TVアニメ『真夜中ハートチューン』メインキャストの安田陸矢、瀬戸桃子、大久保瑠美、鈴代紗弓、伊藤美来の座談会をお届け! 秘話満載のロングインタビューは必見

現在、カンテレ・フジテレビ系全国ネットの新アニメ枠“火アニバル!!”、BS朝日ほかで好評放送中のTVアニメ『真夜中ハートチューン』(略称『マヨチュー』)。

本作は、「声」だけを手掛かりに、ラジオ『真夜中ハートチューン』の配信者・アポロを探す財閥の御曹司・山吹有栖と、歌手を目指す井ノ華六花、声優になりたい日芽川寧々、VTuberとして活動する霧乃イコ、アナウンサー志望の雨月しのぶたち5人の推し活プロデュース“声春”ラブコメです。

5人の想いと関係性の変化から目が離せないTVアニメ『真夜中ハートチューン』より、山吹有栖役を演じる安田陸矢さん、井ノ華六花役の瀬戸桃子さん、日芽川寧々役の大久保瑠美さん、霧乃イコ役の鈴代紗弓さん、雨月しのぶ役の伊藤美来さんの座談会インタビューをお届け!

キャストたちの作品愛&キャラクター愛&キャスト愛がこもった1万字を超えるロングインタビューは読みごたえ抜群です!!

『真夜中ハートチューン』は絵やアングルが最高! 恋愛描写&ギャグシーンにボキャブラリーの秀逸さ、とエンタメがギュッと詰め込まれた作品

――最初に『真夜中ハートチューン』の原作を読んだ感想と、実際にキャラクターを演じてみて感じた印象と魅力をお聞かせください。

安田陸矢さん(山吹有栖役/以下、安田さん):男の子が主人公でヒロインが4人という、いわゆるハーレム系ラブコメと呼ばれるタイプの作品でありながらもギャグシーンが強烈ですし、主人公が堂々としていて、むしろヒロイン4人が振り回されるところが新鮮で面白かったです。特にギャグのセンスがすごく大好きで、ハマりました。僕自身、ラブコメや恋愛系のマンガをあまり読むほうではないんですけど、『真夜中ハートチューン』にはすごく惹かれましたね。

瀬戸桃子さん(井ノ華六花役/以下、瀬戸さん):原作の五十嵐正邦先の描くキャラクター、絵がとても大好きでして。独特なアングルや発想が印象的で、背景も含めて、どのコマを切り取っても強く惹きつけられます。絵そのものに物語性があって、眺めているだけで世界観に引き込まれる作品だと感じました。

原作漫画で感じていた魅力が、アニメーションによってさらに感じられるようになっていて。影の使い方がとても美しく、パキッとしたコントラストのある大胆な表現が、作品の空気感をより際立たせているなと思いました。

また、コメディ部分も秀逸で、独自の四字熟語には思わず声を出して笑ってしまいます。五十嵐先生ならではのセンスあふれるギャグやコメディを、キャストの皆さんが丁寧に、そしてとても魅力的に演じていらっしゃるので、ぜひ多くの方にご覧いただきたいです。

大久保瑠美さん(日芽川寧々役/以下、大久保さん):桃子ちゃんもそうだよね?(笑)

瀬戸さん:(笑)。どこを取っても素晴らしい作品だなと思っています。

大久保さん:コメディの部分がとにかくおもしろいし、先生の語彙力が素晴らしいので、原作を既に読んでいるはずなのに、アフレコ中に同じシーンを演じると思わず笑ってしまうことも多くて。キャラクターひとりひとりも個性的ですし、それぞれが夢に向かって一歩一歩、着実に進んでいる姿が見えるのもいいですね。

ヒロインたちが山吹くんを好きになっていくまでの過程がしっかり描かれるので、ラブコメの「ラブ」の部分もとても素敵です。ぜひ、そこにも注目していただきたいですね。コメディの面白さはもちろん、有栖がヒロインたちとどう関係を進めていくのかも、私自身、楽しみながら読ませていただいたので、そこも魅力だと思います。

鈴代紗弓さん(霧乃イコ役/以下、鈴代さん):最初に原作を読ませていただいた時、「楓林高校ってすごい学校だな」と驚きました。六花が放課後にライブをすれば、たくさん人が集まるし、寧々のファンクラブがあったり、イコはVTuberを目指していて、学校から配信していて。「しのぶさん、かわいい!」というファンがいたりして。そんな楓林女子高が共学化して、男の子たちが入ってくるという設定が斬新で面白いなと。

