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TVアニメ『どうせ、恋してしまうんだ。』新福 桜×浦 和希インタビュー【前編】をお届け! 登場キャラクターの魅力を語りつくす!!

月刊「なかよし」(講談社)で連載中の満井春香先生による大人気コミックが原作のTVアニメ『どうせ、恋してしまうんだ。』(通称『恋しま』)。
本作は2020年を舞台に、家族のように育った4人の幼なじみの男の子と、主人公の西野水帆との恋愛模様を描いた学園青春ストーリーです。

今回、西野水帆役の新福 桜さん、羽沢輝月役の浦 和希さんにインタビューを実施。原作を読んだ感想やキャラクターの魅力など、たっぷりとお話いただきました!
本記事では対談インタビュー【前編】をお届けします♪

TVアニメ『恋しま』には少女漫画の面白さ、青春のすべてが詰まっている!

――まずは原作を読んだときの感想を教えてください。

浦 和希さん(羽沢輝月役/以下、浦さん):
「瑞々しいな」と最初に感じました。自分はもう20代の大人なので、未知の感染症という状況下の中で10代はどんな恋愛や青春をしていくのか、その感覚が分からなかったんです。でもキャラクターたちの姿を通して実際の10代の方の葛藤が見えたのですごく面白いなと。

その中で水帆が色々な青春を過ごしていき、「いや、もっと早く気づいてよ!」と思う部分もあったのですが、それは当事者だから分からないことであり、少女漫画の面白さが詰まっているなと思いました。

△浦 和希さん演じる羽沢輝月

――確かに、水帆には言いたくなってしまいますよね。

浦さん:
言いたくなってしまいますね!「もうちょっと素直になれよ」とか(笑)。大人になったらそういうことが言いやすいと思うのですが、実際自分が10代のときは言えなくて。一言の重みが全然違うんですよ。「この一言で相手に嫌われたらどうしよう」「人間関係が変わってしまったらどうしよう」など悩みがいっぱいあったので、それを追体験しているような感じでした。

10代の方だけでなく、僕みたいな20代、もっと上の方でも楽しめるような作品です。

――新福さんはいかがでしょうか?

新福 桜さん(西野水帆役/以下、新福さん):
私は「青春のすべてがギュッと詰まっている」と思いました。
ただ恋愛模様を描いているだけではなく、未知の感染症という状況でありながらも、人のことを好きになったり、目標ができて一生懸命頑張ったり、そういうことに意味があるなと感じて。
あと、高校時代と大人時代のストーリーを交互に追えるので、「こんなに輝月といい感じなのに、大人になったときはどうしちゃったの?」と、先が読めずにずっと気になりながら読めます。そこは作品として魅力的だなと思いました。

△新福 桜さん演じる西野水帆

――水帆と輝月を演じるにあたり、どのように考えて、心情を捉えてお芝居されましたか?

浦さん:
僕は輝月と生きてきた人生も違うし、培ってきたものも違うので、最初は彼の気持ちを捉えられなくて。
それこそ第1話の時とかにシャワー室で“あの行動”ができるメンタルは僕にはないので「よくできるな!」と。でも「なぜその行動を取ったのか」とすごく色々と考えました。輝月は作中では意外と表情変化が少ない方で、起伏が少なくミステリアスなところがあるのですが、根っこの部分はすごく単純で。シンプルに水帆が好きで、水帆と一緒に過ごしたい、水帆の彼氏になりたいと本当にそこだけなんですよね。

ただそのアウトプットの仕方がすごくヘタだからこそ、「水帆が好きだからここに行く……じゃあそれまでの中間のところはどうやって埋めていこうかな」と考えて、細かく間を埋めていき、輝月の人間像ができました。
ネタバレを我慢して言いますが、わざとやって水帆に相手してもらっていたという、実は策士なところもあって。もっとストレートにいくと思っていたので、そこが僕の輝月像とは若干違っていました。結局ストレートに言うのが怖かったりするんですよね。
表面的にはミステリアスだし、表情の変化はないけれどすごく人間臭いというのは、まさに10代の等身大の男の子だと思いました。

新福さん:
水帆は本作のヒロインということで、最初は私にとって遠い存在のように感じていました。でも、アフレコの中で、ディレクションを受けたり皆さんと掛け合いをしたりして、水帆は毎日初めての体験を積み重ねて大人になっていっている普通の女の子だということが分かり、私が遠くに感じていたら表現できないなと気づいて。そこからグッと距離が縮まったように感じます。「真っ直ぐに、ありのままをぶつけていけばいい」と分かってからは演じやすくなり、水帆との距離が近づいたなと思います。

普段の浦さんと輝月を演じているときのギャップに驚き!

