TVアニメ『うたわれるもの 二人の白皇』のアンジュ役・赤﨑千夏に特別インタビュー!「“繰り返す出会いと別れ”が大きなテーマ。アンジュの成長を見てほしい」

2022年7月からスタートしたTVアニメ『うたわれるもの 二人の白皇』は、2022年10月20日現在、第17話まで放送されました。そこで本記事では、アンジュ役・赤﨑千夏さんに特別インタビューを実施!

本作で目覚ましい成長を遂げたアンジュの魅力や赤﨑さんのお気に入りのセリフ、本作の見どころなどを思う存分に語っていただきました。

TVアニメ『うたわれるもの 二人の白皇』はシリーズ最終章。1期〜2期では明かされなかった全ての謎が解き明かされます。ここでしか読めない“作品の魅力”をどうぞお見逃しなく。

『二人の白皇』で目覚ましい成長を遂げたアンジュについて深堀インタビュー!

『うたわれるもの 二人の白皇』放送決定の報を受け、「ついにきたか! 待ってました!」と喜びを隠せなかったというアンジュ役・赤﨑千夏さん。

全28話構成の今作も残すところあと11話となり、赤﨑さんの作品への思い・作品の見どころをじっくりお伺いしました。

うたわれるもの 二人の白皇 アンジュ
▲赤﨑千夏さんが演じるアンジュ

前作の“楽しげな日常シーン” “コミカルなお騒がせシーン”とは一転? 皇女としてのアンジュをどう表現するか苦心したという本音がちらり……

――前作『うたわれるもの 偽りの仮面』の放送から約7年が経過しました。まずは前作を振り返っての感想や印象に残っている場面を教えてください。

アンジュ役 赤﨑千夏さん(以下、赤﨑さん):
前作はアニメ終盤23話~25話あたりの展開が怒涛でした。特にオシュトルがハクに仮面を託すシーンは何度見ても感情が揺さぶられますね。アニメ序盤の“楽しげな日常シーン”や“任務をみんなで乗り越えていくシーン”なんかを見返すと、余計に胸が苦しくなります。

また、ハクがオシュトルに成り代わったあと、クオンに「ハクは死んだ」と伝えるシーンが最終話にありますが、セリフがないシーンだったのでとても印象的でした。

――アンジュは前作のラストで毒を盛られ声が出なくなってしまいましたが、『うたわれるもの 二人の白皇』のキービジュアルでは大きな剣を構えた凛々しい様子で描かれています。今作でアンジュはどのような活躍・変化を見せるのでしょうか?

赤﨑さん:
「大國ヤマトを導いていかないといけない」「自分が旗印にならないといけない」という思いや、トゥスクルの皇女・クオンとのやり取り、そして仲間の思いを受けたことによって、『偽りの仮面』のときよりもアンジュは大きく成長したと思います。

はじめのうちは、仲間と共にヤマトを奪還するぞと立ち上がったものの、気持ちが追いついていなくて、ちょっと風が吹けば揺らいでしまうような部分もあったんですよね。

でもトゥスクルの皇女・クオンに「そんなものか」と挑発され、一度は心が折られてしまったことをきっかけに腹が決まったんじゃないかなと思います。1人で収録するゲームとは違い、アニメではクオンと掛け合いながら盛り立てていけたのも良かったです。

ただ『二人の白皇』ではアンジュの演説シーンが多くあり、皇女としてのアンジュをどう表現するかは苦心した部分でした。 “アンジュの覚悟を芝居にのせられただろうか”というのは、視聴者の皆さんにご判断いただけたらなぁと思います。

――前作とは違ったアンジュの一面が見れますか?

赤﨑さん:
『偽りの仮面』のときのアンジュを演じてと言われたら、「ええ? どんなふうだっけ?(笑)」となるくらいアンジュは変化しました。私だけでなく、オシュトル(ハク)役の利根さん、クオン役の種ちゃんも「最も成長したキャラクターはアンジュ」と言ってくれるほどです。

『偽りの仮面』では食べ物を食べ尽くしちゃったり狂言誘拐をしてみたりと、いろんなところでトラブルを生みだすワガママ皇女でしたが、『二人の白皇』ではコメディーシーンをやった覚えがないですね。

でも、コミカルな部分もアンジュの中に残ってると思います。今作を最後までご覧いただくと、もしかしたらコミカルなアンジュがまた見れるかもしれません。

“繰り返す出会いと別れ”が『うたわれるもの』シリーズの大きなテーマ! 今作は“再会”にも注目してほしい

――『二人の白皇』は28話構成ですが、全体的な見どころやアピールポイントはありますか?

