狩野翔、鈴木絵理、吉岡茉祐、田邊俊喜らが登壇! 裏話も語られたeeo Stage reading 朗読劇『はなしぐれ』アフターイベントを独占レポート!!

2024年1月に総勢20名を超える出演者によって上演され、その斬新な演出と感情を揺さぶるストーリーでファンを魅了したeeo Stage reading 朗読劇『はなしぐれ』(脚本:吉岡茉祐/演出:田邊俊喜)。

本作のアフターイベントが、2024年6月8日(土)にミューズモード音楽院 本館(代々木)で開催されました。アフターイベントでは、公演を振り返るトークコーナーや吉岡さん書き下ろし脚本によるショート朗読コーナーが実施。来場した多くのファンを楽しませていました。

本記事では、アフターイベント1部(出演:狩野翔さん、笹翼さん、汐谷文康さん、宮﨑雅也さん、鈴木絵理さん、浦尾岳大さん、吉岡茉祐さん(脚本)、田邊俊喜さん[演出])の模様を独占レポートでご紹介します。

公演を振り返りながら、ファンの質問にたっぷりと回答!

最初に行われたのは、公演をじっくりと振り返る「はなしぐれ振り返りトーク・教えてはなしぐれ」のコーナーです。事前に『はなしぐれ』公式Xで募集したファンからの質問に、吉岡さんや田邊さんを含めキャスト陣がそれぞれ回答していくというもの。

吉岡さんと田邊さんがMCを務めながらスタートした1つ目の質問は「ご自身の演じられた人物以外でやってみたい役は?」という質問。

「僕は道留です。稽古の時から演じてみたいなと思っていたので」(狩野さん)、「慎介ですね。進が“気づかない”ことにもどかしさを感じる立場ですし、彼を送るという立場の役をやってみたい」(笹さん)、「恭介です。道留としてはマリアを取り合う仲なので、逆の立場になることで違う視点で見ることができると思いますし、やりがいがありそうです」(汐谷さん)、「僕は恭介がいいです! 主人公の友達役って、なんて美味しいんだ! といつも思っているので」(宮﨑さん)、「僕は美波です。進以外で唯一絡んだ人ですし、進の背中を押す役割という点ではメイソンに通じる部分があるので。別の立場で、進の背中を押してあげたい」(浦尾さん)と役について話すなか、鈴木さんは「私はチャーハンの映像を出す人をやりたい!」と裏方をやりたいと発言。

チャーハンの映像が出てくるのは、岩渕が店長を務める居酒屋「杜の都」の1シーンで、そのシーンを振り返りつつ、じつは、映像を出すタイミングはセリフ終わりに手動で出しているわけではなく、セリフを読み終わる秒数を事前に何度も確認したうえで、セリフ終わりに投影されるよう自動設定していた、と田邊さんが明かしました。少しでもセリフが読み終わる秒数がずれたらタイミングがあわない映像だったことが明らかになり、客席からはキャスト陣へ感嘆の声が。

続いては「舞台で使用している台本には何か書き込みをしていますか?」という質問。

笹さんと狩野さんは演じるにあたっての注意事項を、普段からスマートフォンなどでメモすることが多い、と話しましたが『はなしぐれ』については進が葛藤するシーンの心情や動きなどを普段よりも書いていたそう。

汐谷さんは「回によってキャストが変わる役なので、役の感情はあえてあまり書き込まないようにしています」とコメント。鈴木さんは田邊さんが話した言葉を逃さずメモしているそうで、「言ってくれた一言は正解ではなくヒントなんです。ただ現場では、すぐに理解できないので、家に帰ったら分かるように一言一句、そのまま書いています。一文字違ってもニュアンスが違うかなと……」と田邊さんのヒントを大切にしながら演じたことを話してくれました。

「ここの伏線は面白かった、という部分はありますか?」という質問では、狩野さんが本番直前に気づいたこととして、「序盤のマリアと道留の掛け合いと、最後の美波と進の掛け合いが、同じような会話のやりとりになっていて。最後は、美波が思い描いていたものが現実になった瞬間なんです。そういう伏線がしれっと入っているのが面白くて……」と話しながら吉岡さんの方を向き、「これは(掛け合いを)重ねようと意図してるの?」と質問。

吉岡さんは「それはもちろん」と即答。「(同じような掛け合いだが)ただ、美波とマリアは感情が真逆です。マリアはこれから先、ちょっと嫌なことが起こる予感がしているけれど、美波は明るい未来に向かって歩いていく気持ちで、何でもないやりとりとして、そのセリフを捉えています」と、セリフに込められた想いを話してくれました。

ドキドキと笑いと涙に包まれた「ショート朗読コーナー」

続いて行われたのは、吉岡さんがアフターイベントのために書き下ろした脚本による「新作ショートストーリー朗読コーナー」です。「マリア、ピクニックデートに行くの巻」「もう一人の私」「Dreams come true」の3作品を以下の配役で朗読することに。

「マリア、ピクニックデートに行くの巻」:マリア役 吉岡さん、道留役 汐谷さん、恭介役 宮﨑さん、店員役 鈴木さん
「もう一人の私」:蘭子役 鈴木さん、美波役 吉岡さん、慎介役 狩野さん、母役 笹さん
「Dreams come true」:メイソン役 浦尾さん、遠藤役 狩野さん、静香役 鈴木さん