また、キャラクターもそれぞれ際立っているので、どの子からも目が離せず、つい目で追ってしまいました。それぞれのキャラクターにスポットライトが当たるエピソードがあり、それが非常に分かりやすいので、初めて作品に触れる方も自然に入っていける流れの作り方をされているなと思いました。どんな子なのかが掴みやすいですし、かつ一人ひとりを掘り下げるお話もあるので読みやすかったです。

原作では最後にサブタイトルみたいな文字が出るところもおしゃれだなと思いましたが、アニメでもその流れが活かされていて。そんな物語とは別軸での演出的なおもしろさもあるので、幅広い方に刺さるんじゃないかなと思います。

伊藤美来さん(雨月しのぶ役/以下、伊藤さん):初めて原作を読ませていただいたとき、コメディに恋愛要素に推理要素と、いろいろな要素が詰まっている作品だなと思いました。また、キャラクターもそれぞれ個性が強いし、エンタメがギュギュギュッと詰め込まれていて。それなのに作品全体に統一感があって、ゴチャゴチャしていないのは、きっと先生が緻密に計算された上で作品が成り立っているからなのだろうなと思いました。

有栖は派手だけど傍若無人に見えないように、六花は迷いながらもストレートにセリフ通りに演じるように…それぞれの芝居のポイントとは?

――ご自身が演じるキャラクターの印象や演じる際に意識した点を教えてください。

安田さん:有栖の役割がすごく重要だなと思っているので、オーディションの時から自分がやりたいように演じていましたが、そこから少しずつ調整していきました。最初は大人しめに演じていましたが、そこから徐々に派手に演じていって。声の大きさが特徴ですが、ただ大きいだけだと違和感が出てしまいそうな気がしたので、バランスを考えながら少しずつ音量を上げ、絞るところは絞りました。モノローグでも傍若無人になり過ぎないように意識しましたね。

有栖は他人に対してだけでなく、自分に対しても厳しいという芯がある子ですが、やり方を間違えるとただの自己中でうるさい嫌なキャラに見えてしまいかねないので、「有栖はヒロインの4人のことを必死に考えて、真剣に寄り添うあまり、熱量が高すぎるだけなんだよ」ということが皆さんに伝わればいいなと思いながら演じています。

瀬戸さん:六花は歌うことが大好きで、ひょうひょうとしていながらも、ときどき小悪魔的なセリフをさらっと言ってしまうような子です。収録では「迷わずに演じること」が自分の中での課題で、アフレコ中に音響監督から「今日は迷っているね」と言われてしまい、「すみません!」と謝ることもしばしばありました(笑)。六花は何を考えているのか分かりにくくて、その言葉が本心なのか冗談なのか、相手を迷わせてしまうところが魅力のひとつだと思っています。ただ、私は六花を演じる側なので、そこで迷ってしまってはいけないんですよね。だからこそ、私はあえてセリフを深読みしすぎず、ストレートに、言葉通りに演じることを意識しています。

大久保さん:寧々は「ピンク」「ツインテール」「ツンデレ」と典型的な女子キャラの三拍子がそろっていて(笑)。キャラクターらしくしつつも“リアルにいそうな等身大の女の子”という部分も大切に演じました。漢字が読めなかったり、つい空回りしちゃったり、勘違いや思い込みも激しかったりと、女の子らしい可愛さもあります。放送部の4人の絆も大事にしているからこそ、最初に有栖が入部を申し入れた時、一番拒絶反応を見せていたと思います。そこから少しずつ有栖のことを認めていって、印象が変わっていく中で気になる存在になっていく感情の変化のグラデーションも魅力的なので思うので、そこをいかに可愛く演じるかを意識しました。

また、ツッコミポジションということもあって、有栖と同じくらいか、それ以上のテンションの高さでないといけないですし、放送部の女子の中でも一番テンションが高いので、そこも気を付けました。視聴者の皆さんに「可愛い」と思ってもらえるように、甘いところは甘く、可愛いところは可愛く、鋭いところは鋭く、強いところは強く、とメリハリや緩急にも気を付けながら演じました。