赤﨑さん:
前作のテーマソング「不安定な神様」の歌詞にもあるんですが、“繰り返す出会いと別れ”というのが『うたわれるもの』シリーズの大きなテーマなんじゃないかなぁと思っています。

『うたわれるもの』シリーズって、誰かが誰かに会えなくなってしまう物語なんですよね。ただ『二人の白皇』では、“再会”もあることを皆さんにアピールしたい。再会できた瞬間のキャラクターそれぞれの反応が見ている人の感情を動かすのだと、演者の私自身もすごく感じました。

またハクがオシュトルの仮面を脱ぐときがあるとしたら、これも“再会”と捉えてもいいかもしれません。ハクがハク自身にまた出会えたらいいなと思います。

赤﨑さんのお気に入りのセリフ・好きなキャラクターは?

アンジュの魅力はカリスマ性!「これは勅命である」というセリフがお気に入り

――天真爛漫なアンジュでしたが、赤﨑さんからみたアンジュの魅力を一言でいうと?

赤﨑さん:
なんだかんだカリスマ性があるのかなって思いますね。惹きつける魅力みたいなものがあるんじゃないかなぁ。

トラブルメーカー的なところがありますが、ちゃんと謝ることもできるし、唯我独尊で自分の好き放題やるだけではない部分が“なんだかんだ愛される”みたいな……。“なんだかんだ”の部分は大事ですけど(笑)。

――今までのアンジュの中でお気に入りのセリフはありますか?

赤﨑さん:
「これは勅命である」というセリフが大好きですね! 有無を言わせぬ天の一声という感じで、お気に入りです。自分の言葉ひとつで周りを動かしてしまう、その覚悟を持てたアンジュの象徴とも言えるセリフだと感じています。

真実を知ったキャラクターそれぞれの気持ち、そしてシノノンの可愛いシーンは見逃さないでほしい

――赤﨑さんからみて、最も変化したキャラクターは誰ですか?

赤﨑さん:
変化でいうなら、やっぱりハクですね。オシュトルから仮面を受け継いで、クオンにすら「自分はハクなんだ」って言えないその苦しみは計り知れないと思います。

ただ実は、本当はハクだと分かるシーンが作中に出てきます。その“ハクに戻れた瞬間”をぜひ見ていただきたいです。

そしてやはり最後にハクとクオンの関係がどう変化していくのか、それともかつての二人に戻ることができるのか、見届けていただけたらと思います。

――『うたわれるもの』の世界で、仲良くなりたいと感じるキャラクターはいますか?

赤﨑さん:
誰に聞いてもこう言いそうな気がしますけど、シノノン! シノノンを愛でたいです……!

『二人の白皇』の終盤にシノノンのめっちゃいいシーンがあります(笑)。私、そのシーンがすごくお気に入りで、そこだけ録画して繰り返し見たいって思うくらいめっっっちゃ可愛いシーンなんですよ!

アンジュと少し絡むんですが、終盤なのでそこまで絶対見てほしいです。あれはたまらない……、みんな心掴まれちゃうと思う(笑)。

やっぱりここまで“うたわれてきた”のには理由がある! ファン待望の最終章を最後まで楽しんでくれたら……

――最後にファンの皆さんに一言お願いします。

前作からおよそ6年~7年、大変お待たせしました! ついにみなさんに『うたわれるもの』シリーズ3部作の最終章をアニメでお見せできることとなり、私もとても嬉しいです。

『うたわれるもの』をずっと応援してくださった方も、最近知ったという方も、やっぱりここまで“うたわれてきた”のには理由がありますので、ぜひ楽しんでいただければと思います。

TVアニメ『うたわれるもの 二人の白皇』作品情報

【ONAIR】
2022年7月2日(土)より
TOKYO MX、BS11 ほかにて全 28 話放送

■TOKYO MX:毎週土曜25:00〜
■BS11:毎週土曜25:00〜
■北海道テレビ:毎週月曜25:55〜
■AT-X:毎週木曜23:00〜
リピート放送:毎週月曜11:00~/毎週水曜17:00~

<配信>
■d アニメストア 7 月 2 日より毎週土曜25:00~
地上波同時先行配信

■7月9日より毎週土曜24:00〜
ABEMA、U-NEXT、アニメ放題、Amazon Prime Video、GYAO!ほか

【INTRODUCTION】
2002年のシリーズ第一作『うたわれるもの』の発売から20 年。
シリーズ累計売上本数100 万本突破の大ヒットゲーム、その最終章が待望のTVアニメ化!