――お互いのお芝居の印象を教えてください。

浦さん:
この作品に合う「瑞々しさ」をすごく感じました。桜ちゃん、あまりアニメ声優は経験したことがないんだよね?

新福さん:
そうなんです。

浦さん:
アニメ声優の経験を積み重ねていくと、どんどんスキルが身について一長一短でやれる分、そのスキルに頼ってしまうところもあり、本質の部分を突けないということもあるんです。
でも彼女は本質を突こうとお芝居をしているところがストレートな子だな、頑張っているなと感じて。普通に上手いし、新人とは思えないくらい堂々とお芝居されているし、根源の気持ちみたいなところがヒシヒシと感じられて、第1話から一緒にお芝居がやりやすかったです。言葉を引き出してもらっている感じでした。

――新福さんは本質を掴もうと意識的にしていたところはあるのでしょうか?

新福さん:
本質を掴もうというより、余計なことを考え出したら固くなってしまうと思い、余計なことを考えずに水帆からの視点で言葉を出そうとしました。でも本当に皆さんの人柄のおかげで……最初の方は、私や吉高志音(柏木 深役)さんがめちゃめちゃ緊張していて(笑)。

浦さん:
めちゃめちゃ緊張していたね(笑)。ずっと「お腹が痛いです」「今日は全然眠れなかったです」と言っていました。

新福さん:
本当に眠れなかったんです! それくらいガチガチに固まっていたのを、浦さんをはじめ、他の役者の方々がほぐしてくださったからこそ、何も気負うことなくことなく水帆にぶつかれました。
あと浦さんは、普段と輝月を演じているときは全然違いますよね?

浦さん:
全然違うね!

新福さん:
真逆というか、スタジオに入るときも「おっはようございまーす!」って入ってくるのに、いざマイクの前に立つと「水帆……」って(笑)。ギャップがすごくて!
しっとり演じるのが素敵だなと思いましたし、浦さんの輝月はすごく体温を感じられるというか、距離感が他の3人よりも近いということもあり、ふとした瞬間の息遣いや水帆を呼ぶ声がすごく優しくて、ドキドキするような表現になっているのが素晴らしいと思いました。

浦さん:
ありがとうございます!

水帆は普通の女の子、輝月は大きいワンコ!?  深、藍、周吾の魅力も!

――ご自身が演じるキャラクターについて、改めてご紹介をお願いします。また、ご自身が感じたキャラクターの魅力も教えてください。

浦さん:
輝月は学校にたくさんのファンがいるくらいのイケメンで、“恋ヶ浜ハイランズ”と呼ばれる男の子の一員ですが、その中でも掴みどころがない、一言では言い表せないような男の子です。
一方で、他の男の子たちと同じように人を思う力が強くあって、水帆のことが大好きで付き合いたいと思っている、すごく真っ直ぐな男の子ですね。

原作の満井春香先生からは、最初に「大きいワンコだと思ってください」と言われて。大きいワンコなので表情はあまり変わらないんですけど、水帆と一緒にいられることがすごく嬉しい、楽しいが滲んでいて大丈夫ですと。
そういう彼の大型犬のような可愛さというのが、この作品にすごく合っていると思います。

――新福さんはどうでしょうか?

新福さん:
水帆は本当にどこにでもいる普通の女子高生なのですが、イケメン幼馴染が4人もいるというのは……。

浦さん:
ね! どこにでもいないよ!!

新福さん:
そこを抜けば、どこにでもいる普通の女の子です。私が水帆の立場にいたらイケメン幼馴染を自慢しまくると思うのですが(笑)、そうはならずに飾らない普通の女の子で、夢に向かって一生懸命頑張れる子です。
自分が演じていても応援できるというか、学生時代もそうだし大人になってからも「一緒に頑張ろうね」と思える子なので、見てくださる方も感情移入しやすく、色々な方に共感してもらえるヒロインだと思っています。

――他の3人のキャラクターについて教えてください。柏木 深はどのようなキャラクターですか?

浦さん:
深は可愛いよね!

新福さん:
本当に可愛いんですよね。

浦さん:
あと賢いよね。賢いといっても頭がいいとかじゃなく、人の感情を汲み取れるという大人な部分が感じられて、それでも自分の意思というものが固くあって……というところが僕は結構好き。
カッコいいけど可愛いもあって、それは志音くんが声をつけたからだと思うな。愛嬌のないキャラだけど、その奥に実は人と関わりたいみたいな気持ちが感じられて。

――和泉 藍についてはいかがですか?

