方が……(笑)。
――(笑)。ということは、ロキシーはフェイトに好意を持っているということですよね?
東城:そうですね。ただその好意がどこまでの好意なのか、現段階ではまだ計りかねていて……。民としての信頼なのか、シンプルに男性として好きなのか。この先の展開にも関係してくるので、現時点では分からないままの方がいいのかなとは思っています。
――フェイトは戦った相手に勝つことで相手の能力を獲得することができますが、ご自身が「この能力あったらいいな」という能力はありますか?
逢坂:「心の声を聴ける」というのは便利だなと思いつつ、デメリットもありますよね。自分が望んだ瞬間に聴けるならいいんですけど、望みもしない瞬間に聴けちゃったらいやだなと思いますし、そういう意味では「自動回復」かな……。ある意味寝なくていいってことですから。たまに寝ている時間がもったいないなと思うことがあるので、もし自動回復の能力があったら、24時間、自分のために使えますし、いろいろとできそうだなと。
関:う~ん……年取ってきたから、健康に関する能力が欲しいですね。「今、ここおかしいよ」を教えてくれる能力と、不調なところを交換できる能力かな。あとは浄化してくれる能力とか。でも、逢坂くんと答えが被っちゃうから、金で!
一同:(笑)。
関:あとは人の土地を奪うスキルかな。家を大きく作りたいので、土地が欲しくて。なので「土地を獲得できるスキル」が欲しいです。
東城:強欲ですね(笑)。
逢坂:ものすごく限定的な能力(笑)。
東城:私は「暴食の能力」がほしいです。大食いの方の動画をよく見るのですが、見ているだけで嬉しい気持ちになりますし、羨ましい気持ちになるので……。
関:小食なんですか?
東城:比較的小食です。でも、小さい量を長く食べる方で、6時とか7時からご飯食べ始めて、12時くらいまでずっと食べていられますね。でも、1回でたくさん食べたくて。
関:でも6時から12時まで少しずつでも食べていたら、いくらちょっとずつでもトータル相当な量じゃない?
東城:(笑)。
――フェイトは殺した相手から、スキル・能力を奪い取るという《暴食》というスキルの持ち主で、その能力を生かして最底辺から這い上がっていくというキャラクターです。そこで、もし皆さんが《暴食》というスキルを持っていたら、今回の対談インタビューの相手からどんな能力を奪いたいと思いますか?
関:東城さんはお綺麗な方なので、東城さんから「美のスキル」を奪いたいですね。僕、美には縁遠いので、ちょっとでも美しくなれたらいいなって。
逢坂:僕は関さんの「土地を奪うスキル」ですかね(笑)。
関:ダメだよ! 僕がこれから使うスキルなんだから~僕が奪った土地を買ってよ、安くしておくから。
逢坂:それじゃあ全然スキル奪ったことにならないじゃないですか(笑)。東城さんからは若さを奪います!
東城:私は逢坂さんから「頼もし力」が欲しいです。
逢坂:「頼もし力」は関さんの方があるよ。
東城:逢坂さんは事務所の先輩ということもあるのですが、すごく面倒見のいい先輩なので、頼れる背中を追いかけたいなという意味で……。
逢坂:追いかけるんじゃなくて奪うんでしょ?
東城:はい。
逢坂:(笑)。
東城:関さんからは圧倒的なアドリブ力をいただきたいです!
関:いくらでも差し上げます!
――本作では持てる者が持っているものとして“スキル”、そして“隠蔽スキル”が登場します。そこで、「実は……隠していたけれど、こんなスキルを持っている!」といった秘密のスキルはありますか? こっそりと言える範囲で教えてください。
東城:設定した目覚まし時計の時間よりも、数分早く目覚めることができること、ですね。でも、たまにですけど……。
関:僕は番組で習ったからですが、人を緊縛することができます。縛れます。
一同:(笑)。
逢坂:僕は……コツをつかむのが早い! でもそこから伸びない、ですね。
関:器用貧乏ってこと?