鈴代さん:イコは原作を読んだ時やオーディションで演じた時のイメージと、実際にアフレコで演じていきながら固めていった時の印象が少し違いました。最初は人見知りで、表情の変化がなくて、ボソボソと話して引っ込み思案的だけれど、落ち着いている部分もあって、という印象でした。ですが、現場でやらせていただいたら「もうちょっとハッキリ声を出してみてもいいかも」や「幼い感じでもいいかな」と、ディレクションいただいて。その言葉をきっかけに、イコ像がハッキリした感じがします。原作を読み進めていくと、本当はイコが喜怒哀楽がしっかり出るキャラクターなんじゃないかと思うくらい表情が豊かだったり、時に大胆だったりしていたので、長い目で見た時の“霧乃イコ像”を考えたら、最初からそこを設計図に織り込んでいかないとつじつまが合わなくなってしまうなと思って、逆算するように考えていきましたね。

また、原作を参考に「こういう表情もする子なんだ!? だったら、このセリフを言うときはこんなトーンかな?」と想像を重ねていった結果、行き着いたのは「毅然としている人見知り」で。人見知りでも思ったことはちゃんと言うんです。例えばブッキー(有栖)のことを「雑用」と躊躇なく言えるくらいの堂々とした部分も含めて、自分の中で組み立てていったら、イコはちゃんと地に足を付けた感じがあってもいいのかなと思うようになりました。その点は、最初の印象から変わったところですね。

とはいえ、第一印象はクールでシャイな感じのキャラクターだと思いましたし、たぶん皆さんの目にもそういう風に映るかなとも思ったので、出してよさそうなところは出すけれど、基本はちょっとボソっと言うといった幅を、ベースを崩さないでバランスよく演じられたらいいなと思って、臨ませていただきました。まさに「積極寡黙」を体現するようなキャラクターだと思います。

伊藤さん:しのぶは学校のみんなから「しのぶちゃん」と呼ばれるほどの人気者ですが、しのぶ自身は放送部の他の子よりも華や個性がないとコンプレックスを持っています。そんな悩みを放送部のメンバーと会う時には見せないように隠して、フラットな状態でちょっとお姉さんぶって、みんなのことを俯瞰で見ていて。ですので、表で見せている面と内面の演じ分けや感情の持っていき方はすごく意識していました。

また、放送部の4人といる時のしのぶと、有栖と2人きりでいる時のしのぶではガラっと変えたいなという気持ちで演じています。有栖と2人きりで掛け合うシーンでは、そこでしか見られないしのぶの表情や感情、セリフなどを楽しみにしてもらえたら嬉しいですね。

富士山登山中、安田さんが話した「嬉しかったこと」とは? さらに女性キャストからの安田さんの評価は○○!?

――安田さんが富士山登頂した動画の中で、大久保さんから「安田くんはちゃんと拾ってくれる人だと思ったよ」と言われたことが嬉しかったとおっしゃっていましたが、4人のヒロインと掛け合いをされた感想をお聞かせください。

安田さん:大久保さんはじめ、皆さんから学ぶことが多いので、後半へ進むにつれて、有栖も僕自身も成長しているんじゃないかなと感じています。4人との掛け合いも楽しかったですし、僕ら5人以外のキャストの皆さんも楽しませてくださる素敵な方ばかりで。

特に有栖はコメディシーンが多めですが、このメンバーだからこそ全力でやれましたし、しっかり受け止めてくださりました。話数を重ねるごとに皆さんへの信頼感や絆がどんどん強くなっていった気がして、とてもありがたかったです。

――では、逆にヒロインを演じる皆さんが安田さんと掛け合いをされた感想を教えていただけますか?

伊藤さん:めちゃめちゃ引っ張ってもらいましたよね?

瀬戸さん:「山吹有栖」としてちゃんと受けて止めてくれるので、私も安心して乗っかることができました。

鈴代さん:思い切り突っ込めるし(笑)。

大久保さん:安田くんが富士山の登山中に話していたことは、ちょうどアフレコの2話が終わった時くらいでした。有栖と寧々の言い合いのシーンがあるのですが、そこはどんどんヒートアップしていくほうがいいと思っていて。私は「自分はこういうお芝居をするから、こういうお芝居で返してほしい」という想いをセリフにのせてしまうタイプで、その想いを受け取ってくれるかどうかは相手次第だと思っていますが、安田くんは私が思い描いていたお芝居で返してくれたので、「私の意図をちゃんと汲み取って、返してくれる人だったらこの先もうまくやっていけるな」と思ったんです。そういう意味で、安田くんにはすごく助けられましたね。

瀬戸さん:序盤で、六花が小悪魔的なセリフを言っても有栖は全然なびかなくて、普通に返してくるのがすごく悔しかったんですよ。それで、横の安田さんを見たら「何? 真顔じゃん!?」って。

一同:(爆笑)

