2023.10.17

オタク女子必見！オタクの恋愛・生態を描いたおすすめ漫画6選

今やオタク文化は大切な産業の一つ。ひと昔前に比べれば、オタク女子たちもだいぶ生きやすい時代になりました。…だがしかし、その生活スタイルやお金と時間の使い方についてはみだりに人には話せない、でもこのときめきや苦労を分かち合いたい…！そんな人も多いのではないでしょうか。
そこで、オタク女子なら思わず「あるある！！」「わかる！！」と共感してしまう、様々なジャンルにおけるオタク女子の生態をリアルに描いたマンガをご紹介します。

ヲタクに恋は難しい

作者：ふじた
出版社：一迅社
https://booklive.jp/product/index/title_id/313198/vol_no/001

数々のマンガ賞を受賞した大ヒット作。隠れ腐女子のOL・成海と、重度のゲーヲタである宏嵩、ヲタク同士の不器用な恋愛を描いたラブコメディです。2020年には実写映画化もされ、「オタクの生態」が一般の人々に広く知られることとなりました。
2021年10月には11巻で大団円の完結を迎え、「理想のオタップル像」として今後も語り継がれることでしょう。同じ職場のもう一組のオタップル・樺倉と花子も人気を博しました。

我々オタクたちが普段つい使ってしまう口調そのままの、リアルなセリフの掛け合いや、生活習慣やついやってしまう行動、ゲームの画面のように表現される心理描写など、細部に至るまで「あるある」「わかるわー」というポイントが満載。
アニヲタ、ゲーヲタ、コスプレイヤー、声優ヲタ、同人作家など、様々なジャンルについて描かれているので、幅広いオタク知識が身に付くという点でもオススメです。

推しが我が家にやってきた！

作者：慎本真
出版社：フレックスコミックス
https://booklive.jp/product/index/title_id/20021172/vol_no/001

ずっと推してきた若手俳優が、ある日突然家にやって来てプロポーズ！？…物語の冒頭は現実離れしたシーンから始まりますが、主人公・すみれの「ファンとしてのポリシーと愛情の深さ」がすごい！！
推し俳優・さっきゅんからの熱烈アピールにときめきつつも、あくまでもファンの一人として自分を律しようとし、さっきゅんが迂闊な行動をしたりファンを軽んじるような発言をしようものなら、怒涛の勢いで説教することも。2.5次元～3次元のオタクなら、思わず「うんうん」と首がもげるほど頷いてしまうこと必至です。

物語が進むにつれ、すみれとさっきゅんの仲も徐々に進展していきますが、”推しとの恋愛”と”ファン目線での推し活”は、果たして両立できるのか！？そして降りかかる数々のピンチを、ド天然なさっきゅんと乗り越える事ができるのか…！？今後も要注目です。

ヲタドル　推しが私で　私が推しで

作者：ぢゅん子
出版社：講談社
https://booklive.jp/product/index/title_id/648687/vol_no/001

強火アイドルオタクと、推しメンの身体が、入れ替わってる――！？…という事件から始まるハイテンションラブコメディです。
主人公のあずさは、容姿端麗・成績優秀と学校でも評判のパーフェクトな美少女だけど、本当の姿は強烈なアイドルオタク。推しが私のすべて、推しのためなら命も捨てる…そんな彼女が、推しメン・千田誓志のライブ中に起きた事故に巻き込まれたことにより、2人の身体がたびたび入れ替わるように！身体は推しで、中身はオタク！？そりゃ振りコピは完璧だし、歌詞も暗記済みだけど…なぜなら、オタクだから。でも代わりを務めるなんてできるの！？とハラハラしながら展開を見守ってしまいます。

入れ替わり時以外のあずさの、学校での完璧な「擬態」っぷりにも注目です。
アイドルという職業柄、歌唱・ダンス・演技・トーク・ファンサetc.と多才な能力が要求されるお仕事現場や舞台裏もつぶさに描かれます。「アイドルって大変だなぁ…」と思う一方で、その存在のありがたさもより一層深まることでしょう。