『うたわれるもの 散りゆく者への子守唄』
獣のような耳と尾を持つ、様々な種族が暮らしを営むとある世界。
ある山奥ののどかな辺境の集落“ヤマユラ”に、自分に関する記憶を全て失った仮面の青年“ハクオロ”が現れたことから物語は始まった。

『うたわれるもの 偽りの仮面』
“ハクオロ”と同じく名前も記憶も失った青年“ハク”は獣の特徴を持つ美しい少女・クオンに危機を救われる。
大國『ヤマト』を舞台に、出会いが新たな出会いを呼び、大きな戦乱の渦へ導かれていった。

前二作で散りばめられた、全ての謎が解き明かされる。
『うたわれるもの』三部作、すべての結末へ。

【あらすじ】
「頼んだぜ、アンちゃん。」

帝の崩御から始まったヤマトの動乱。
ヤマトの皇女・アンジュの毒殺未遂の嫌疑から追われる身となった右近衛大将・オシュトル。
彼は戦いの末、仮面<アクルカ>の力を使い果たし、肉体と魂は世界の一部と化した。
その別れ際、友であるハクにアンジュとネコネの未来を託す。

オシュトルから仮面と意思を託されたハクは、ハクとしての人生を捨て、正体を偽り、仮面とともにオシュトルとして生きることを選んだ。
そしてエンナカムイに逃れ、回復の兆しを見せたアンジュは、父である帝が残した皇女の地位を取り戻したいと立ち上がる。

一方、ヤマトでは混乱に乗じて、八柱将であるライコウが偽の皇女を擁立し、国を掌握しようとしていた。
やがてヤマト軍の侵攻は、本物の皇女を排除すべくエンナカムイへも及び……。

ヤマト全土を巻き込む戦乱が、幕を開ける。

「うたわれるもの」シリーズ最終章。
全ての謎が、今解き明かされる。

【STAFF】
原作:AQUAPLUS
監督:川村賢一
シリーズ構成:横山いつき
キャラクター原案:甘露 樹、みつみ美里
キャラクターデザイン/総作画監督:中田正彦
プロップデザイン:岩畑剛一、鈴木典孝
美術設定:天田俊貴
文字デザイン:コレサワシゲユキ、灯夢
色彩設計:佐藤美由紀
美術監督:高峯義人
特効監修:谷口久美子
撮影監督:横山 翼
3DCG:サンジゲン
編集:後藤正浩
音響監督:山口貴之
音楽:AQUAPLUS
オープニングテーマ:「人なんだ」/Suara
エンディングテーマ:「百日草」/Suara
アニメーション制作:WHITE FOX

【CAST】
オシュトル(ハク):利根健太朗
クオン:種田梨沙
アンジュ:赤﨑千夏
ネコネ:水瀬いのり
ルルティエ:加隈亜衣
アトゥイ:原 由実
ノスリ:山本希望
オウギ:櫻井孝宏
ウルゥル/サラァナ:佐倉綾音
キウル:村瀬 歩
ヤクトワルト:江口拓也
シノノン:久野美咲
ムネチカ:早見沙織
フミルィル:儀武ゆう子
ライコウ:置鮎龍太郎
ミカヅチ:内田夕夜
ウォシス:菊池幸利
マロロ:杉山大
シチーリヤ:三宅麻理恵
ソヤンケクル:最上嗣生
オーゼン:佐々木義人
トキフサ:志賀麻登佳
デコポンポ:大川透
ボコイナンテ:中西としはる
イラワジ:白熊寛嗣
トリコリ:藤田昌代
シス:山村響
ヤシュマ:田丸篤志
ゲンホウ:大川透
イタク:小林裕介
アルルゥ:沢城みゆき
カミュ:釘宮理恵
ウルトリィ:大原さやか
カルラ:田中敦子
トウカ:三宅華也
クロウ:小山剛志
ベナウィ:浪川大輔
オボロ:桐井大介
ドリィ/グラァ:渡辺明乃
ムント:白熊寛嗣

【関連サイト】
公式 HP:https://utawarerumono.jp
公式 Twitter:https://twitter.com/UtawareAnime

(C)うたわれるもの二人の白皇製作委員会

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