「マリア、ピクニックデートに行くの巻」は、マリアが道留とデートするため、白いワンピースを購入しにいく場面から始まりました。鈴木さん演じる圧強めな店員さんによって、フリルが付いた可愛らしい白いワンピースを買うことになったマリア。道留が気に入ってくれたらいいな、とワクワクしながら迎えたピクニックデート当日、バイトに行く途中だという恭介が道留の隣におり、マリアのテンションはダダ下がり。恭介はマリアを「可愛い」と褒めるも、さらに不機嫌に。

対して、道留はマリアを見つめながら、そわそわした様子。可愛い姿にそわそわしているのかと思いきや、ワンピースにタグが付いたままだったことにそわそわしていた、というオチには客席からは笑いも。

そんななか、マリアの手作り弁当を食べる道留。ラブラブな雰囲気のなか、道留は相も変わらずマリアをドキドキさせる仕草や言葉で、マリアも客席の女性ファンも翻弄。甘いデートが終わり、デートの様子を恭介に聞かれた道留は、マリアが可愛すぎてたまらなくなっていたことを恭介に明かしました。

恭介との電話を終えた道留はマリアの声が不意に聞きたくなり、電話をかけようとするとマリアから電話がかかってきて……。

思い合うマリアと道留の甘いやりとりに胸キュン&ドキドキに包まれた会場でした。

「もう一人の私」では、蘭子と、自室にこもる彼女を心配して声をかける母とのやりとりからスタート。過去の蘭子の話で、心身ともに傷ついた蘭子が自身を変えてくれた……ある意味「逃れられない運命」を感じた作品を描いた美波に冬コミで出会います。

蘭子はオタクならではの口調でまくしたてながら、美波を「先生」と呼び、距離が近づく雰囲気を感じさせてくれましたが、美波と出会ったことを「私にとってこれは運命で、地獄の始まりでもあったのですよ」と語る蘭子のセリフには、彼女のさまざまな思いが込められていることを感じさせてくれました。

また、冬コミにやってきた慎介が美波のブースを訪れ、つかず離れずの微妙な距離感でやりとりをしている様子には新鮮さも。この物語で慎介もオタクであり、蘭子と同じように美波のブースを訪れ、美波の作品の愛読者であることが明らかになりました。

朗読後、鈴木さんは「私としても見たかった部分のお話だったので、見れてよかったです」とコメント。狩野さんは「慎介はコスプレしていると思ったので、それっぽい感じで(コスプレをしているキャラクターをイメージしながら)演じました」と話してくれました。進役の狩野さんが慎介を演じる、というのはアフターイベントならではの配役。

「Dreams come true」は、居酒屋「杜の都」店主の岩渕と彼の亡き妻・静香が登場するお話。恋人同士の岩渕と静香が結婚を控えるなか、岩渕が婚姻届の証人を遠藤に頼みます。遠藤は快く引き受けつつ、どうして静香と結婚しようと思ったのか、と岩渕に質問。岩渕は静香との出会いから、彼女と結婚して、居酒屋をやりながら子供と一緒に幸せに過ごす様子を夢で見て、それを現実にしたいと思ったからと語ります。

静香への想いと将来を男らしく語る岩渕に「かっこいいよ、がんちゃん、一生ついていく」と楽し気に話す遠藤。一方岩渕も「かっけぇな遠藤さんって。男が憧れるタイプの人」と、静香にこっそりと話します。遠藤が帰り、2人きりになった岩渕は静香に「婆になっても、しわしわでも、可愛いんだ、静香は」と語り、いつか訪れる未来の話をしながら終了。

演じたキャストも来場したファンも、岩渕と静香にそんな未来が来ないことを知っているため、夫婦にこんな幸せなひとときがあったこと、また未来の岩渕(『はなしぐれ』本編)がどんな想いを抱えながら過ごしていたのか……さまざまな気持ちが駆け巡ったのか、静香を演じた鈴木さんは号泣。客席からはすすり泣く声も。

そんな感動的なショートストーリー朗読コーナーを終え、アフターイベントはいよいよエンディング。

最後はキャスト陣からファンへメッセージが贈られ、eeo Stage reading 朗読劇『はなしぐれ』アフターイベントは幕を閉じました。

eeo Stage reading 朗読劇『はなしぐれ』、2025年1月に再演決定!

アフターイベント3部のエンディングでは、eeo Stage reading 朗読劇『はなしぐれ』が2025年1月に再演されることが発表されました! また、吉岡さんが出演することも決定。どのようなメンバーで再演が行われるのか、続報をお楽しみに。

eeo Stage reading 朗読劇『はなしぐれ』アフターイベント概要

<公演日程>
2024年6月8日(土)全3部 ※終了

<会場>
ミューズモード音楽院 本館

<出演者>
吉岡茉祐(脚本)、田邊俊喜(演出)、狩野翔、笹翼、汐谷文康、宮﨑雅也、鈴木絵理、浦尾岳大、相羽あいな、入江玲於奈、鈴木裕斗、南早紀、木島隆一、濱健人、松田彩希

<WEB・SNS関連>
eeo Stage reading 朗読劇『はなしぐれ』公式サイト:https://eeo.today/stage/title/voice_readingdrama_hanashigure/
eeo Stage reading 朗読劇『はなしぐれ』アフターイベント公式ページ:https://eeo.today/stage/title/voice_readingdrama_hanashigure/after/
eeo Stage reading 朗読劇『はなしぐれ』公式X(旧Twitter):https://twitter.com/Hanashigure_rd
eeo Stage 公式X(旧Twitter):https://twitter.com/eeo_stage

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