推しが武道館いってくれたら死ぬ

作者：平尾アウリ
出版社：徳間書店
https://booklive.jp/product/index/title_id/361122/vol_no/001

地上と地下の間には、果てしない隔たりがある…それがアイドル界。そして、女性地下アイドルグループの現場にも、”女ヲタ”はちゃんといるのです。
物語に登場するのは、岡山のマイナー地下アイドルグループ「ChamJam」の、内気で人見知りな人気最下位メンバー・舞菜と、彼女を全身全霊で推し続ける女性TO（トップオタク）・えりぴよ。
猪突猛進なえりぴよの生きざまとオタ活の過酷さは、オーバーに描かれていると思われがちですが、その界隈を知る方々からは「大体こんなかんじ」「むしろとてもリアル」という声が届いています。

2020年にアニメ化されたことでさらに人気は高まり、舞菜とえりぴよの微妙な距離感、他のメンバーやオタクたちのエピソード、そこはかとない百合みも作品をさらに奥深くしています。
さらに注目すべきは、えりぴよが繰り出す数々の名言。オタクなら担当ジャンル関係なく、そのエモさにしびれます…！
一時は戦国時代と呼ばれ、そして突然の卒業や休止や解散に揺れ続ける地下アイドル業界。「好きと伝えられる時に伝えること」の大切さを教えてくれる作品です。

恋はオタ活のあとで

作者：ごまくろ
出版社：小学館
https://booklive.jp/product/index/title_id/633029/vol_no/001

推しへの課金は浪費ではなく、明日を生きるために必要な経費、つまり食費や光熱費と一緒なのである！！…オタクならば納得の理論ですが、オタクじゃない人におわかりいただけるだろうか…。そして、お付き合いをする相手に自分の趣味を隠しておくべきか明かすべきか…。オタク＆非オタのカップルであれば、多くの人がブチ当たる悩みかもしれません。

主人公の桜庭菜々は、ドが付く腐女子で超浪費家。そして会社では、オタバレしないように平凡なOLの皮を被り続ける「バナナ系女子」。だがある日、グッズだらけの部屋を新卒男子の百々塚に見られてしまい…！？
一方の百々塚は、女性社員注目のイケメンでありながら、実は超・倹約男子。グッズ購入を「ムダ遣い」と一刀両断し、仕事でも菜々と衝突してしまいます。
ことごとく価値観の違いすぎる2人が、徐々に距離感を縮めていく様子は、まさに異文化交流。ほら怖くない、怖くないよ…！と固唾を呑んで見守りましょう。

隠れオタク女子の日常

作者：石蕗こはな
出版社：ワニブックス
https://booklive.jp/product/index/title_id/997085/vol_no/001

オタクにとって生きやすくなった世の中とはいえ、学校や職場や家ではオタクであることを隠していたい、という人も未だに多いのではないでしょうか。フツーの女子らしく見えるように”擬態”をし、聖なる書物やグッズの保管に頭を悩ませ、オタバレの恐怖と戦い続ける…そんな”隠れオタク”の悩みや生態をショートショート形式で描く、オタライフコメディです。

”オープンオタク”の大胆な言動に戸惑う”隠れオタク”、イベントやグッズにかける情熱など、オタク女子なら共感間違いナシのエピソードのほか、非オタの友達や同僚との接し方、PCやSNSに関する注意点、テレワーク時代ならではのオタ活など、オタクとして知っておいて損はないライフハックも豊富です。登場するキャラクターたちがハマっているジャンルも、BL・アニメ・ゲーム・アイドル・舞台など、幅広いオタ活について描かれており、笑って、共感して、読んだ後には「いろいろあるけど結局オタクって最高！」と思える一冊です。

悩んで迷ってもだもだして、それでもオタクは楽しい！！

マンガならではの設定もあり、各キャラクターたちの担当ジャンルは様々ですが、根底に流れる「オタクとしてのスピリット」は、我々と同じ…！そんな風に感じながらチョイスした6作品、いかがでしたでしょうか。
オタクを長くやっていれば、「こんなことで悩んでるのは私だけ…？」「他のみんなはどうしてるの！？」と不安になることもしばしば。そんな時に「大丈夫、あなただけじゃないから！」と肩をバシバシ叩いてくれるような作品に出会っていただけたなら幸いです。
これからも強い気持ちで推してまいりましょう。
皆さま良きオタクライフを！

Text／総合電子書籍ストア「ブックライブ」茶木