瀬戸さん:安田さんはマイク前に立つと、声の大きさから雰囲気まで有栖そのままでいてくれるので、私と六花が重なる感覚もあったし、ひとつひとつのやり取りがピースをはめていくのではなく、ピースを一緒に作っていく感覚があって。とてもやりやすい……最高の現場でした!(笑)

安田さん:オーディションを何回やったとしてもこの4人になるだろうなと思えるほど、皆さんドンピシャだと思っているので、この作品に関われたことが本当に光栄です。そしてこの座組で、今後もラジオやイベントなど一緒にできると思うとワクワクしていますね。僕も皆さんの期待を裏切らないよう、真っ直ぐに進んで行けたらと思っています。

演じるキャストが語る収録秘話&キャラクターとリンクした瞬間

――1月4日に行われた先行上映会では、安田さんをMCに女性キャストとやり取りが楽し気で、皆さん笑顔だったので印象的でした。

安田さん:現場でもいつも和気あいあいで、皆さんが話題を振ってくださって。予行演習じゃないですけど……。

鈴代さん:予行演習……?

安田さん:いやいやいや! あの、皆さんと良い関係値が築けて、いいゲネができて……。

大久保さん:収録がゲネだったんだ?

安田さん:あの、いや……いい関係性がアニメの現場でも発揮されて、本当に楽しい現場だなと(汗)。だからアフレコが終わってしまって、すごく寂しいです。

――話は変わりまして(笑)、六花は歌手を目指しているということで、作中でも歌っているシーンがありますね。

瀬戸さん:六花は歌が上手なシンガーソングライターで、校内にファンクラブがあるほどのカリスマ性があるという設定で、めちゃめちゃプレッシャーがありました。でもそれ以上にレコーディングが楽しくて。歌っていくごとに、私の中の六花が少しずつ出来上がっていくような感覚でした。

アフレコでも話数を重ねていくごとに、自分の中で六花の解像度が上がっていきましたが、レコーディングでは解像度が上がっていくスピードが倍くらいだった気がします。丁寧にディレクションしていただきましたし、レコーディングが終わった後、今までよりも音楽や歌が好きになりました。もしかしたら六花と心が結び合えたからかもしれません。

2話では飄々と歌うシーンがあるのですが、カバー曲だからか歌詞に想いがこもっていない感じで。そこが難しかったです。本当なら全力で歌い上げたいところを、心が入っていない感じでサラッと歌うレコーディングなんて、今まで一度も経験したことがなくて。ディレクション通りに歌えないのが悔しくて、涙ながらに歌っていました。

――寧々は漢字が苦手なキャラクターですが、大久保さんも漢字が苦手ということは?

大久保さん:一応、人並みには読めると思います(笑)。声優になるためには漢字も勉強した方がいいと言われますが、万が一苦手だったとしても現場で間違った読み方をしたら誰かが教えてくれますから。そうは言っても漢字が読めなかったり、読み間違いが多かったりすると皆さんにご迷惑をおかけするのでいけません。声優を目指している方は、漢字のお勉強は人並みにはしておきましょう(笑)。

あと、国語の勉強も頑張ってほしいですね。物語の流れの中で、この人物はどんな立場で、何を考えて、どうしようとしているのか、を常に推測するのが大切かなと。ですので、マンガや小説など、本をたくさん読むことをオススメします。登場人物の考えや展開などを想像しながら読むことで、自分の中の引き出しが増えると思うので。

――イコは普段とVTuberとして配信している時では、どのように演じ分けされていますか?

鈴代さん:VTuberの『すめらぎイコン』として休み時間や放課後に配信していますが、3話くらいまでは簡単なあいさつだけして配信を終了したりしていて、私も「これで大丈夫かな?」と心配になりました(笑)。ただ、有栖が放送部に入ってきてくれたことで、たくさんの視聴者を得るためにどうしたらいいのか考えるようになり、よりVtuberとしてのイコの色が出てきたんじゃないかと思います。

イコンを演じる時は日常のイコとは違って、彼女なりに『すめらぎイコン』でいようとしている感じを出して、まだイコンになり切れてはいないけど、なろうと一生懸命な様子が見えたらいいなと思って演じています。話数を重ねるごとに、『すめらぎイコン』らしくなっていければいいなと思いつつ、上手過ぎても違うし。それに加えて視聴者の方はイコンのアバターを見ているので、アバターの表情と合っていないニュアンスが出ると違和感になってしまうかもと思うし。ディレクションではそこまでリテイクが出なかったので、本当に大丈夫だったかなと少しソワソワする気持ちもあったのですが、自分なりに「すめらぎイコン像」を一生懸命掘り下げて収録に臨んだのでOKが出た時は毎回嬉しかったですし、この方向性でもっとイコちゃんを深掘っていこう!と自信にもつながりました。