新福さん:
藍こそネタバレ厳禁というか……原作を読んでください(笑)。

浦さん:
アニメの中だとどんなキャラクターなの?

新福さん:
藍は飄々としていますよね。あんなに達観しているように見えて、水帆が落ち込んだときとか迷った時に確信めいたことを言ってくれて背中を押してくれたりするので、本当にみんなを見守っているというか、みんなが幸せになることを心から願ってくれている存在だと思うので涙が出ます(笑)。

浦さん:
あと、輝月よりもミステリアスだなと。僕の持論では、明るい人の方が心の内を見せない人が多いと感じていて。藍は完全に隠すつもりなんですよ。原作を読んでいても、アニメを見ていても思うのが、本音が見える部分が少ないなと。それは原作のその先で語られることですが、彼自身がどうしても秘めたいという強い意思があるからで、その“儚さ”みたいなものが、今回千葉翔也さんが演じられたことでより一層感じられると思いました。藍が何を考えているのか、見ている方に考えてほしいです。

――最後に星川周吾についても教えてください。

浦さん:
周吾は盛り上げ上手です。輝月を演じていて思うのが、藍と周吾がいてくれるおかげで、場が盛り上がるなと。ガヤとかアドリブでみんなでワチャワチャしているときって、輝月はあまり喋れないんです。輝月が喋ってしまうとキャラ観が崩れてしまうところがあって、どちらかというと受け手に回ることが多いのですが、周吾が話を動かしてくれる。

新福さん:
私は正直、周吾がいなければどうなっていたんだろうって考えていて。高校生にもなって男4、女1の団体が仲良くいられるには余程の努力がないと……思春期になるとなかなか難しいのに仲が良いのは、周吾がみんなを繋ぎとめているからだと思うんです。周吾が水帆をからかうシーンもすごく多いですけど、そういうのがあるからこそ昔からの関係が維持されているという見方もできるので……。周吾は分かってやっているのかは分からないですけど。

浦さん:
僕は、周吾は分かってやっていると思う(笑)。人間関係において一番頭がいい子だと思います。そんな周吾が、猪股慧士さんのお芝居によって、より分かりやすくなると言いますか……周吾というキャラクターの良さや会話の楽しさが伝わってきました。

新福さん:
猪股さんの周吾は、高校生らしいというか、気の知れた関係でしか出てこない軽さがお芝居に乗っかってらっしゃって、からかわれたときは本当にムカつきました(笑)。

対談インタビュー後編は1月8日(木)17時に公開予定です。お楽しみに!

TVアニメ『どうせ、恋してしまうんだ。』作品情報

◆放送情報
TBSにて、2025年1月9日から毎週木曜深夜1:28~
BS11にて、2025年1月12日から毎週日曜よる11:30~放送開始

◆イントロダクション
2020年7月1日。高校2年生の水帆は、最悪な17歳の誕生日を迎えていた。
憧れの先輩に近づくチャンスはなくなるし、親には誕生日をすっかり忘れられているし……。
しかも未知の感染症の流行で、部活の大会や修学旅行も中止になって、「私には“キラキラした青春”なんてない」――そう思っていた。
しかしそんな矢先、幼なじみの輝月(きづき)が、突然、“彼氏候補宣言”をしてきて――。

家族のように育った4人の幼なじみの男の子と、主人公の西野水帆との恋愛模様を描いた学園青春ストーリー。

◆スタッフ
原作:満井春香(講談社「なかよし」連載)
監督:山元隼一
シリーズ構成:村井 雄
脚本:村井 雄、成尾 渚
キャラクターデザイン:しいばいお
サブキャラクターデザイン:平田雄三、奥山鈴奈
プロップデザイン:氏家嘉宏、植田大貴
美術監督:里見 篤
美術設定:妹脊百合子
色彩設定:日比智恵子
撮影監督:船越雄弦
編集:今井 剛
音楽:井内啓二
音楽制作:日音
音響監督:えびなやすのり
アニメーションプロデューサー:櫻井 崇
アニメーション制作:颱風グラフィックス

◆キャスト
西野水帆 :新福 桜
羽沢輝月 :浦 和希
柏木 深 :吉高志音
和泉 藍 :千葉翔也
星川周吾 :猪股慧士
斉藤涼介 :上村祐翔
倉敷千夏 :田所あずさ
星川透吾 :梅原裕一郎
白石真波 :名塚佳織

オープニングテーマ:INI「Make It Count」
エンディングテーマ:マルシィ「願いごと」

◆公式サイトhttps://koishima-pr.com
◆公式X(旧Twitter)@koishima_pr

(C)満井春香・講談社/アニメ「どうせ、恋してしまうんだ。」製作委員会

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