「推しごとを彩る痛バッグのすすめ」みんなの痛バッグまとめ

@PapayaBadger

“痛バッグ”とは“痛いバッグ”の略称で、通称“痛バ”。缶バッジやキーホルダーなど、お気に入りのキャラクターグッズをバッグに大量につけて、キャラクターや作品への愛を表現するオタク文化の1つです。ひと昔前までは、1、2個のグッズをさりげなくつけるのが主流でしたが、最近では、とにかく大量につけるのがトレンドとなっています。つけるキャラクターグッズも、缶バッジ、キーホルダーに加えて、ピンバッジやラバーストラップ、さらにぬいぐるみなどまで使ったものが主流となっています。大好きをいっぱい詰め込み、キャラクターや作品への愛の深さを表現する“痛バッグ”は推しごとをするうえで、欠かせないもの。種類や作り方、値段などの基本情報から、最近の“痛バッグ”事情まで、推しごとがとことん楽しくなる“痛バッグ”情報をお届けします!

“痛バッグ”にはどんな種類があるの?

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痛バッグ作成に必要なのは、土台となるバッグです。その種類は大きく分けると2つ。ひとつは公式のイラストが描かれたトートバッグなどをベースにしたもの、もうひとつが透明なビニール製のバッグを使用したものです。痛バッグ文化の浸透により、痛バッグ作成用の土台バッグがたくさん商品化されています。ベースから種類が豊富になり、痛バッグでの愛情表現も多様性の時代へと突入したように感じられます。

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痛バッグ作成時に土台選びとともに重要になるのが、キャラクターと色です。ここはとても重要です。イベントやライブ会場でひと際目を引く痛バッグは、統一感のあるもの。お気に入りキャラがたくさんいる作品でもそこはグッとこらえて、痛バッグのメインとなるキャラクターを決めましょう。統一感には“色”もポイントになるので、キャラを一人に絞ることが大事なのです。

キャラクターと色が決まったら、次はバッグの形状です。それこそ一昔前はトートバッグが主流でしたが、今は、リュックサック、ショルダーバッグ、ポシェットやポーチなど形状は様々。とにかくたくさんのキャラグッズがあしらえるキャリーバッグ型なども登場しています。いろんな形状の痛バッグを作り、イベントやライブに合わせて使い分けるのもおすすめです。もちろん、すべて身につけてトータルコーディネートし、溢れんばかりの愛情を表現するのも素敵です!

デザインの決め手を選ぶ!キャラクターグッズは何を使う?

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バッグにあしらうキャラクターグッズを選びます。痛バッグ初心者なら、缶バッジが作りやすくておすすめですが、ある程度、痛バッグを作ってきた中級者以上なら、形がバラバラで扱いにくさはありますが、複雑な形のキーホルダーやラバスト、立体感のあるぬいぐるみなどを選びたいところです。

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使うアイテムが決まったら、今度はレイアウトを決めます。初心者であれば、統一感を出すためにひたすら同じ種類の缶バッジを並べるところから始めるのがおすすめです。中級者以上になったら、大きさの違う缶バッチを並べたり、ポイントにぬいぐるみをあしらったり、さらには、ハンドタオルなどを使ったレイアウトに挑戦している方たちもいます。キャラをひとつに絞り込めば、アイテムが違っても統一感を出すことは可能です。愛情とセンスで、他の人とは違うワンランク上の痛バッグ作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

大量の缶バッジを使った痛バッグ作りで、より統一感を出すためには、きれいに並べることポイントになります。やってみるとわかるのですが、これが意外と難しい! でも、痛バッグ作りをする方たちにはおなじみの作り方のコツがあるので心配無用です。缶バッジを並べるバッグのサイズのクリアファイルを準備し(必要であれば切ったりくっつけたりしてサイズを調整しましょう!)、次に缶バッジを付けたい位置にまっすぐマスキングテープを貼ります。マステを目印にして並べるだけで、まっすぐきれいに仕上がります。慣れないと、クリアファイルは缶バッジがつけにくい、穴を何度も開けてしまうことも。そんなときにはクリアファイルの代わりに、メッシュ素材、ネット状のものを代用する人も。ベースとなるバッグですでにメッシュ素材を取り入れたものも販売されているので、チェックしてみては?

ちなみに、ラバストやぬいぐるみなどにはない缶バッジならではの悩みは、音と傷です。缶バッジカバーを使えば、大切な缶バッジだけでなくバッグにも傷がつきません。音もならずに快適に持ち歩くことができます。

愛はお金で買える?!みんなの“痛バッグ”のお値段は?

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痛バッグのベースとなるバッグのサイズも種類もさまざまですが、2,000円から3,000円くらいのものが主流です。バリエーションが豊富になっているので、こだわり始めるとそれなりのお値段がするものも出てきます。しかし! 痛バッグで一番お金がかかる、いや、お金をかけるのは使用するキャラクターグッズです。見た目にもずっしり重い痛バッグを見かけると、思わず缶バッジの数を数えてしまいます。ちょっと大きめのトートバッグなら数十個は当たり前。中には100個以上つけた痛バッグを抱えている人も数多く見かけます。バッグの重さは愛情の重さと思うと、感心せずにはいられません。

気になるのはそのお値段。推しキャラのグッズを数だけでなく、種類も多く収集するとなると、一つの痛バッグに何万円、それ以上かかることも珍しくありません。とにかく気になるものは全て手に入れる無限回収スタイルでは、かける金額に上限はありません。有限回収スタイルでアイテムの個数を決めて回収すれば、予算を決めることもできます。SNSでは「○○のグッズを△△個回収します!」と買い取り宣言をして回収活動が行われています。推しの誕生日や記念日など期限を定めるパターンもあります。グッズを集める楽しさと、推しへの愛を注ぐ時間も満喫できます。

痛バッグを身につけ、イベントやライブ会場に行くことのメリットは、推しへの愛情表現だけでなく、周囲へのアピールにもなります。「このキャラを集めています」とお知らせすることで、トレーディング系のグッズ交換の目印になるわけです。自己紹介のようなものと思えば、よりこだわりを発揮したくなるのでは?

持ち歩けば推しへの愛情のアピールに、部屋に飾れば推しに囲まれる素敵な空間になる“痛バッグ”。推し活を彩る“痛バッグ”は作る時間も幸せをもたらします。種類豊富な“痛バッグ”。推しへの愛情を思いっきり、そして自由表現して個性的な“痛バッグ”を作ってみてはいかがでしょうか。

写真提供:@PapayaBadger

文/タナカシノブ

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