――しのぶはアナウンサー志望なのに、原稿を読む時によく噛んでいますが、そこが難しそうですね。

伊藤さん:この作品では精一杯噛もうと思って臨んでいます(笑)。普段の収録では噛むのはいけないことですが、ここでは思い切り噛むことができたので楽しかったです(笑)。

――噛むところ以外は上品な雰囲気ですし、アナウンス自体も上手なのがいいですね。

伊藤さん:しのぶはアナウンサー志望なので、聴いてくださる方に伝わりやすく発声したり、舌滑の良さも意識したり……でも噛むんですけど(笑)。放送している時以外、放送部のみんなと話している時も、一音一音聴こえるように話せたらいいなというところは気を付けてやりました。あとオーディションの時、自分が用意したしのぶで演じてみたら「もう少し、アナウンサーっぽくいけますか?」というディレクションをいただいたこともすごく心に残っていて、意識するきっかけになっています。

安田さんから見たヒロインの好きなところ、ヒロインを演じる4人から見た有栖の好きなところとは?

――ありがとうございます。では次に、安田さんに各ヒロインの好きなところを教えていただきたいです。また女性キャストの皆さんも「有栖のここが好き!」という点を挙げていただけますか?

安田さん:六花の試行錯誤している感じが、収録の時の瀬戸さんから読み取れて、応援したくなりました。もしかしたらキャスト陣の中で一番キャラと本人がリンクしているんじゃないかなと思ったくらい。六花も瀬戸さんも何でもそつなくこなせちゃうけど、どこか年相応に頑張っている部分が感じられて、「こういう人のことをみんな応援したくなるんだろうな。いいな」と思いました。

瀬戸さん:ありがとうございます。有栖役に安田さんが決まったと知った時、アニメで動く有栖が想像できなくて、「どんなふうにお芝居されるんだろう?」と興味津々でしたが、収録で実際に安田さんのお芝居を拝見したら、「有栖だ……」と思わされたんです。例え悩みがあっても吹き飛ばしてしまうようなパワフルさがあって、「自信・声の大きさ・元気良さ・明るさ・強さ」を五角形のレーダーチャートで表わしたらすべてMAXみたいな(笑)。どこから見ても山吹有栖でしたし、一緒に収録していくと「お芝居に引っ張られるってこういうことなんだな」と実感できました。ただ安田さんは有栖のように「愛してると言ってくれ!」というタイプではなく……。

安田さん:確かに(笑)。

瀬戸さん:でも内に秘めている強さや信念みたいなものは安田さんご自身からも感じられて。安田さんが座長でいてくださるおかげで、現場も和気あいあいで楽しいです。収録が終わると心の底から「寂しいな」と思ったくらい、素敵なお芝居とテンションで現場を引っ張ってくれて、ありがとうございました。

――では、次は安田さんから寧々についての印象をお願いします。

安田さん:寧々は放送部の4人の中で唯一、ちゃんと突っ込んでくれるんです。有栖本人はボケているつもりはないと思いますが、有栖がおかしなことを言った時、他の3人は「いやいや」とかぼそぼそと突っ込むのに、寧々は正面から突っ込んでくれるのがありがたいですし、心地よくて。コメディシーンは特に楽しいです。

また寧々は、4人の中で一番子供っぽくてわがままですが、ちゃんとしたたかなところもあって。ギャップが一番大きい子だなと思います。

大久保さん:山吹くんは普通にカッコいいと思っています。自分に敵意を向けてきている相手でも、良いところは素直にほめられるんですよ。2話で寧々がオーディションを受けることになった時、「お前なら大丈夫だ。しっかりやれ!」と言って送り出せるのも素敵だし、寧々がオーディションに落ちたと帰ってきた時も「それは俺のせいだ」と言えるのはすごくカッコいいなって。でも彼はカッコつけてやっているわけではないのが魅力的だなと思います。

安田くんが有栖を演じる時、有栖という人物をしっかり分析して考えながら緻密にやっているのが分かるんです。有栖は頭がいいので、何も考えずに言っているわけではないと思うので、安田くんの「お芝居的にどうしようかな」が有栖の「こうしよう」にリンクしていくのかなと思ったら、すごくピッタリだなと。