逢坂:そうですね。人並みにできるようになるのは早い方なんですけど、そこから全く伸びないんですよ。
関:でも、僕たちみたいな仕事には向いてるよ。瞬発力大事だから。
――ありがとうございました。それでは最後に、放送を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。
逢坂:アフレコはまだ序盤なのでこれから盛り上がるところではありますが、かなり早い段階から収録させていただいていますので、きっと作画も素晴らしいものになると思います。先ほども言いましたが、ちょっと特殊な方法でアフレコしていて、ありがたいことに全員と掛け合える状態でやらせていただいているので、お芝居的な意味でもすごくいい感じで仕上がっているはず。ぜひ放送を楽しみにしていただけたらと思います。
関:放送を楽しみにしてくださっている方には満足していただけるよう、丁寧なお芝居でこれからも頑張ります。また、原作を踏まえながらも、さらに楽しさを膨らませられるようなアドリブを盛り込んでいきたいなと。原作をすでに読んでいる方も新鮮に楽しめるように、構築していきたいと思います。
剣の変形もどういうビジュアルで表現されるのか、原作で登場していてもどう動くのかはアニメでないと分からないと思いますので、放送を楽しみにしていてください。
東城:インタビューをしていただいている現時点では4話までのアフレコが終わっていて、時間軸的にも結構ゆっくりと進んでいるのかなと。フェイトを取り巻く環境や人間関係が少しずつ構築されていると思いますので、じっくり楽しめると思います。ロキシーとしては、聖騎士として自分がどうありたいのか、どうあらねばならないのか、成長していく姿がこれから先、描かれていくと期待していますので、一緒に見守っていただけたら嬉しいです!
■放送情報
日時:10月4日(水)25:30放送開始
放送局:TOKYO MX、サンテレビ、BS11
■配信情報
<U-NEXT>日時:10月1日(日)24:00より配信開始
<dアニメ>日時:10月4日(水)25:30より配信開始
そのほかの配信サイトでも、順次配信予定。詳細は公式サイトにて。
■あらすじ
スキルの優劣が絶対の世界で、無能と蔑まれる少年――フェイトは最底辺の生活を強いられていた。
フェイトの持つスキル《暴食》が、腹が減るだけで全く役に立たない能力だったからだ。
この世界で最上位に位置する聖騎士の一族、ブレリック家に目を付けられ、何かと暴力を受け、雑用を押しつけられる毎日。
唯一の救いは、同じ聖騎士にもかかわらずフェイトを見下さずに接してくれる存在、ロキシー・ハートだけであった。
しかし彼女と共に、城に進入した賊を偶然にも仕留めたことで世界は一変する。
敵の命を奪った瞬間、暴食スキルが発動し、相手の力が自身に流れ込んできたのだ。
そう、フェイトの持つスキル《暴食》は、殺した相手から、スキル・能力を奪い取るという、とんでもない代物であった。
戦う力を得たフェイトは、同じく大罪の名を冠するスキルを持った意思のある剣、《強欲》のグリードと出会い、さらに闘争の世界に足を踏み入れていく。
大切な人を守るため、理不尽な世の中に抗うため、立ちはだかる敵を喰らい尽くすフェイト。
こうして地べたを這いつくばるだけだった少年の運命は、急速に動き始めるのだった――。
■キャスト
フェイト:逢坂良太
グリード:関智一
ロキシー:東城日沙子
マイン:松岡美里
エリス:関根瞳
■スタッフ
原作:一色一凛
(GC ノベルズ『暴食のベルセルク~俺だけレベルという概念を突破する~』/マイクロマガジン社刊)
監督:柳沢テツヤ
シリーズ構成:國澤真理子
キャラクター原案:fame
キャラクターデザイン:古澤貴文
アクション監督:須賀重行
プロップデザイン:きむらひでふみ
色彩設計:安藤智美
美術設定:高橋麻穂
美術監督:細田舞華、岩瀬栄治
撮影監督:田中博章
編集:新見元希(REAL-T)
音響監督:矢野さとし
音響効果:倉橋裕宗
音楽:大野裕一
音楽制作:HIAN
音楽プロデューサー:Daisuke “DAIS” Miyachi
オープニングテーマ:「Jekyll & Hyde」EverdreaM 作詞/作曲/プロデュース:ROCK★PANDA、HIPTIP
エンディングテーマ:「青の原石」EverdreaM 作詞:40mP、作曲/プロデュース:ROCK★PANDA、HIPTIP
プロデュース:ジェンコ
アニメーション制作:A・C・G・T
■WEB・SNS関連
◆公式サイト:bousyoku-anime.com
◆公式X(旧Twitter):@bousyoku_anime
(C)一色一凛/マイクロマガジン社/暴食のベルセルク製作委員会
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