アニメ媒体編集者さんが、アニメ…
数多くのチート級の力を持つ強者が登場するアニメ。彼・彼女らが驚くような力でピンチを切り抜けたり、凶悪な敵役を劇的な展開で倒したりする姿に胸震わせたことがある読者も多いでしょう。
今回はその中でも「最強」というワードがふさわしい主人公10人をご紹介。各世界線でチートっぷりを発揮する主人公を、あくまでアニメ好きの筆者がそのスペックや作中での活躍度から独断と偏見で選んだものですが、いずれも納得の強さを持ち無双する人物ばかり。これらの作品を観れば、スカッとすること間違いありません。
なお今回は主人公のみを対象としたため、それ以外のキャラクターや主人公が搭乗するロボットなどはどれだけ強くても選考の対象外としています。そうしたものも対象としたうえで、自分なりの最強ランキングを作るのも楽しいかもしれませんね。
※作品の内容に触れる箇所がございます。未視聴の方はネタバレにご注意ください。
どんな強敵でも一撃で倒す最強ヒーローのサイタマ。怪人が多数発生する『ワンパンマン』の世界で、ほかのヒーローを差し置いてぶっちぎりの強さを持ち、さまざまな相手を叩きのめしていきます。
彼の無敵のパワーは3年間の特訓によるもの。その強さのあまり「圧倒的な力ってのはつまらないもんだ」と語るなど決して熱血漢ではなく、ヒーローとしての活動も当初はあくまで趣味。しかしいざという時の“頼れる”度は最強キャラの一角にふさわしいでしょう。
©ONE・村田雄介/集英社・ヒーロー協会本部
世界的人気を誇るアニメの主人公・孫悟空。地球で育った戦闘民族のサイヤ人の悟空は世界征服をしようとするピッコロ大魔王、宇宙の永続的な支配を狙うフリーザ、未来からやってきたセルといった強敵と戦う中で成長し、どんどん戦闘力を上げていきます。
純粋な格闘能力だけでなく空を飛ぶ、瞬間移動する、戦闘力を飛躍的に上昇させる超サイヤ人に変身するといった特殊な力も持つ悟空。TVアニメ最新作『ドラゴンボール超』では「身勝手の極意」に目覚め、全宇宙の戦士たちが集った武道大会で活躍しました。
©バードスタジオ/集英社・東映アニメーション
ラッキーマンは、日本一ツイてない中学生の追手内洋一(ついてないよういち)がヒーローに変身した姿。ひょんなことからこの能力を手に入れた彼は、正義の味方として宇宙人の手から平和を守っていきます。
変身後も身体能力など戦闘に直接役立つような力を持たない彼が唯一持つすごい能力はズバリ“ラッキー”。異常とも言える幸運だけで、多くの難敵を下していく姿はその他の最強キャラクターには見られないものでした。
©ガモウひろし/集英社・ぴえろ
思春期の少年少女の一部が特殊能力を発症する『Charlotte(シャーロット)』の主人公・乙坂有宇は「5秒間だけ任意の対象の体を乗っ取る」能力の持ち主。彼は人知れずこの能力を駆使し、順風満帆な学園生活を送るニセ優等生です。
物語が進むと、そんな有宇の本当の特殊能力は体を乗っ取った対象が特殊能力者だった場合にその能力を奪える「略奪」だということがわかります。物語終盤、この力によって世界中の能力者の力を奪った有宇は悲劇を迎えますが、その時点の力は間違いなく世界一だったはずです。
©VisualArt’s/Key/Charlotte Project
多くのチート主人公が存在する“なろう系”こと小説投稿サイト・小説家になろう発の作品でも、有数の知名度と力を誇るリムル=テンペスト。異世界に転生しスライムとなった元サラリーマンの彼は、転生時にさまざまな知識を授けてくれる「大賢者」と、体内に取り込んだ相手を解析しスキルを自分のものにする「捕食者」というふたつのユニークスキルを身につけます。
リムルはこれらのスキルのおかげで、異世界に10人存在する魔王のひとりとして扱われるまで成長しました。ただしこれはあくまでアニメ化されている範囲の話で、原作ではその後、さらなるチートぶりを発揮します。そのためアニメの続編が展開されれば、さらに上位の強さとなるでしょう。
©川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会
物語の最後に殺されてしまうものの、椚ヶ丘中学校3年E組の担任である“殺せんせー”も忘れられない最強主人公です。最高時速マッハ20のスピードと万能の触手を持ち、ほとんどの攻撃手段が通用せず驚異的な再生力もあります。
かつて人間だった際は伝説の殺し屋として活動しており、その頃に培った頭脳や精神を現在も持ち合わせていました。ただし「器が小さい」「おっぱい」など、意外と多い弱点はご愛嬌といったところ。
© 松井優征/集英社・アニメ「暗殺教室」製作委員会
女性主人公では、箱庭学園1年生で生徒会の会長である黒神めだかの強さが際立っています。会長として生徒たちの依頼を解決する彼女は、勉学とスポーツともにすぐれ、さらにあらゆる格闘技を習得しています。
そんな彼女が持つ異常性(アブノーマル)が「完成(ジエンド)」で、あらゆる技能や能力を見聞きするだけで自分のものとし、さらに上をいくように能力を完成させます。ほかにも身体能力を上昇させる「乱神モード」などもあり、女性主人公では最強ではないでしょうか。
©2012 西尾維新・暁月あきら/集英社・箱庭学園生徒会
能力バトルものの代表的な作品である『ジョジョの奇妙な冒険』ですが、その中でも最強と言われることが多いのがジョルノ・ジョバァーナです。
ギャング同士の抗争が描かれる第5部の主人公であるジョルノは、組織のボスであるディアボロとの戦いの最中に「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」に覚醒します。その能力は「結果に辿り着かせない」というもの。それが転じて、時間を巻き戻すことによってあらゆる攻撃や行動を無効化したりすることができます。変わった能力が多く登場する第5部の中でも特異な、物語を締めくくるのにふさわしい能力でした。
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会
脳噛ネウロは魔界の“謎”をすべて喰いつくし、さらなる究極の“謎”を求めて人間界にやってきました。この魔人は女子高生の弥子を探偵に仕立て上げ、ふたりで難事件を解決していきます。
探偵ものの作品の主人公らしく桁外れな頭脳を持つネウロですが、同時に異常なほどの強さも併せ持ちます。怪力と不死に近い肉体だけでも脅威ですが、魔力を使うことで対象を洗脳したり、「魔界777ツ能力」という多彩なアイテムを扱ったりすることも可能。その超人的な力で、ネウロは多くの“謎”を(ときに強引に)喰い尽くしていきました。
©松井優征/集英社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ
元々は「暴虐の魔王」と恐れられていたアノス。彼は平和な世界を夢見て2000年後へと転生し、人間として蘇ったあとは魔王の生まれ変わりと目される者を教育する魔王学院に入学します。
現在の魔法技術ではその力が測りきれず、学院で不適合者の烙印を押されてしまいますが、アノスの強大な力は健在。腕力だけで月を動かしたり、巨大な城を投げ飛ばしたりといったことは朝飯前。攻撃はもちろんながら、「蘇生」や「過去改変」などあらゆる種類の魔法を使えます。不死の力を発揮した際に何気なく放たれた「殺したぐらいで俺が死ぬと思ったか?」という名言も、異次元の強さの現れでしょう。
©2021 秋/KADOKAWA/Demon King Academy
text/はるのおと
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