――続いて、今度はイコについてお願いします。

安田さん:イコは「積極寡黙」と言われているように、セリフ数はそれほど多くなくて、特に序盤は少なかったんですけど、話数を重ねていくにつれて、実は喜怒哀楽がハッキリしている子なんだと分かってきて。いつもマイペースで、猫みたいに「ニャーニャー」言っているのが可愛いです。

あと鈴代さんのお芝居は仕掛けてくるというか、驚かそう、やってやろうみたいなものを感じて。セリフ数の割にスタッフさんやキャストの皆さんの笑いを誘うのはイコが多いんです。同じ事務所の同期なので「負けられないな」と思って……有栖の芝居もより幅が広がったかもしれません。

鈴代さん:ありがとうございます。有栖はなりふり構わないくらいの一生懸命さが素敵だなと思っていて。放送部の4人を応援するだけでなく、ちゃんと責任を持つ意志があるのでいい男だなぁと感じています。あと、初志貫徹なところもいいですね。一見、破天荒そうな行動だけど、彼なりにはちゃんと筋が通っていて。一本強い筋や芯が通っているところが男らしいし、カッコいいなと思います。正直、ちょっと鼻につくセリフもあるけど、安田くんの品のある声質というか……。

安田さん:ありがとうございます。

鈴代さん安田くん本人は謙虚で一歩下がって見守ってくれている感じですが、意外と内には滾るような熱いものを持っている印象があって。そういう部分が、有栖の熱血っぽいところに通じているんじゃないかなと思いますし、相乗効果で有栖を華やかに彩らせているのかなと。意味がある熱さなので、そこに実が伴っているのは、安田くんが演じているからかなと思います。

――ありがとうございます。では4人目のしのぶについて、安田さん、お願いします。

安田さん:伊藤さんが演じるしのぶは、すごく品がいいんですよ。僕としては、アナウンサーといえば、賢くて、品があるイメージでしたが、伊藤さんはそのままですし、有栖がしのぶを「銀の鈴のような澄み透った声」と評していたセリフも伊藤さんにも通じるような。噛み方も「本当に噛んでいるんじゃないか?」と思うような、きれいな噛み方で。

伊藤さん:それは喜んでいいのかな?(笑)

安田さん:役者さんの立ち位置的にも、伊藤さんは「前へ、前へ」というより一歩引いて、僕たちのことを見守ってくださっているような雰囲気なので、キャラとリンクしているなと思いました。とはいえ、ただ静かに見守っているだけではなく、ちょっと大胆な行動に出るシーンもあったりして。きっと視聴者の方もしのぶにぐっと引き込まれてしまうと思うので、楽しみにしていただきたいです。

キャスト陣の “推しヒロイン”は…?

――そういえば、富士山登山中に好きなヒロインの話をされていましたね。

安田さん:富士山の登山中に「推しは誰ですか?」と質問された時、「寧々としのぶのどちらかな」と言いました……。

伊藤さん:嬉しい!

鈴代さん:え? イコは!?

瀬戸さん:六花はダメなんですか?

安田さん:いや、好み、好み! 原作を読むと毎回、ヒロインたちの当番回があって、その回を読むたびにその後の推しになっちゃうんです。その中でも推しになった回数が多かったのがしのぶだったので……。

瀬戸さん:なるほど、そうですか(笑)。でも私たち4人の中でも「しのぶがいいよね」と話していて。

大久保さん:私の中では、4人の立ち位置は決まっています。ペットにするならイコ、しのぶはいつか結婚したい女性、寧々は付き合いたい。そして六花は、少し離れたところの影からこっそり憧れの先輩として見ていて、そのまま付き合えずに永遠の想い出になる人です。

一同:(爆笑)

――ありがとうございます(笑)。伊藤さんから見た有栖の印象について、教えていただけますか?

伊藤さん:有栖は完璧主義で、すごい自信家だけど、実はめちゃめちゃ優しいところが好きです。「ありがとう」と感謝したり、自分の過ちを素直に認めて素直に謝ったり。傲慢ではないし、4人の心から導きたいという想いが感じられるので、よい主人公だなと思います。

「アニメオリジナルのシーンもあるので、原作ファンの方も楽しみにしていてほしいです」(安田さん)

――原作ファンの方やアニメの視聴者の方へ、見どころのご紹介やメッセージをお願いします。

伊藤さん:夢を追う放送部の子たちを観ていたら、きっと応援したくなると思います。原作から『真夜中ハートチューン』が好きだった方は「アニメ化したらどうなるのかな?」とドキドキしながら待ってくださったと思いますが、きれいな絵やテンポの良さ、素敵な音楽、演出など、きっと期待を裏切らないものになっていると思います。『真夜中ハートチューン』の世界にどっぷりハマっていただきながら推しを見つけたり、「みんなの夢が実現するといいな」と応援したりしながら、見守っていただけたら嬉しいです。

しのぶは今後、彼女の本当の気持ちやどうしていきたいのかが描かれるシーンもあります。より繊細なしのぶの表情が見られるエピソードを、ぜひ楽しみにしていてください。

鈴代さん:完成したアニメを観た時、スタッフの皆さんが原作を大切にしながら面白さもそのままアニメに落とし込もうそされているんだなという想いを強く感じました。素敵な色使いや細かい描写などのこだわりによって楓林高校が立体的に感じられるし、視聴者の方も生徒になった気分で楽しめると思います。そして4人の女の子の夢を追いかける過程が丁寧に描かれていて、シビアな部分まで描かれているのがリアルだなと思いました。

今、夢を目指して頑張っている方や一歩を踏み出せない方、以前目指していた方など、幅広い年齢層の方に共感していただいたり、感情移入できるポイントが必ずあるはずです。4人の夢の行方の先を見守りつつ、アポロは誰かなのか、現れるのかなど、考察しながら楽しんでいただけたら嬉しいです!

イコは現在、VTuberとして活動しているわけですが、有栖のアドバイスを受け入れるのか、イコ自身はどう動くのか、そのままなのかという部分に加えて、彼女にとって大きな出来事が待っていますので、今後も注目してください。

大久保さん:ここまでアニメをご覧になっていただいて、会話のテンポの良さやセリフのおもしろさ、作品全体の雰囲気が自分に合うなと思った方は、たぶんアニメのフィーリングとチューニングがぴったり合っていて、それは最後まで続くと思います。

私たちキャスト陣は原作の持つパワーや面白さを大切にしながら、お芝居をさせていただきました。スタッフさんも含めて、愛情と想いをたっぷり込めて作っています。4人それぞれの夢と4人の絆も楽しんでいただけたら。

寧々は声優になりたいという夢があって、今はお芝居を一生懸命勉強していますが、有栖から漢字の勉強をさせられたり、オーディション前には二人で読み合わせをしたり。有栖に対して最初はツンツンしていましたが、少しずつ雪解けしていき、有栖に可愛い表情を見せ始め、自問自答するところもあります。4人の中で、有栖に対しての態度の変化が一番分かりやすいのが寧々かもしれません。そんな寧々を可愛いなと思ってもらえたら嬉しいです。

瀬戸さん:物語や会話のテンポ感が良くて、ヒロイン4人の心情や夢への想いも繊細に描かれているので、高校生活の青春を駆け抜けていく感じを思い出しました。また毎話、起承転結がしっかりしているところも分かりやすくていいなと思いました。アポロを探すミステリーはもちろん、4人それぞれが夢を叶えるために頑張っているけれど、簡単には実現しないし、ツライこともある……というところまで、しっかりと描かれていて。夢は一人では叶えられなくて、コミュニケーションを取る大切さも気付かせてくれます。「夢は口に出したほうが絶対にいい!」と思わせてくれました。

何かの夢を実現するため頑張っている皆さんが『真夜中ハートチューン』を観ることで、少しでも力になったり、一歩踏み出す勇気を持ってもらえたら嬉しいです。六花の可愛さや一生懸命さなど、素敵なところも愛でていただきつつ、「このセリフは意味があるのかな?」と想像していただけたら、彼女のことをより知ってもらえるかなと思います。六花が歌うシーンも頑張ってレコーディングしたので、楽しんでくださいね。

安田さん:このアニメの特徴の一つはOP前のアバンの長さで、AパートとBパートと同じくらいあるところです。1話の中で3本分のお話を観られた満足感があると思いますし、毎回4人のヒロインの素敵なところや可愛いところが観られるのも見どころかなと。

アニメでは有栖が結構叫ぶので、毎回「ノドよ、なくなれ!」と思いながら収録していました(笑)。有栖は常に勝ち続けてきた人生だったので、思惑通りにいかなかった時は全力で悔しがります。そのさまを、僕が魂を込めて演じました。有栖と僕の全力をぜひ受け止めてください! ただご視聴の際のスピーカーやイヤフォンの音量にはくれぐれもご注意お願いします(笑)。

TVアニメ『真夜中ハートチューン』作品情報

■放送情報
カンテレ・フジテレビ系全国ネット“火アニバル!!”枠
毎週火曜よる11時~

BS朝日“アニメA”枠
毎週金曜よる11時~

AT-X
毎週土曜よる11時30分~
※リピート放送 毎週火曜 朝5時30分~ / 毎週土曜 朝8時30分~

※放送日時は予告なく変更の可能性がございます

■配信情報
・見放題先行配信 毎週火曜よる11時30分~
dアニメストア/dアニメストア ニコニコ支店/dアニメストア for Prime Video/U-NEXT/アニメ放題

・見放題配信 毎週日曜よる11時30分〜
Prime Video/DMM TV/FOD/ABEMA/ニコニコ動画/Lemino/Hulu/アニメフェスタ/バンダイチャンネル/J:COM STREAM/TELASA/milplus/Pontaパス/カンテレドーガ/TVer

ほかにて配信中!

※配信日時は予告なく変更の可能性がございます

■スタッフ
原作:五十嵐正邦『真夜中ハートチューン』(講談社「週刊少年マガジン」連載)
監督:高橋雅之
シリーズ構成・脚本:菅原雪絵
キャラクターデザイン:下谷智之
サブキャラクターデザイン:保村 成/染谷友梨花/菊池明紘/みき尾
色彩設計:ながさか暁
美術監督:三宅昌和
美術設定:上垣裕起子
撮影監督:廣島颯太(ゆめ太カンパニー)
撮影監督補佐:林 昭夫
オフライン編集:丹 彩子(グラフィニカ)
オンライン編集:クープ
3D・CG:野元 力
3D・CGレイアウト:林 亜美
2Dデザイン・UIワークス:ゆめ太カンパニー
音楽:高橋邦幸(MONACA)
音響監督:森田祐一
音響制作:月虹/ INSPIONエッジ
アニメーション制作:月虹
プロデュース:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
製作:『真夜中ハートチューン』製作委員会

■主題歌
オープニングテーマ:星街すいせい「月に向かって撃て」
エンディングテーマ:Soala「声の軌跡」

■キャスト
山吹有栖:安田陸矢
井ノ華六花:瀬戸桃子
日芽川寧々:大久保瑠美
霧乃イコ:鈴代紗弓
雨月しのぶ:伊藤美来
安藤檸檬:花澤香菜
アイコ:若井友希
百歳あお:東山奈央

■イントロダクション
深夜1人ベッドの上――
キミの声だけが救いだった

財閥の御曹司であり、全てにおいて完璧を目指す山吹有栖は、100%完璧になるために必要な『あと1%』を探している。
それは毎晩のように聞いていたラジオ『真夜中ハートチューン』の配信者『アポロ』。
しかし、彼女は中1の終わり、有栖に何も告げずに突然配信をやめてしまった。

そして高校2年生の春。
有栖は策を巡らし、女子高から共学化した楓林高校の生徒になる。
顔も本名も知らないアポロの手がかりはただひとつ――『声』。
ある日、聞き覚えのある声に導かれ、有栖が駆け込んだ先は放送部。
そこには“声に関わる仕事”を夢見る4人の少女がいた。

歌手を目指す井ノ華六花。
声優になりたい日芽川寧々。
VTuberとして活動する霧乃イコ。
アナウンサー志望の雨月しのぶ。
ところが、どの少女にもアポロの面影があって――!?

有栖は4人全員の『声』の夢を叶えると宣言する。
かつて交わしたアポロとの約束を果たすため――
ひたむきに夢を追う少女たちと有栖の『声』物語開幕!

■Blu-ray&CD
“真夜中ハートチューン”井ノ華六花Prologue CD「瞬く日々へ」
2026年3月18日(水)発売!

“真夜中ハートチューン”井ノ華六花1st ALBUM「ask for the moon」
2026年5月20日(水)発売!

TVアニメ『真夜中ハートチューン』Blu-ray
2026年5月27日(水)より順次発売!

ディスコグラフィはこちら
https://mayochu-anime.com/bd_cd/

CDリリースイベント情報はこちら
https://mayochu-anime.com/news/index00210000.html

■原作コミックス情報
書誌名:『真夜中ハートチューン』(講談社「週刊少年マガジン」連載)
著者:五十嵐正邦
単行本1巻〜11巻まで好評発売中
https://www.kodansha.co.jp/comic/products/0000421993

原作公式HP:https://shonenmagazine.com/special_page/mayochu/
原作公式X:https://x.com/senryugirl

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(C)五十嵐正邦・講談社/「真夜中ハートチューン」製作委員会

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